矯正歯科クリニックで治療に使うプレートとは?床矯正などの歯科矯正装置について解説
25.02.19
カテゴリ:BLOGインビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正予防歯科治療小児矯正矯正歯科
年齢などで変わる歯科矯正治療 歯科矯正治療は主に、不正咬合や顎関節症などの機能的な問題を改善したり、歯並びをきれいに整えるための審美的な改善を目的として行います。 大人になってから治療をすることができますが、遺伝的に歯並びや顎のバランスが悪くなる可能性がある場合は、子どもの頃から小児矯正治療を始める場合があります。 この記事では、子供の矯正治療(小児矯正治療)に関して紹介します。 小児矯正は、第一期治療とよばれる6歳から12歳ごろまでに行う歯科矯正治療の事をいいます。 この時期は乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)に生え変わったり、骨格も成長過程で柔らかくバランスが整えやすい時期です。この時期から治療を始めることで、治療の完成度を高めたり治療期間の短縮などにもつながります。また骨格などの組織が柔らかいうちに歯並びがしっかりと固定されやすくなり、治療後に歯並びがまた崩れてしまう「後戻り」を防ぐこともできます。 乳歯は永久歯よりも小さいので、乳歯が生えている時点で歯の生えるスペースがいっぱいになっていると、永久歯がきれいに並ぶだけのスペースを確保できないことが予想されます。 そのため、この時期には歯並びをキレイに整えるためのスペースを口の中に確保するための治療が行われます。 永久歯が生えてから行う治療(第二期治療)では、このスペースを確保するためには歯を抜かなければならない症例も多く、歯や顎骨などに大きな負担をかけてしまいます。そのため、将来的に問題が起こると考えられる場合には、この時期から適切な治療を始めることがとても重要です。 また、早く治療を始めることで顎関節症や不正咬合などの問題が今以上に悪化することを防ぐことができます。口の環境を整えることで発音の成熟化を促したり大事な成長期に食事から適切な栄養を体に蓄えることもできるようになり、体全体の健やかな成長を促すためにも重要です。 矯正歯科治療の主な目的は顎の大きさや位置を整えたり、歯並びなどをきれいに整えることです。 顎の状態と歯並びの状態はとても関係があります。 顎が小さい場合には、歯がきれいに並ぶスペースが確保できないので歯並びが悪くなってしまいます。その場合は、歯並びを整えるために歯を動かす前に歯を並べるスペースを確保する必要があります。 骨格が完成した後の第二期治療ではスペースを確保するために抜歯をすることがよくありますが、第1期治療では顎を拡大して歯が並ぶスペースを作ります。 プレート矯正(床矯正) プレート矯正は、顎を口の中から拡大して歯の並ぶスペースをつくったり、歯の萌出を手助けするための歯列育形成治療方式です。 上顎と下顎の骨の大きさのバランスが悪くて反対咬合(下の前歯が上の前歯より前方に見える)や過蓋咬合(上の歯が下の歯に深くかぶってしまい、下の歯が見えない状態)等の場合に効果的な治療法です。 プレート(床)矯正装置は、入れ歯のように患者さん自身が取り外しをすることが可能なタイプ(可撤式)の装置で、毎日決められた時間のみ装着して治療をします。プレートはプラスチックの床部分に金属のワイヤーやばね・ネジなどが入っていて、その力を利用して治療を行います。 アクティブプレート(拡大床) 反対咬合で上顎に歯を並べるスペースがない場合に、顎を内側から横方向(外方向)に拡大して歯が整列するための隙間を確保するための床矯正装置です。 プレートの中に拡大するためのネジが埋め込まれていて、定期診療(1ヶ月ことくらい)でクリニックに来院した際にプレートを拡大していくことで、ゆっくり治療を進めていきます。1日に14時間ほど患者さんが自分で装置を装着をしますが、食事や歯磨きの時には外すことができます。 バイトプレート(咬合挙上板) 過蓋咬合が深い場合、下の奥歯が上の奥歯と嚙み合う高さまで生えていないこともあります。