矯正歯科治療で歯が前後に動く仕組みとは?ワイヤーなど矯正装置について解説します
25.03.05
カテゴリ:BLOGインビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正予防歯科治療小児矯正矯正歯科
矯正歯科治療とは 矯正歯科治療とは、口腔内(口の中)や口の周りの機能や見た目を整えることで、不正咬合や顎関節症などの治療や出っ歯などの見た目(審美的)の改善を図るための治療です。 治療は小児から大人までどの年代でも受ける事ができますが、年代によって受ける事のできる治療方法は変わってきます。 また、小児の方が大人よりも体が成長途中で骨などの組織も柔らかいため、治療期間が短い場合が多いです。 この記事では、矯正歯科治療の内容や治療に使用する矯正装置の仕組みやそれぞれの装置の役割について解説します。矯正治療を検討される際は、ぜひ参考にしてみてください。 矯正歯科治療には、①機能的改善②審美的改善という、大きく分けて二つの目的があります。 私たちが食物を摂取する時の大事な入り口となる口腔は、様々な種類の筋肉と顎骨をはじめとした骨格が連動して動くことによって、機能しています。また、口腔内に食物を取り入れて効率的に咀嚼(そしゃく)をして嚥下(えんげ)をするために、歯の噛み合わせや舌や喉の動きなどが重要な役割を果たしています。 しかし、この働きのバランスが崩れてしまうと、様々な問題が起きてしまいます。 その結果、顎関節症・顎変形症・咬合不全(反対咬合など)や開咬不全などの機能障害が起こってしまいます。これらの症例が原因で機能障害が起きてしまうと、顎の痛みや頭痛・肩こりなどの症状が出てしまったり、食物を効率よく摂取できず栄養として体に取り込めなくなってしまい、さまざまな体調不良などを引き起こしてしまう可能性もあります。 また、これらの機能のバランスが悪くなってしまうと、外見(審美的)にも目立つ変化が起こってしまいます。上下の顎骨の大きさや位置などが通常の位置と違いバランスが崩れてしまうと、歯がきれいに並ぶスペースが確保できずに歯並びが悪くなってしまったり、前歯が前方に飛び出してしまうと出っ歯や受け口と呼ばれる状態になる症例が多くあります。 矯正歯科治療は、これらの問題を改善するために顎骨や口周りの筋肉のバランスを調整したり、歯並びを整える事を目的とした歯科治療です。 顎変形症は、家族間で同じような状態が見られる(出っ歯や受け口、しゃくれなど)場合や先天性の疾患が原因で成長途中で顎骨の成長の異常が想定される場合などには、一般的にも小児期から矯正治療を行うことがよくあります。また、成長途中の小児の歯槽骨や筋肉などはまだ柔らかいので動かしやすく、成長とともに矯正した状態で固定されて安定しやすいという利点もあります。 顎の治療に関しては、「動かす」ことで行う矯正治療と、「削る」「補足する」などを目的とした外科手術が行われています。 ここでは、額骨や舌・口腔周囲筋(口の周りの筋肉)の矯正治療について紹介します。 ・プレート矯正(床矯正治療)とは 人間の歯は、通常では乳歯では20本、永久性では親しらずを除くと28本が生えてきます。ここでもわかるように、乳歯は永久歯よりも8本少なく、永久歯がきれいな歯列で並ぶためには、上下左右の乳歯の一番奥の歯よりもさらに奥に2本追加されるだけのスペースが必要になります。 成長に伴い顎は成長しますが、それでもスペースの確保が難しいと想定される場合には歯を並べるスペースを拡大するための治療が行われます。 プレート矯正は、上顎の口蓋(歯の内側の喉につながるスペース)にプラスチック製のプレート(床(しょう))を装着します。プレートには、金属製のワイヤーやバネが入っていて外側に向かって力をかけていきます。かける力の強さはネジを巻いて調節し、一定の力をかけて顎骨をゆっくりと少しずつ押し広げていきます。1ヶ月に一度くらいのペースで歯科医院に通院してネジなどの装置の調整やメンテナンスを行うのを繰り返し、患者さんが自分で1日の決められた時間(14時間くらい)の間、装置を装着することで治療を行います。 ・小児用マウスピース矯正装置「プレオルソ」 人間の体は骨格の周りに筋肉や神経などの組織が張り巡らされていて、体を動かすためには非常に重要な役割を持っています。骨や筋肉のバランスが取れているからこそ、体のそれぞれの機能は正常に動くことができます。 そのため、歯科矯正治療では歯や顎骨の状態を整えるだけではなく、口の周りの筋肉である「口腔周囲筋(こうくうしゅういきん)」や口の中で重要な役割をはたしている「舌(ぜつ)」の働きも整える必要があります。 口腔周囲筋は口の周りにある筋肉の総称です。この筋肉が伸びすぎたり縮みすぎてしまうと口を閉じたままの状態を維持するのが難しくなって無意識に口が開いた状態になってしまったり、顎を動かすのが難しくなってしまったり、食物を上手に咀嚼・嚥下することができなくなってしまいます。 また、舌筋(ぜっきん)は舌を動かすための筋肉の総称です。舌は複数の筋肉が連動することで前後や左右上下に動いていますが、筋肉が弱くなってしまうとうまく動かすことができなくなってしまい摂食嚥下や発音に影響が出てしまいます。 プレオルソは、口腔周囲筋や舌の筋肉のトレーニングをして、機能的に動かされるようにするための小児用マウスピース矯正装置です。マウスピースの矯正力を使って歯並びを整えるのと同時に、口腔周囲筋や舌筋のトレーニングをしたり、舌の動きの癖を修正することができるのが特徴です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、小児のプレオルソ歯科矯正治療を行っています。