こんにちは。 愛知県名古屋市瑞穂区•南区イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科•矯正歯科、管理栄養士の鈴木です。 今日は、歯周病と肺炎の関連性についてです。 ◆人工呼吸器関連肺炎について、下記の様にまとめたレポートがあります。 ①人工呼吸器関連肺炎では気管内に設置されたチューブを伝って口腔咽頭の細菌が下部気道に移動する。 ②バイオフィルム(口腔内微生物によって形成される膜状の物)が大きくなり、宿主免疫や抗菌薬に抵抗するのに加え、チューブの表面で増殖することが問題をさらに深刻にする。 ③口腔は人工呼吸器関連肺炎にとって重大な感染の供給源となる可能性がある。 ④口腔では黄色ブドウ球菌、緑膿菌や腸内細菌のような典型的な呼吸器系の病原体がコロニー(集団居住地)を形成する可能性がある。 ⑤肺炎に対して抗菌薬を使用したり、侵襲的な治療を行う前に、誤嚥を最小限にし、呼吸器系の病原体がコロニーを形成するのを阻止するための予防に労力を注ぐべきである。 ◆肺炎と歯周病に関する根拠 口腔内細菌と院内肺炎のかんけいにつては、5つのランダム化比較試験によって・・・ ●口腔内細菌を減らすもくてきの介入を行うと院内肺炎のリスクを軽減することがわかった。この中で、介入を受けなかった患者は肺炎罹患者が介入を受けた患者の3.68倍に達した。口腔内の清掃不良や歯周炎によって呼吸器系の病原体が口腔内で増殖するのが助長され、院内肺炎と関連していると結論づけられた。 ●口腔内の衛生を保つことは入院下の高齢者や介護施設住人における肺炎や気道内の感染リスクを軽減させるのに非常に効果があり、6.6~11.7%のリスク軽減効果があるとし、機械的な口腔清掃は約10例に1例の院内肺炎を原因とする死を防止できると試算している。 ●中等度~重度の歯周炎罹患者は健常者と比べて市中肺炎のリスクが3.6倍上がり、喫煙が加わると4.4倍になるとした。 ・・・多くの文献で口腔衛生状態との関連が示唆されており、日常の口腔清掃や消毒薬の使用、プロフェッショナルケアが肺炎や気道内の感染リスクを減少させるのに非常に効果的です。 プロフェッショナルケア、いたします! 是非お越しくださいませ☆ 愛知県名古屋市南区イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科•矯正歯科 名鉄呼続駅から3分、地下鉄桜通線•名城線新瑞橋駅から徒歩5分 土日祝日診療 お電話は052-693-8241 定期健診、矯正相談、治療相談いつでも受付けております。
こんにちは! 愛知県名古屋市 瑞穂区・南区 イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科・矯正歯科 管理栄養士 鈴木です。 今回からは、歯周病と肺炎のかかわりについてのお話です。 肺炎は、 日本人の死因において 平成23年以降、脳血管疾患を抜いて 第3位となっています。 85歳以上の高齢者の肺炎による死亡率は性別にかかわらず、若年成人の1000倍以上で、90歳以上の男性に限れば、死因の第1位であります。 肺炎は肺胞の感染症であり、下記の様に発症した環境により大きく3つに分類されます。 ● 市中肺炎 ・・・ 普段の社会生活を行っている中で、病院や診療所の外で感染し、発症する肺炎 ● 院内肺炎 ・・・ 入院48時間後に発症する肺炎 ● 人工呼吸器関連肺炎 ・・・ 院内肺炎の一部ではあるが、人工呼吸器を装着するために気管内挿管したあと、48時間以上経過して発症する肺炎 これらに、日本呼吸器学会から介護を加えた医療:介護関連肺炎のガイドラインが出されています。 市内肺炎のリスク因子に関連する病原体として口腔内細菌が挙げられ、下記に示すようなメカニズムで口腔内細菌が誤嚥性肺炎を惹起するものと考えられています。 ①歯周病原細菌や口腔内細菌が混入した唾液 ↓ ②不顕性に細菌が下気道に入り込む ↓ ③肺に達し細菌が増殖 ↓ ④肺炎 ※多くの高齢者で気管支・肺での感染防御機能が低下しているため、入り込んだ口腔内細菌の増殖が起きてしまう 歯周病が原因で肺炎にもなってしまうのですね。 最近、歯医者さんに行きましたか? 虫歯はもちろんですが、歯周病も予防と治療が大事です。 定期検診に行きましょう! ご家族にご高齢の方がいらっしゃる方は是非、ご一緒にお越しください☆ お待ちいたしております♪ 愛知県名古屋市南区イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科•矯正歯科 名鉄呼続駅から3分、地下鉄桜通線•名城線新瑞橋駅から徒歩5分 土日祝日診療 お電話は052-693-8241 定期健診、矯正相談、治療相談いつでも受付けております。