バイトプレートは、そういった症例の場合に上顎の歯に沿うようにプレートを設置し上顎の前歯がそのプレートに当たるようにして、上の歯に直接当たらないようにすることで下顎の奥歯が適切な高さに生えてくるように促す治療方法です。 これは主に、乳歯から永久歯に生え変わる時期(混合歯列期)に行われます。 床矯正をした場合、歯を並べるスペースを確保できて治療を終了する場合もありますが、その後に歯をきれいに並べるための歯列矯正治療をする場合もあります。適切な治療法は患者さんによって様々ですが、歯科医師がレントゲン撮影や口腔内写真などをもとに精査したうえで治療計画をたてます。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、ブラケットという装置を歯の表面(表側)に接着して、そこにワイヤーやゴムなどを引っかけて治療を行います。ワイヤーやゴムの引っ張る力(けん引力)を利用するため強い力がかかるので、出っ歯の矯正や広範囲の歯の移動などに適しています。 しかし、強い力で歯を動かしていくため、治療中に痛みが出てしまうこともあります。 また、ブラケットなどの装置は金属やプラスチックなどでできているため、口の中や舌を傷つけてしまうことがありますが、床装置などと違い取り外すことができません。そのため、傷がひどくなり痛みが出てしまったり、食事や歯磨きの時も装着したままなので食物残渣(食べかす)が口の中に残りやすく、虫歯や歯周病になりやすい環境をつくってしまいます。 また、ワイヤー矯正治療の装置は見た目にも目立ちやすく、患者さんによってはそれがストレスになってしまう場合もあります。 歯の裏側(舌側)につける裏側矯正治療法もあります。この場合、装置は目立ちにくくはなりますがさらに舌を傷つけやすくなってしまう場合も多く注意が必要です。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、歯にマウスピースを装着してその形に歯を動かしていく治療法です。マウスピースの素材は柔らかく、マウスピースを交換していくことで少しずつ歯を動かすことができるのが特徴です。マウスピースを入れるだけなので、歯にかける力は少ないので部分的な矯正治療に適していますが、あまり広範囲の歯の移動をすることはできません。その代わり、治療によって起こる歯や顎の痛みなどの症状を抑えて治療をすることができます。 マウスピース矯正では、口腔内写真等を撮影した後に歯の型を採取し、その歯型を基にマウスピースを作成します。 定期的に歯科医院で歯の清掃などのメンテナンスを受けながら、歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースを交換していきますが、患者さんが自宅などで毎日決まった時間にマウスピースを装着して治療していきます。床矯正と同じように患者さんが自分で取り外しをすることができるので、食事や歯磨きの時にはマウスピースを外すことができます。そのため、食物残渣の除去もしやすく虫歯や歯周病のリスクも抑えることができます。 また、マウスピースは透明に近い素材でできているため、装着している時も分かりづらく、見た目を気にすることなく治療を進めることができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正治療法「インビザライン矯正システム」を導入しています。 インビザライン矯正は、歯型を採取するのではなく院内で3Dスキャナーを使用してお口の中の情報を詳細に読み込み、コンピューターで現在の状況から患者さんの理想の歯並びの完成図までをシミュレーションします。そのデータを基に、患者さんと相談しながら治療計画をたてていきます。治療計画に最適なマウスピースを作成し、歯科医師の指示通りにマウスピースを交換していくことで、治療を進めます。 インビザライン矯正は、治療を開始する前から完成図を確認できるため、どのような治療を行っているのかも理解しやすく、おおよその治療にかかる料金も把握できるので、患者さんが安心して治療を受けることができるというメリットがあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、院長をはじめとしたインビザライン矯正に関する豊富な知識や経験技術を持っていると認定されたインビザドクターやスタッフが治療にあたるので、さらに安心して治療を始めることができます。 24時間webからアクセスして初診前の矯正治療に関する質問などができる無料相談カウンセリングの予約ができますので、是非ご利用ください。