24時間webから初診前のお子さまのお口の悩みや矯正治療に関する費用などの相談や説明を矯正に関する高い技術力を持った矯正専門歯科医が行う無料カウンセリングの予約を受け付けていますので、ぜひアクセスしてください。 全ての歯がきれいに並ぶためには、歯を並べるスペースがとても重要です。スペースを確保する為には前述したように顎などの大きさも関係していますが、歯の生え変わりのタイミングや歯自体の大きさも関係しています。 そういう場合は、スペースを作りたいという理由で抜歯をしてから歯列矯正を開始する場合もあります。 歯列矯正の種類 歯列矯正は、歯の向きや位置を変えることで歯並びを整えていきます。 歯列矯正の主流の治療法として、「ワイヤー矯正治療法」と「マウスピース矯正治療法」があります。ここでは、それぞれの治療の流れや仕組みについて説明していきます。 ・ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表側の表面に接着したブラケットという装置に、メタル製の太いワイヤーやゴムを通して元に戻ろうとする力を利用して歯を動かしていきます。 比較的歯や歯の周りを支える組織(歯根膜など)に強い力をかけて治療をすることができるので、抜歯によって開いた広い隙間の移動をしたり広範囲の矯正治療にも対応できるのがメリットです。さらに、アンカースクリューなどを歯茎に装着してゴムの伸び縮みする力を利用し、歯に強い力をかけていきます。 また、見た目には目立ちにくい歯の裏側に装置を装着する舌側矯正もあります。 しかし、強い力を加えるのでその影響で歯や顎に痛みを感じることもあります。 ワイヤーなどの装置は月に1回くらい歯科クリニックに来院してメンテナンスや矯正装置の調整をしながら治療を進めていくので、患者さんは自分で装置を取り外すことはできません。 そのため、食事の時に細い食べかすが装置に残りやすく、さらに装置が邪魔で歯磨きで歯垢や食べかすをきれいに取り除くことが難しくなってしまいます。それが原因で、歯周病や虫歯になってしてしまう可能性が高くなることがデメリットといえます。 ・マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、患者さんの歯型を採取してマウスピースを作ると、マウスピースの形状維持をするためにかかる力を利用して歯を動かしていきます。 マウスピースの矯正力はあまり強くないのであまり広範囲の矯正治療には向いていませんが、部分的な矯正治療には有効です。また、歯にかかる力が弱く口の組織が引っ張られる力も弱いので、顎や歯に痛みがでにくいことがメリットです。技術の進歩で多くの症例に対応できるようになってきています。 マウスピース矯正は、定期的に歯科医院で経過観察と口腔ケアなどの診察やメンテナンスをしながら、患者さんが矯正専門歯科医の指示に従って自分でマウスピースを管理したり装着することで治療を行います。 マウスピースは歯科医師の指示に従って交換していき、歯の向いている方向や位置を動かして理想の歯列に近づけていきます。 また、患者さんが自分でマウスピースを着脱することができるので、食事や歯磨きの時には外すことができ、食べかすの除去がしやすく水洗いもできるので歯周病や虫歯になるリスクを低く抑えることができます。また、マウスピースは透明に近い色の薄い素材でできているので、ワイヤー矯正治療とは異なり外側から目立たないのも特徴です。また、ホワイトニング治療などにも引き続き使える場合もあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正システム「インビザライン・システム」を導入しています。 3Dスキャナーで患者さんの口腔内のデータを取り込み、その情報を基に作られた自分の歯並びに詳細まで適応したマウスピースを利用してコンピューターで成果を確認しながら治療をすることができるので、効率的に治療を行うことができます。 院長をはじめとしたインビザライン・システムに関する専門的な知識や技術と豊富な経験を持っていると認定されたインビザドクターが治療を担当するので、安心して治療を進めることができて、さらに治療の完成度を高めることができます。 24時間ホームページから初診前の矯正無料相談をweb予約することができますので、是非気軽にアクセスしてご利用ください。
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小児と成人で違う歯科矯正治療法 歯科矯正は、顎のバランスや歯並びを整えることで、噛み合わせなどの機能的な問題と歯並びなどの審美的な問題を改善するための治療法です。 最近では大人になってから歯の矯正治療を始める人も多くなりましたが、口唇口蓋裂などの先天性の異常や遺伝的な要因で将来的に出っ歯や受け口などの問題が起きてくる可能性が高い場合、または乳歯や永久歯が生えてきて問題が起き始めている場合には、予防歯科として小児の頃から治療を始める場合もあります。 また、現代は子供の顎が昔より小さくなっていると言われていて、その影響で将来的に永久歯がきれいに並ぶスペースができないことがあります。 からだの成長過程で骨の柔らかい小児期から歯医者さんで矯正歯科治療を始めることで、体への負担も少なく、また治療期間を短縮することで治療費を抑えて矯正歯科治療ができる可能性もあります。 小児期の歯科矯正は、早い場合は6〜8歳ごろの乳歯から永久歯に変わる時期(歯列混合期)から始めます。 