こんにちは! 愛知県名古屋市 瑞穂区・南区 イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科・矯正歯科 管理栄養士 鈴木です。 歯周病と関節リウマチについて、まとめ です。 ●関節リウマチと歯周病は相関関係があると考えることが出来ます。 ●PAD酵素と抗シトルリン化ペプチド抗体の産生により、慢性炎症が持続し、疾患悪化につながります。 ●両疾患には共通点が多く、さまざまなメカニズムで相互作用があると考えられます。 ●喫煙は両疾患にとって重要なリスク因子であると考えられています。 ●歯周疾患の存在と、関節リウマチの進行の相関関係に対するある程度の根拠が存在します。炎症性全身疾患の存在は、歯周疾患の発症と進行に寄与するかもしれません。歯周病原細菌は血液循環により、直接全身へアクセスが可能なため、関節リウマチ患者に対して抗菌薬を用いた治療は効果的な可能性があります。 PAD酵素は、代表的な関節リウマチにとって重要な病因因子です。P.g.菌は現在PAD酵素を発現することが知られている唯一の細菌で、体液性免疫反応、そして関節リウマチ患者における抗シトルリン化ペプチド抗体の存在下で重要な役割を果たします。PAD酵素の産生によって関節リウマチが進行し、抗シトルリン化ペプチド抗体が産生され、炎症が持続するような免疫複合体を形成し、関節リウマチがさらに進行すると考えられています。 日本における臨床研究でも抗シトルリン化ペプチド抗体の抗体価と歯周疾患への相関関係があること、歯周病をもつ関節リウマチ患者は、歯周病をもたない関節リウマチ患者と比べて、抗リウマチ治療を開始するリスクが高くなったという報告もあるそうです。 歯周病と関節リウマチとの関係のお話、回数も多く内容も難しかったと思いますが、、、 歯周病と関節リウマチとの関係はとっても深く、 歯周菌のP.g.菌がとにかく悪影響を与えるのだという事が分かりました。 一緒に歯周病予防、治療しましょう! 歯科検診にお越しください☆ お待ちいたしております♪ 愛知県名古屋市南区イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科•矯正歯科 名鉄呼続駅から3分、地下鉄桜通線•名城線新瑞橋駅から徒歩5分 土日祝日診療 お電話は052-693-8241 定期健診、矯正相談、治療相談いつでも受付けております。
こんにちは! 愛知県名古屋市 瑞穂区・南区 イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科・矯正歯科 管理栄養士 鈴木です。 関連メカニズムについてのお話もいよいよ終盤です。 今回はP.g.菌に加えP.i.菌もで出てきます。 内容も難しいですが、お付き合い下さいませ。。。 5. 抗原とヒートショックプロテイン スーパー抗原は、T細胞を非特異的に多数活性化させ、大量のサイトカインを放出させる抗原です。Vβはスーパー抗原の一つで、T細胞受容体のVβ遺伝子は、健常者より関節リウマチ患者の方がより高い頻度で発見されます。また、P.i.菌(歯周病原細菌)は Vβ8と Vβ17 という別のスーパー抗原遺伝子の発見を刺激します。さらに、これにより、P.g.菌とP.i.菌によって Vβ6 と Vβ8 が多く発現することも報告されています。これらの関節リウマチのスーパー抗原が発現し、免疫機能が異常な状態になります。 ヒートショックプロテインは何かの刺激(熱など)のストレスに晒された際に発現が上昇して細胞を保護するタンパク質で、ストレスタンパクとも呼ばれています。関節リウマチ患者の血清中には、高いレベルの口腔内細菌のヒートショックプロテインが検出されます。P.i.菌のヒートショックプロテインは歯周疾患においても検出されています。 6. ヘルパーT17細胞とインターロイキン17 宿主抵抗に対するヘルパーT17細胞の役割は、慢性炎症の組織中にみられ、好中球の発生、遊走を刺激し、細胞外細菌の防御機能の重要な役割を果たす。インターロイキン17は歯周疾患に罹患している歯周組織中で観察され、疾患の悪化に関して重要な役割をしているという報告がある。そしてヘルパーT17細胞とインターロイキン17は関節リウマチの発症機序にも重要な役割をしている。