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たくさんある矯正歯科の専門用語 どの業種の学会やコミュニティでも、その中で使う専門用語や略語などがよく使われます。 歯科医療業界でも矯正歯科や審美歯科、小児歯科など、さまざまな道具などの専門用語がありますが、それはどのようなものなのでしょうか。 この記事では、日本の矯正歯科治療でよく用いる専門的な用語をご紹介します。 口腔(こうくう) 歯科では口の中のことを口腔といいます。 最近よく耳にする「口腔ケア」は、口の中をキレイに保つケア全般の事を言います。 お家でする歯磨きやうがいも口腔ケアの一種で、歯科医師や歯科衛生士などの専門的な口の清掃も全て口腔ケアです。 顎骨(がっこつ)【上顎骨(じょうがくこつ)・下顎骨(かがくこつ)】 顎骨は上顎骨と下顎骨に分かれています。 上顎骨は前顎骨とつながっていて顔面(顔の正面側)の鼻や口などの骨格の大きな部分を占めています。左右対称の対になっていて、真ん中でくっついています。 下顎骨は、顔面にある骨の中では一番大きな骨で、衝撃にも強い強固な骨です。 顎骨が上下で前後の位置などが噛み癖や指しゃぶりなどの習癖などが原因でずれてしまった状態(不正)になると、顎変形症(上顎前突・下顎前突・開口・受け口など)や不正咬合(反対咬合・過蓋咬合(オーバーバイト)など)などのかみ合わせが合わない状態になってしまう原因になります。 上下の顎が顎関節や筋肉などその他の機能と合わさる事で、顎の運動は起こります。物を噛んだり、口を開け閉めしたりするのは全て顎の運動です。 口唇(こうしん) 口唇は、口腔を覆っている軟部組織です。口の上部を上唇(じょうしん)、口の下部を下唇(かしん)といいます。 口唇は皮膚・筋肉・血管・神経などから構成されています。そのため、傷ついてしまうと出血したり腫れたり痛みなどの症状が出やすい組織です。 歯の名称 歯には1つずつに正式名称がありますが、クリニックで歯科医師と歯科衛生士などのスタッフの間では、歯の正式名称ではなく歯を番号で呼ぶことがよくあります。1番中心にある歯から左右に向けて「1番・2番・3番・・・」と呼びます。親しらずは「8番」といいます。歯は種類によって歯根の本数が違います。 前歯(ぜんし) 歯は、通常は乳歯(子供の歯)だと20本で、からだ全体の成長とともに永久歯(大人の歯)に生え変わり、親知らずを除くと28本が生えそろいます。 永久歯の場合、上下左右に7本ずつで、それぞれ正面からみて前に見える3本の歯を前歯(ぜんし)といいます。一般的には「まえば」と呼ばれますが、医療用語では「ぜんし」といいます。前歯は「切歯(せっし)」や「犬歯(けんし)」とも呼ばれます。 前歯が前方に飛び出してしまうと、出っ歯といわれる状態になってしまいます。 小臼歯(しょうきゅうし)・大臼歯(だいきゅうし) 7本のうち3本は前歯ですが、残りの奥歯は臼歯(きゅうし)といいます。 永久歯は、おや知らずを除くと4本あり、手前の2本を小臼歯(しょうきゅうし)と呼び、手前から第一小臼歯、第二小臼歯といいます。また、奥の2本は大臼歯(だいきゅうし)と呼ばれ、手前から第一大臼歯、第二大臼歯といいます。親知らずは第三大臼歯と呼ばれます。 位置を指す名称 正中(せいちゅう) 口腔は真ん中で左右対称の対になっています。正式にはその中心を正中と言いますが、一般的には対になっている歯の一番前の歯の間を正中といいます。 歯の中の部位を説明する際には、この正中を中心に右側。左側かで説明します。 歯並びやスペースがあいてしまうなどの問題で左右の歯が合わさる所が正しい正中とずれてしまうことがよくあります。歯並びのアーチをキレイに見せるために、正中を正常の位置に戻すのも重要なポイントです。 