この時期は第一期矯正治療と呼ばれ、歯の位置を動かすことよりも上下の顎のバランスを整えたり、顎や歯の成長を促したり抑制して過蓋咬合や開咬などの咬合不全を防ぐための治療を行います。 矯正治療には、チンキャップなどの顎に装置を装着して行う治療法と、口の中(歯の内側)に装置を装着して行うプレート矯正治療等、目的によって様々なタイプの治療方法があります。 今回の記事では、口の中に装着するプレート矯正治療などについて紹介します。 歯は通常、乳歯で20本、永久歯で親しらずを除くと28本が生えそろいます。上下で4本ずつ永久歯の方が多いため、その分広く歯が生えそろうスペースが必要になります。 もちろん成長により顎も大きくなりますが、それでも永久歯が正しい位置に並んで出てくるだけのスペースが確保できない場合もあります。その場合は、矯正装置を使い顎を拡大する治療を行います。 プレート矯正治療は、プラスチック製のプレート(床)を上顎の口蓋(歯の裏側のスペース)に装着します。プレートにはワイヤーなどが入っていて顎を外側に圧し、ネジを使ってその強さを調整して顎骨をゆっくりと拡大していきます。 およそ1ヶ月ごとに歯科クリニックに来院してネジを調整し、自宅などで患者さんが自分で装置を装着して治療をします。装着する時間はおよそ1日のうち14時間ほどですが、食事や歯を磨く時などには装置を外して行うことができます。 口の機能は歯や顎骨だけではなく、口の周りの筋肉(口腔周囲筋)や舌の動きも大きく関係しています。 プレオルソは、口腔周囲筋や舌の動きを整えるための小児用マウスピース矯正装置です。プレオルソは、マウスピースで歯ならびをきれいに整えるのと同時に口の筋肉のトレーニングをしたり舌の動きの癖を修正することができ、6〜11歳ごろの混合歯列期に使用する装置です。 口の筋肉や舌の動かし方を整えることで発音が良くなったり、開口(自然と口が開いてしまった状態)による口呼吸や歯ぎしり、指しゃぶりなど、将来的に歯並びが悪くなったりや集中力の低下につながってしまう悪癖を防ぐ効果も期待できます。 プレート矯正と同じように患者さんが自分で着脱をして治療を進めていきますが、装着時間が短いのが大きな特徴です。マウスピースの素材に金属は使っていないので、患者さんが装着時に感じる違和感も少なく、安心して治療を行うことができます。 プレオルソでの治療が完了した後に歯並びを整える必要がある場合には、歯列矯正を行います。 歯列矯正は成人の矯正治療でも行いますが、骨が成長途中で柔らかい子どもの頃から始めることで治療に伴う痛みや後戻りなども少なく、矯正治療や保定にかかる期間も短く終了することができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、プレオルソでの小児歯科矯正治療を行っています。24時間webから初診前のお子さまの矯正治療相談や説明のための無料カウンセリングの予約を受け付けていますので、ぜひアクセスしてください。 歯列矯正には、大きく分けてワイヤー矯正治療とマウスピース矯正治療があります。 ワイヤー矯正治療は、歯にブラケットという装置を接着し、そこにワイヤーやゴムをかけてその力を利用して歯を動かしていきます。強い力をかけて治療をしていくので広範囲に歯を移動することができ、一般的によく使われている治療法です。 しかし、装置はプラスチックや金属などを使っていることが多く、歯の中や舌を傷つけてしまうことがあります。また、装置は患者さんが自分で取り外しをすることはできないので、食事や歯磨きの時にもつけたまま行うため食物残渣が残りやすく、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうことがデメリットです。 また、装置は外見から目立ちやすいので、ストレスの原因になってしまいます。 プルチーノ歯科・矯正歯科が導入しているインビザライン矯正システムは、歯列矯正の為のマウスピース矯正治療です。 診療時に3Dスキャナーでお口の中の情報を取り込み、そのデータを使ってコンピューターで現在の歯並びなどの状態とインビザライン矯正をした後の歯並びの比較ができます。また、そのデータを基にマウスピースを作成して治療を行うことで、今までの歯型から作成するマウスピース矯正よりも精密に分析し治療を進めていくことができます。 また、プレオルソと同じように患者さんが自分で取り外しを行えるので、食事や歯磨きの時に取り外すこともできます。 マウスピースは歯科医師の指示に従って数週間ごとに交換していき、治療を進めていきます。 子供のためのインビザライン・ファースト しかし、インビザライン矯正システムは、永久歯の生えそろった大人に対して開始する治療法(第二矯正治療)です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、永久歯が完全に生えそろう前の第一期矯正から使えるインビザライン・ファーストも導入しています。 プレオルソで口腔周囲筋や舌の環境が整った後、インビザライン・ファーストでの歯列矯正治療ができます。 以前はこどもの矯正治療での歯列矯正はワイヤー矯正をするのが主流で、痛みやお口のトラブルが起きやすいことが大きな問題でした。 しかし、インビザライン・ファーストはワイヤー矯正治療とは違い、柔らかい素材で口の中を傷つけてしまうこともなく、装置は取り外しが可能なのであまり気になりにくいので、ストレスも少なく治療を行うことができます。 