P.g.菌は抗原として選択的にT細胞を刺激し、インターロイキン17を発現させるため、P.g.菌によって歯周疾患と関節リウマチの双方が悪化する要因となりえるのです。 7.細胞外基質分解酵素(MMP) 健康的な歯周組織では、継続的なコラーゲンの破壊と再生が行われ、その均衡が維持されています。 MMPはコラーゲンを破壊し、MMP組織阻害剤はその機能を阻害します。健常な組織では、これらのバランスが維持されています。しかし、歯周疾患においては、この均衡が崩壊し、コラーゲンが破壊されるため、MMPが過剰に組織中に存在している状態になります。MMPにはたくさんの種類があり、MMP-8の活性型は繊維状コラーゲン構造を分解し、歯槽骨破壊にも関与しています。さらには、歯肉炎のグループ、歯周炎に罹患しているグループ、歯周炎と関節リウマチを併発しているグループよりも健康な者のグループのMMP-8の発現のほうが低いことも分かっています。 8. インターロイキン1 インターロイキン1は免疫、炎症、組織破壊反応を伝達する物質であるサイトカインの一種です。関節リウマチと歯周疾患の両疾患においてインターロイキン1は、滑膜組織中への多形核白血球細胞の侵入を誘導し、高レベルのインターロイキン1によって、軟骨細胞は一酸化炭素中毒を引き起こします。また、軟骨細胞をコントロールするタンパク質を活性化し、破骨細胞を活性化します。その結果、骨吸収(歯を支えている骨が痩せる)が生じます。 9. 遺伝子因子 1987年には、ヒト白血球抗原遺伝子の一つであるLA-DR4と急速進行性菌歯周炎との間に、相関関係があることが発見され、同様の結果が慢性歯周炎についても報告されています。HLA-DR4遺伝子と関節リウマチの間にも相関性があることが、歯周疾患と関節リウマチには、遺伝的因子でも相関関係があることが示唆されています。 このように、分子レベルでの関節リウマチと歯周疾患の関係の解明には、歯周疾患の病因因子のうち、疾患に特徴的な歯周病原細菌、特にP.g.菌にターゲットを絞った研究が多くみられ、P.g.菌には様々な要因で関節リウマチの悪化に寄与している可能性が示唆されています。 P.g.菌もP.i.菌も みーんな退治!!! 検診、治療に行きましょう★ 愛知県名古屋市南区イオンモール新瑞橋1F プルチーノ歯科•矯正歯科 名鉄呼続駅から3分、地下鉄桜通線•名城線新瑞橋駅から徒歩5分 土日祝日診療 お電話は052-693-8241 定期健診、矯正相談、治療相談いつでも受付けております。 お待ちいたしております♪
愛知県名古屋市瑞穂区•南区イオンモール新瑞橋1Fにある プルチーノ歯科•矯正歯科の小川です。 水曜日に管理栄養士によるセミナーを行いました。 セミナーの内容は歯周病と糖尿病についてです。 糖尿病だけでなくお口の中の健康と身体の健康は血液循環を通して繋がっています。 歯科と医科は日本では別分野に分類され、大学でも歯学部は医科について、医学部は歯科について多少は勉強しますが、熟知しているわけではありません。 別分野に分類されている学問ですが、身体は血流を介して、神経系を介して、骨格を通して、全て繋がっているので、全身的な健康を考える事が大切になってきます。 プルチーノ歯科•矯正歯科では日本で別分野とされている医科と歯科を連携すべく、管理栄養士に学んでもらい、このような患者様にも知識を身につけていただく機会を設けさせていただいております。 まだまだ内容は連携とまではいきませんが、患者様にお口の健康と身体の健康を1つのものと関連づけてみていただくべく、セミナーを行いますので、今後もご参加いただければと存じます。 今回は糖尿病と歯周病についてでしたが、毎月健康セミナーと離乳食セミナーを行って行きます。 勿論個別でもご要望があれば説明を行いますが、是非セミナーにご参加いただき、同じ環境の皆様との交流も深めて頂ければと思います。 セミナーについてのお問い合わせはプルチーノ歯科•矯正歯科までお問い合わせ下さい。 052-693-8241(歯に良い) 尚、次回のセミナーは 10月27日(金)12:00~ 離乳食セミナー 10月31日(火)12:00~ 歯周病と動脈硬化 を予定しております。 ご参加お待ちしております。 愛知県名古屋市南区イオンモール新瑞橋1Fにあるプルチーノ歯科•矯正歯科 名鉄呼続駅から3分、地下鉄桜通線•名城線新瑞橋駅から徒歩5分 土日祝日診療 お電話は052-693-8241 矯正相談、治療相談いつでも受付けております。