近心(きんしん)・遠心(えんしん) 正中から歯を左右に見た時に、近い方を近心、遠い方を遠心といいます。 左右では、近心と遠心の方向は真逆になります。 唇側(しんそく)・頬側(きょうそく) 歯の表面は、大きく分けると外側(表側)・内側(裏側)・上部が見えています。 外側は唇や頬に面しているので、前歯部は唇側、臼歯部は頬側と呼ばれます。 舌側(ぜっそく)・口蓋側(こうがいそく) 歯の内側(裏側)は、下側は舌がある位置なので舌側、上部は口蓋(こうがい)と呼ばれる部位のある位置なので口蓋側といいます。 咬合面(こうごうめん) 歯の上部(歯と歯が合わさる部分)を咬合面といいます。 臼歯部は主に物を食べるときには、食物をすり潰す役割を持っています。そのため、「臼(うす)」の文字が使われているのです。臼は物をすり潰す時には物を上に置いて上下の力で押しつぶしますが、臼歯の咬合面はその役割を果たす部分です。 そのため、食物が残りやすく歯磨きが不十分だと虫歯になりやすい部分でもあります。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を装着しワイヤー(針金)やゴムの力を使って歯を動かしていきます。子供の矯正から大人の矯正まで広く使われているメジャーな治療方法です。 ワイヤーやゴムが元に戻ろうとする力を利用し、強い力をかけて矯正していくため、広範囲の治療などに適しています。 しかし、歯に装着した装置が口腔内を傷つけてしまったり、傷をガードするためのワックスをつけると口腔ケアが難しく、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうという問題点もあります。また、表面に装置を装着した場合には口を開けると装置が目立ってしまうため、見た目が気になってしまうというデメリットもあります。 また、舌側に装置を装着する舌側矯正法もありますが、これも同じように舌を圧下したりすることで傷になりやすいなどのデメリットがあります。 どの治療法を選択するかは、患者さんの症例によって歯科医師の適正診断による治療方針や患者さんとの相談の結果で決まりますが、専門用語などの概要を理解しておくのはとても重要です。 ワイヤー矯正治療法で使う器具の用語 ブラケット ブラケットは、ワイヤー矯正治療をする場合に、支点となる為に直接歯に接着する装置でマルチブラケットとも呼ばれます。ブラケットにはフックや溝があり、ワイヤーやエラスティックゴムなどがかけやすくなっています。結紮(けっさつ)バンドと呼ばれるワイヤーでブラケットに括りつけられますが、そのためとがっている部分などがあり、気になって舌で触るのが癖になってしまったり食事の時に唇などに当たると、傷になってしまう場合があります。 簡単に壊れたりしないように素材は金属やプラスチックなど硬いものが主ですが、目立ちやすい装置なので、最近では目立たないように透明なものやカラフルな色のものが増えてきています。 ワイヤー ワイヤー矯正治療法は、ワイヤーをブラケットにかけて歯を繋げます。ワイヤーには元に戻ろうとする反発した力がかかり、歯列からずれている歯や抜歯して隣の歯と隙間が開いている歯はその力で動かされていきます。 ワイヤーには目的などにより、太さや素材が多くあります。 ワイヤーの種類は治療の流れや、目立ちにくいように細いものやメタル素材ではなく透明に近い素材のものを使うなど、使い分けられています。 ワイヤーは定期的に歯科医院に通うことで治療の経過をみながら交換したり、歯にかける強さを調整していきます。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、マウスピースを使って歯を正しい位置に動かす治療法です。ワイヤー矯正治療法に比べると歯にかける力は弱く、治療で動かすことのできる幅も小さくなってしまいます。しかしワイヤー矯正治療法とは違い、患者さんが自分で装置を取り外して使用することできるので、口腔内に傷をつけてしまったり、口腔ケアが難しいなどのメリットを無くすことも可能です。 しかし、歯科医師に指示された通りに1日のうちに決められた時間は必ず装着をしたり、歯科医師に指示されたタイミングで新しいマウスピースに交換するなどをしっかりと遵守できない場合は、治療結果に大きく関係してくるので注意が必要です。 