インビザライン・ファーストは、子どもの顎骨の成長のスピードや歯の状態を考慮して設計されていて、永久歯は生えそろう前に歯列をキレイに整え、噛み合わせを改善することができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、院長をはじめとしたインビザライン矯正システムに関して専門的な知識と技術を持ち、豊富なインビザライン矯正治療の経験を持っている歯科医師が認定されるインビザドクターやスタッフが治療を担当します。 どのような治療が患者さんに適応できるかは、患者さんそれぞれの症例によっても違いますし、治療期間や治療の内容によっては料金なども変動します。 そのため、矯正治療を検討する場合は必ず矯正治療に関するカウンセリングをおススメしています。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療に関する無料相談を実施しています。矯正治療を始める時期や治療法は、患者さんによって一人一人の顎や歯並びの状態によって違います。患者さんの状態をしっかりと診察し、患者さんの健康と将来を見据えたうえでどのような治療が必要で適切かを診断して、矯正治療をご案内いたします。 24時間webホームページから無料の矯正治療相談の予約を受け付けていますので、ぜひ気軽にアクセスしてください。
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年齢などで変わる歯科矯正治療 歯科矯正治療は主に、不正咬合や顎関節症などの機能的な問題を改善したり、歯並びをきれいに整えるための審美的な改善を目的として行います。 大人になってから治療をすることができますが、遺伝的に歯並びや顎のバランスが悪くなる可能性がある場合は、子どもの頃から小児矯正治療を始める場合があります。 この記事では、子供の矯正治療(小児矯正治療)に関して紹介します。 小児矯正は、第一期治療とよばれる6歳から12歳ごろまでに行う歯科矯正治療の事をいいます。 この時期は乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)に生え変わったり、骨格も成長過程で柔らかくバランスが整えやすい時期です。この時期から治療を始めることで、治療の完成度を高めたり治療期間の短縮などにもつながります。また骨格などの組織が柔らかいうちに歯並びがしっかりと固定されやすくなり、治療後に歯並びがまた崩れてしまう「後戻り」を防ぐこともできます。 乳歯は永久歯よりも小さいので、乳歯が生えている時点で歯の生えるスペースがいっぱいになっていると、永久歯がきれいに並ぶだけのスペースを確保できないことが予想されます。 そのため、この時期には歯並びをキレイに整えるためのスペースを口の中に確保するための治療が行われます。 永久歯が生えてから行う治療(第二期治療)では、このスペースを確保するためには歯を抜かなければならない症例も多く、歯や顎骨などに大きな負担をかけてしまいます。そのため、将来的に問題が起こると考えられる場合には、この時期から適切な治療を始めることがとても重要です。 また、早く治療を始めることで顎関節症や不正咬合などの問題が今以上に悪化することを防ぐことができます。口の環境を整えることで発音の成熟化を促したり大事な成長期に食事から適切な栄養を体に蓄えることもできるようになり、体全体の健やかな成長を促すためにも重要です。 矯正歯科治療の主な目的は顎の大きさや位置を整えたり、歯並びなどをきれいに整えることです。 顎の状態と歯並びの状態はとても関係があります。 顎が小さい場合には、歯がきれいに並ぶスペースが確保できないので歯並びが悪くなってしまいます。その場合は、歯並びを整えるために歯を動かす前に歯を並べるスペースを確保する必要があります。 骨格が完成した後の第二期治療ではスペースを確保するために抜歯をすることがよくありますが、第1期治療では顎を拡大して歯が並ぶスペースを作ります。 プレート矯正(床矯正) プレート矯正は、顎を口の中から拡大して歯の並ぶスペースをつくったり、歯の萌出を手助けするための歯列育形成治療方式です。 上顎と下顎の骨の大きさのバランスが悪くて反対咬合(下の前歯が上の前歯より前方に見える)や過蓋咬合(上の歯が下の歯に深くかぶってしまい、下の歯が見えない状態)等の場合に効果的な治療法です。 プレート(床)矯正装置は、入れ歯のように患者さん自身が取り外しをすることが可能なタイプ(可撤式)の装置で、毎日決められた時間のみ装着して治療をします。プレートはプラスチックの床部分に金属のワイヤーやばね・ネジなどが入っていて、その力を利用して治療を行います。 アクティブプレート(拡大床) 反対咬合で上顎に歯を並べるスペースがない場合に、顎を内側から横方向(外方向)に拡大して歯が整列するための隙間を確保するための床矯正装置です。 プレートの中に拡大するためのネジが埋め込まれていて、定期診療(1ヶ月ことくらい)でクリニックに来院した際にプレートを拡大していくことで、ゆっくり治療を進めていきます。1日に14時間ほど患者さんが自分で装置を装着をしますが、食事や歯磨きの時には外すことができます。 バイトプレート(咬合挙上板) 過蓋咬合が深い場合、下の奥歯が上の奥歯と嚙み合う高さまで生えていないこともあります。バイトプレートは、そういった症例の場合に上顎の歯に沿うようにプレートを設置し上顎の前歯がそのプレートに当たるようにして、上の歯に直接当たらないようにすることで下顎の奥歯が適切な高さに生えてくるように促す治療方法です。 これは主に、乳歯から永久歯に生え変わる時期(混合歯列期)に行われます。 床矯正をした場合、歯を並べるスペースを確保できて治療を終了する場合もありますが、その後に歯をきれいに並べるための歯列矯正治療をする場合もあります。