マウスピース矯正治療法で使う器具の用語 マウスピース マウスピース矯正治療法では、患者さんの歯型を採取し、歯型から作った模型を基にマウスピース作成を行います。最終的形態の歯並びに近づけるためにマウスピースは複数作られ、歯科医師に指示されたタイミングで患者さんが新しいマウスピースに交換していくことで治療を進めていきます。 マウスピースは透明に近い柔らかい素材でできていることが多いので、口腔内に傷をつけてしまったり、外側から目立ってしまう事はあまりありません。 また、マウスピースは水洗いなどができるので清潔に使用することができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザライン矯正を導入しています。インビザライン矯正は、院内の3Dスキャナーで患者さんの口腔内で3D写真を撮影します。そのデータを基に院長をはじめとしたインビザライン矯正の専門的な知識・技術・経験を持ったインビザドクターが、エステティックラインなどを考慮して理想の歯並びをシミュレーションして治療計画をたてていきます。その計画に従って最適なマウスピースを作成し、理想の歯並びにしていきます。 リテーナー 歯を動かして歯列のラインや咬み合わせが整った後には、自然に歯が傾斜したり元の位置に戻ってしまわないようにリテーナー(保定装置)を装着し安定させます。これはマウスピースと同じ様に見えますが、歯を移動させる為ではなく今の位置に歯を固定するのを目的に装着します。この段階でリテーナーを歯科医師に指示されたとおりに適切に用いることで、後戻りを防いで歯科矯正治療終了後の成果を維持することができます。 このように、矯正歯科治療では様々な専門的な用語が使われています。患者さんは分かりづらいこともあるのであまり使わない用語もありますが、矯正歯科治療の診療開始前のカウンセリングなどでの相談の時や質問内容などを定期検診やメンテナンスに行くときにはこの記事で案内した用語や治療方法の特徴を理解しておくと安心です。 この記事を参考に、安心して矯正歯科治療を受けてくださいね。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、無料の矯正相談カウンセリングを受け付けています。24時間webからアクセスして予約ができますので、お気軽にお問い合わせください。
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歯科矯正治療が完了した後の後戻り 矯正歯科治療では、歯並びや顎骨などに外部から力を加えたりすることで、歯や顎の位置を整えていきます。しかし人間はそれぞれ個人にあったバランスがあり、外から力が加えられたとしても元に戻そうとする力が自然にかかるのです。 傷を治したりする治癒能力と同じようなものでありとても重要な能力なのですが、矯正歯科治療の場合は元に戻らないようにしなければなりません。 矯正歯科治療の後にこの現象が起こり、歯並びなどが元に戻ってしまうことを「後戻り」と呼びます。 後戻りをしてしまうと前歯が出っ歯などになってしまい治療期間が伸びてしまったり、放置した期間が長かった症例では、最初から再び矯正治療をやり直ししなければいけないことも考えられます。 再度治療することになってしまうと、治療期間も費用も余計に増えてしまい、患者さんの負担が大きくなってしまいます。 そのため、矯正歯科治療の歯列矯正での工程には歯を積極的に動かして整える為の期間(動的期間)と、歯が動いて体になじむように安定するまで固定する期間(保定期間)があります。 このような理由から、矯正歯科治療は長い期間を要することが一般的です。 この記事では、矯正歯科治療が完全に完了するまでの工程をご紹介します。 ワイヤー矯正治療法は、歯にブラケットという装置を装着し、そこにワイヤーやゴムなどをかけて治療を行います。ワイヤーやゴムは歯に強い力をかけて歯を動かしていくため、広い範囲の歯を動かすことができます。 しかし、装着した装置が見た目に目立ってしまう事や装置が口の中などに当たって傷つけたり痛みが出やすいことなどがデメリットです。