適切な治療法は患者さんによって様々ですが、歯科医師がレントゲン撮影や口腔内写真などをもとに精査したうえで治療計画をたてます。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、ブラケットという装置を歯の表面(表側)に接着して、そこにワイヤーやゴムなどを引っかけて治療を行います。ワイヤーやゴムの引っ張る力(けん引力)を利用するため強い力がかかるので、出っ歯の矯正や広範囲の歯の移動などに適しています。 しかし、強い力で歯を動かしていくため、治療中に痛みが出てしまうこともあります。 また、ブラケットなどの装置は金属やプラスチックなどでできているため、口の中や舌を傷つけてしまうことがありますが、床装置などと違い取り外すことができません。そのため、傷がひどくなり痛みが出てしまったり、食事や歯磨きの時も装着したままなので食物残渣(食べかす)が口の中に残りやすく、虫歯や歯周病になりやすい環境をつくってしまいます。 また、ワイヤー矯正治療の装置は見た目にも目立ちやすく、患者さんによってはそれがストレスになってしまう場合もあります。 歯の裏側(舌側)につける裏側矯正治療法もあります。この場合、装置は目立ちにくくはなりますがさらに舌を傷つけやすくなってしまう場合も多く注意が必要です。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、歯にマウスピースを装着してその形に歯を動かしていく治療法です。マウスピースの素材は柔らかく、マウスピースを交換していくことで少しずつ歯を動かすことができるのが特徴です。マウスピースを入れるだけなので、歯にかける力は少ないので部分的な矯正治療に適していますが、あまり広範囲の歯の移動をすることはできません。その代わり、治療によって起こる歯や顎の痛みなどの症状を抑えて治療をすることができます。 マウスピース矯正では、口腔内写真等を撮影した後に歯の型を採取し、その歯型を基にマウスピースを作成します。 定期的に歯科医院で歯の清掃などのメンテナンスを受けながら、歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースを交換していきますが、患者さんが自宅などで毎日決まった時間にマウスピースを装着して治療していきます。床矯正と同じように患者さんが自分で取り外しをすることができるので、食事や歯磨きの時にはマウスピースを外すことができます。そのため、食物残渣の除去もしやすく虫歯や歯周病のリスクも抑えることができます。 また、マウスピースは透明に近い素材でできているため、装着している時も分かりづらく、見た目を気にすることなく治療を進めることができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正治療法「インビザライン矯正システム」を導入しています。 インビザライン矯正は、歯型を採取するのではなく院内で3Dスキャナーを使用してお口の中の情報を詳細に読み込み、コンピューターで現在の状況から患者さんの理想の歯並びの完成図までをシミュレーションします。そのデータを基に、患者さんと相談しながら治療計画をたてていきます。治療計画に最適なマウスピースを作成し、歯科医師の指示通りにマウスピースを交換していくことで、治療を進めます。 インビザライン矯正は、治療を開始する前から完成図を確認できるため、どのような治療を行っているのかも理解しやすく、おおよその治療にかかる料金も把握できるので、患者さんが安心して治療を受けることができるというメリットがあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、院長をはじめとしたインビザライン矯正に関する豊富な知識や経験技術を持っていると認定されたインビザドクターやスタッフが治療にあたるので、さらに安心して治療を始めることができます。 24時間webからアクセスして初診前の矯正治療に関する質問などができる無料相談カウンセリングの予約ができますので、是非ご利用ください。
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自分に合った矯正歯科を選ぶ重要性 歯科治療を受けるクリニックを探すときに、何を重要視して選ぶのがいいのでしょうか。 今回の記事では、矯正歯科治療を受ける歯科医院の選び方をご案内し、後悔しない治療を受けるために実際に治療を開始する前にチェックしておくべきポイントをご紹介しますので参考にしてください。 矯正歯科治療とは、前歯などの歯並びや顎の位置などを正常の位置に整え、顎関節症や咬合不全のような噛み合わせなどの機能的な問題の改善や歯並びや顔のバランスをキレイに整った状態にしたいなどの審美的な理由で行われる治療法です。 虫歯治療などをする歯科治療とは多くの事が異なり、治療に使う装置や器具が特殊であったり、他の歯科治療よりも治療期間が長くなる場合が多くなる場合が多いなどの事情から、治療にかかる料金が高額になってしまうケースがよくあります。 そのため、高い治療費をかけて長い期間通うことになる矯正歯科クリニックは、慎重に選ぶ必要があるのです。 矯正歯科を探すときに一番最初に道路沿いにある看板を思い浮かべる人も多いと思います。 歯科医院の看板を見ると、「小児」「一般歯科」「矯正歯科」などの同じような項目を見ることがあると思います。これはどのような歯科治療(科目)を行っているかが記載されているのですが、矯正歯科治療は日本では歯科医師の国家試験に受かり歯科医師免許を持っている歯科医師ならば、学会に加入していたり専門的な知識があまりなくても臨床歯科医なら誰でも行うことができます。 しかし、歯科治療と一言で言っても多くの治療内容(科目)があり、その一つ一つに特別な知識や技術が必要になるのはいうまでもありません。 特に矯正歯科治療は他の歯科治療科目とは異なる特徴も多いことから、特に知識や技術、多くの症例に関する治療経験などの実績を有した専門医やスタッフが治療をすること等が重要なポイントです。 あなたが長く通う歯科医院を探すときに、どのようにして探しますか? ここでは、それぞれの項目でどのような事をチェックすべきかをご説明します。 通院の利便性 矯正歯科治療は長い治療期間の間に、1回だけではなく定期的に歯科医院に通いながら治療を進める必要があります。それを考えると、やはり患者さんご自身の日常の徒歩での行動範囲内や車や公共交通機関で通うのに便利なクリニックを選ぶことが大切です。 矯正歯科治療は、治療内容や進み具合によって歯科医院に通院するタイミングが変わってきます。歯科医師は患者さんのお口の中の状況や治療の流れを考慮し、治療計画を立てて適切なタイミングでの来院をすすめます。患者さんができるだけ歯科医師に指示されて設定された治療での注意点や通院のタイミングをきちんと守ることで、治療を順調に進めたり、装置が外れるなどのトラブルや失敗を減らして治療結果の成功につなげることができます。 予約の方法 矯正歯科治療をしている間は通常は定期的に歯科医院でメンテナンスなどを行いますが、治療の段階によっては通院間隔が数か月程度あく場合もあります。歯科医院に通院している時はたいていの場合、来院の際に次の予約をとると思いますが、数か月後の予約となると仕事や学業の都合などでその場で予約をとるのが難しい場合も考えられます。 そういう場合は後日に歯科医院に電話などをして予約をとることが多いですが、スタッフの休憩時間や休診日には電話対応ができないクリニックが多くあります。診療時間に電話をかけようと思っていても仕事などでタイミングを逃してしまい、なかなか予約をとることができにくいこともあります。 最近はホームページなどでwebから診療予約をすることができる歯科医院が増えています。webにアクセスして予約は簡単な操作でとることができ、24時間いつでも予約をとることができることもあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、webページから24時間矯正治療のカウンセリングや治療にかかる金額等に関する質問・相談の予約や初診の診療予約をとることができますので、ぜひご利用ください。 矯正歯科を探すとき、インターネットの検索サイトを使って矯正歯科のホームページを検索する人も多いと思います。 では、ホームページを見て自分に合った矯正歯科を探すときにはどのような点に気を付けておけば良いのでしょうか。 受ける事の出来る治療法 矯正歯科治療には、様々な種類の治療方法があります。どの治療法を用いて治療をするかは担当した歯科医師が患者さんの要望や悩みを聞いたり、患者さんの状況や歯並びなどの状況を口腔内写真などの頭部レントゲン検査などで精査して診断したうえで判断していきます。 しかし、患者さんご自身もどのような治療法があるのか、どのようなメリットとデメリットがあるのかは、事前に理解しておくことも重要です。 歯科医院によっては、患者さんが希望する治療法を行っていないことも考えられます。また、歯並びが治ったらその後には歯を白くするホワイトニング治療やインプラント治療などにも興味があるとい患者さんもいらっしゃいますが、歯科医院によっては機器や設備の都合などで「矯正歯科治療はするけれども、ホワイトニング治療はしていない」という場合もあります。 信頼できる歯科医院で多様な治療を受けることができれば、患者さんにとってはメリットが大きくあると考えられます。そのため、インプラント治療やホワイトニング治療などの異なる治療を検討する可能性がある時には事前にホームページでどのような治療を行っているのかをしっかりとチェックしておくことをおすすめします。 ここでは、歯並びをキレイにするためにする歯列矯正治療でよく用いられている治療法について解説します。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、ワイヤーやゴムなどのけん引力を使って歯を動かす治療法です。歯の表面にブラケットという装置を接着し、ブラケットにワイヤーをかけて歯を繋げることで、歯列を矯正していきます。 ワイヤーやゴムのけん引力は強力なため、歯に強い力をかけて動かすことができるので、抜歯してスペースがあいている箇所や、複数の歯を矯正するのにも向いています。 しかし、この装置は歯科医院で歯科衛生士の歯のメンテナンスや装置を調整をする時以外には外すことができません。そのため、食事をする時に食物が残りやすくなったりきちんと丁寧に歯磨きをしたとしても汚れをきれいに除去するのが難しいので、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうというデメリットがあります。 また、ブラケットやワイヤーなどの装置は硬いものが多く、口の裏側の粘膜や舌、唇などに当たると傷をつけて痛みが出てしまうこともあります。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、マウスピースを1日のうち歯科医師に指示された時間のみ装着して治療を進めていきます。装着するのはマウスピースのみで、定期的に歯科医院に来院して口腔ケアなどのメンテナンスを行い、数週間ごとに歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースを交換していく治療法です。 患者さんの歯型を基に作成したマウスピースを、少しずつ最終的に目標としている歯並びに近いマウスピースへと変えていくのですが、ワイヤー矯正治療とは違い歯にかける力はそこまで強いわけではないので、部分的な歯並びの矯正にも適しています。 また、マウスピースは患者さんが自分で取り外しができるので、集中したい時や食事の時に外すことができるので装置に食べ物が残ってしまうなどのストレスも少なくすみます。歯磨きの時にも取り外してすることができ、虫歯や歯周病のリスクも抑えることができるのです。 マウスピース素材は柔らかく透明に近いので装着している間も見た目には分かりづらく、水洗いなどができるので清潔に使用することもできるので患者さんのストレスを軽減することが可能なので、大人でも利用しやすい治療法です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザラインという最新のマウスピース矯正システムを導入しています。インビザラインは、世界100国以上で1500万人以上の方が受けている最先端の歯科矯正治療です。 患者さんの口の中を3Dスキャナーで撮影してコンピューターにデータを取り込んで口腔内をシミュレーションして、現在の状態から治療終了後の状態までを確認することができます。そのデータを基にマウスピースを作成することにより、治療を始める前から最終形態やあらかじめ治療にかかる費用を理解しておくことで、患者さんが納得しながら治療をすることで、安心感やモチベーションにもつながります。さらに、正確なデータを基に作るマウスピースは治療性にも優れているため効率的に歯を動かすことができ、治療終了後の患者さんの満足度も他のマウスピース矯正よりも非常に高くなっています。 また、プルチーノ歯科・矯正歯科ではインビザラインシステムに関する豊富な医療知識と経験・技術を持っていると認定されたインビザドクターが在籍していて治療を担当することで、さらに治療の完成度を上げることができます。 インビザライン矯正システムに興味のある方は、是非プルチーノ歯科・矯正歯科の矯正無料相談をご利用ください。
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歯科矯正治療を始める前には、必ず矯正歯科に相談に行きましょう 歯科矯正治療は、虫歯の治療のような他の歯科治療に比べると、ハードルを高く感じる人が多いと思います。 矯正歯科治療は、治療期間も長く、それに当たり治療費も多くかかる場合が多いからです。 そのため、歯科矯正治療を受ける前にしっかりと矯正歯科に関する相談をしたり説明を聞いておくことが重要です。 歯科矯正治療とは、顎や歯の位置や向きを整えることで、咬合不全や顎関節症を改善したり歯並びなどの外見のバランスを整えることを目的としておこなわれる治療です。他の歯科治療に比べると治療内容が特殊で治療方法も大きく違うため使用する器具も特殊なものを使い、顎や歯を矯正するのは時間がかかるため治療期間も長くなることも多いです。 さらに特定の条件を満たした場合の治療を除き医療保険の適用とはならないので、治療費が高額になる場合があります。 以上の事から、矯正歯科治療を受けたい時には、事前に矯正治療専門の歯科で治療費や治療に関する相談などができるカウンセリングを受けるのが重要です。 この記事では、治療前のカウンセリングを受ける前に知っておくべき矯正歯科治療の流れや重要な項目をご紹介します。 医療保険の初診料とは 日本で医療を受ける時、多くの場合は医療保険の対象になる治療を受けます。医療保険というのは、国民健康保険組合や全国健康保険協会などに毎月定められた保険料を支払うことで、病院や薬局に通った場合に一部(1割から3割程度)の負担のみで、医療行為や治療行為を受けることができるという制度です。 医療保険適用の医療行為や調剤行為には厚生労働大臣によって、難度や技術、治療にかかる時間や内容によって保険点数が決められています。 これは、全国共通で定められており、多くの治療はこの保険点数を合計した治療費を支払います。医療保険を使って病院や歯科医院で治療を受ける場合には、治療内容に関する点数とは別に「初診料」や「再診料」が毎回かかります。 医療保険が適用される治療は、病気と認められている症状を改善する目的であることが原則です。 医療保険は多くの症例に適用できる治療であったり薬剤に限られるため、治療や検査によっては適用外となってしまいます。 医療保険を使って治療を受ける場合には、適用が認められた治療法や薬剤しか使うことができないため、がん治療などの先進医療や日本では認められていない(未承認)薬剤は使えないなどの制約があります。 また、病気やケガが原因で起きている症状の改善以外の治療は適用外なので、美容整形や審美目的のホワイトニングや歯科矯正治療は医療保険の対象にはなりません。 医療保険が適用されない治療の事を保険外診療や自由診療といいます。この場合は治療にかかった費用は、患者さんの全額負担になります。 保険が適用されない治療に比べると治療費が高くなったりするようなイメージが浮かびやすいですが、医療保険での治療に比べて治療法や薬剤に制限されることがなく、それぞれの患者さんの希望やニーズに合わせた柔軟性の高い治療を受けることが受けるという大きなメリットがあります。 矯正歯科で治療を始める前のカウンセリングは保険適用外となります。 患者さんによっては、カウンセリングを受けた結果で矯正歯科治療は保険適用になる場合も考えられますが、カウンセリングの費用は保険外治療です。 保険外治療では治療費をそれぞれの医院で決めることができるので、初診や再診の料金はクリニックによって違います。最近では、治療前のカウンセリングでは初診料や検査料を無料にしている歯科医院もあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療に関する無料カウンセリングを行っていますので、電話での予約や24時間webからアクセスして予約することができますので、ぜひお気軽にご利用ください。 相談・カウンセリングの内容とは カウンセリングの内容は決まっているわけではないので、歯科医院によって違います。ですが、大まかな内容に変わりはありません。 医療現場では、「SOAP(ソープ)」と言われる技法が、治療方針を決めることによく使われます。 ①S(Subjective:主観的) 患者さんの症状や困りごと、どのような治療を受けたいのかなど問診をして、患者さんの気持ち(主観)を伺って情報を得ます。 ②O(Objective:客観的) 検査結果や口腔内写真を撮影して得た情報などをもとに、現在の状況や口腔内の状態などを客観的に分析します。 ③A(Assesment:評価) 医療従事者(医師や歯科医師など)が①と②をもとに、評価や診断を行います。どのような治療が必要かなどを判断します。 ④P(Plan:計画) SOAの結果を総合して、最適な治療方法などを決めて治療計画を作ります。 歯科矯正治療においても、患者さんの気持ちをまず最初に聞かせていただき、専門的な知識を持った歯科医師が検査結果などをもとに客観的に判断・評価をしてから、患者さんに最適な治療計画を作るのは、治療を成功させるうえで非常に重要な事だと言えるでしょう。 治療計画が完成したら、歯科医師から説明を聞いて患者さんご自身やご家族が納得すれば、治療を始めることができます。これをインフォームドコンセント(informed consent)といい、治療行為を始める前に医師がしっかりと現状や治療方法について丁寧に説明し、患者さんが十分理解をした上で治療を受ける権利を守るための方法です。 患者さんは専門的な知識や認定資格を持った医師やスタッフからの説明を聞き、不安や疑問がある際は納得がいくまで治療に関する質問や説明を聞き、同意するか拒否するかを決めることができます。 インフォームドコンセントをしっかりと行うことで、医師も患者さんも安心して治療を進めることができるので、非常に重要なプロセスです。 ここでは、患者さんが治療に関して全面的に納得するためにどのような項目を事前に確認しておくべきかをご説明します。 治療の期間・治療方法について 矯正歯科治療は、主に歯を動かすイメージを持っている方が多いと思いますが、歯を動かして整列させるためには、口の中にじゅうぶんなスペースが必要です。そのために、患者さんの噛み合わせやお口の中の状況によっては、抜歯などの処置が事前に必要な場合があります。その場合、矯正歯科治療を受ける歯科医院で抜歯をするのではなく、他の歯科医院での抜歯をお願いしなければならない場合もあります。 また、矯正治療法にもワイヤー矯正治療法やマウスピース矯正治療法など様々な種類があり、どの治療法を選択するかは問診や検査の結果で決めていくのですが、それでも患者さんの要望に沿う治療法が提案されない場合も考えられます。 治療法によっては、治療中の痛みや見た目の悩みやホームメンテナンスでストレスを感じてしまったり、治療期間が長かったり費用も多くかかるなど、患者さんの負担が大きくなってしまう場合もありますので、治療法に関するメリットやデメリットをしっかり聞いてから契約をしましょう。 受験や就職など、患者さんのライフイベントも考慮して、治療計画を立てる必要があります。来院する間隔や治療期間を確認し、これからどのようなイベントがあるのかを想定して決定していただく必要があります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、目立たない裏側ワイヤー矯正や最新のマウスピース矯正「インビザラインシステム」など、患者さんに最適な矯正治療法をご案内することができます。 治療費の総額や支払い方法について 歯科矯正治療は、ほとんどの場合で医療保険が適用されません。そのため、決まった治療費もありません。 矯正歯科治療には、治療器具などの他にメンテナンス料などもかかります。また、治療が終わった後に歯が元の位置に戻ってしまう(後戻り)を防ぐために部分的に保定装置をつけたり、治療終了後も検診が必要な場合もあります。 このような費用は最初に提示される治療費の見積もりにすべて含まれている場合と、見積もりとは別に請求される場合がありますから、事前にしっかりと確認しておきましょう。 また、歯科矯正治療は高額な治療費がかかる場合がほとんどです。治療費を支払う場合に、どのような支払い方法があるかは事前に確認しておきましょう。最近は分割払いや歯科治療のためのデンタルローンや、クレジットカード決済ができる歯科医院も増えてきています。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、デンタルローンやクレジットカード決済にも対応していますので、ご希望にあった支払い方法をえらんでいただくことができます。 以上の事をしっかりと考慮したうえで、素敵な笑顔になるための歯科矯正治療を受けましょう。
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