また、患者さん自身で矯正装置の着脱ができないため、歯ブラシや食事などがしづらいなどの問題点もあります。 ①カウンセリング・口腔内写真・機能検査など 初診では、患者さんの現在の歯並びや顎や咬み合わせなどの機能の状態を確認します。そして、患者さんの治療に関する要望や相談などを聞きながら、歯科医師がさまざまなことを考慮したうえで矯正治療の計画を作成します。 患者さんの症例によっては、歯を動かして整列させるためのスペースを確保する等の理由で、矯正歯科治療を始めるまえに親知らずなどを抜歯することもあります。 ②装置の装着 特殊な接着剤で、歯に直接ブラケットを接着します。ブラケットにはくぼみがあり、そこにワイヤーを他の歯と繋げるように装着し、その上から細いワイヤーで固定します。ブラケットはいろいろな素材があり、表からは目立ちにくいように透明に近いものもあります。 また、患者さんが目立つのを避けたい場合や唇などを傷つけるのを軽減したい場合には、治療に有効であると歯科医師が検討し判断した場合には、内側(舌側)に矯正装置を装着することを選ぶケースもあります。(裏側ワイヤー矯正治療法) ③装置の調整・メンテナンス 定期的に歯科に来院し、歯の動きなどの治療の進行具合を確認します。診療室では状態に合わせて装置の調整をしたり、ワイヤーなどの装置を付け替えるなどの治療をします。 また、ワイヤー矯正治療の場合には患者さんが取り外しができないので、口の中に食物残差などが多く残ってしまいやすい状態になっています。そのため、歯科医院で専門的な口腔ケアを行うことで虫歯や歯周病を予防します。さらに、歯科医院で矯正器具が原因で口の中に傷などができていないかなどの確認を行われたり、歯磨き指導などを受けることも大切です。 1か月〜数か月ごとに来院し、治療を進めていきます。治療の進み具合によっては装置を交換したり、それとは別に患者さんが次回の来院までの間に家でゴムを装着するなどの治療法が追加が選択される場合もあります。 ④保定期間 歯を動かして歯列が整い、噛み合わせなどに問題がなければ、保定期間に入ります。保定(ほてい)とは、歯科矯正治療によってきれいに並んだ歯が元の位置に戻らないように、現状を維持するために保定装置(リテーナー)を使って歯並びを安定させるための期間です。 マウスピース矯正治療法は、その名の通りマウスピースを装着することで歯科矯正治療を行います。マウスピースの形に合わせて歯並びを少しずつ動かしていくので、あまり強い力をかけることはできません。そのため、部分的な矯正治療に向いています。また、1日のうち指定された時間のみマウスピースを装着するので、食事や歯磨きなどをする際には取り外して行うことができます。 マウスピースは透明に近い素材なので、装着していても目立ちにくく治療のストレスを軽減できるという特徴があります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正「インビザライン矯正」を導入しています。インビザライン矯正に関する知識と経験・技術が認められたインビザドクターが治療をおこないます。 ①カウンセリング・口腔内写真・機能検査など ワイヤー矯正治療法と同じように、治療を開始する以前に、患者さんの現在の歯並びや顎や咬み合わせなどの機能の状態を確認します。そして、患者さんの治療に関する要望などを聞きながら、歯科医師が矯正治療の計画を作成します。 患者さんによっては、矯正歯科治療を始めるまえに歯を抜歯することで、歯を動かして整列させるためのスペースを確保することもあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科が導入しているインビザライン矯正では、矯正治療を始める前の無料相談を行っています。3Dスキャナーを使って口腔内の情報をコンピューターに取り込みます。現在のお口の中の歯並びなどの状態をコンピューター上で見ながら、インビザライン矯正終了後の結果の状態までをシミュレーションすることができます。そのため、最初から完成図を確認しながら治療を始めることができるので、治療内容を確認して納得した状態で安心して治療を始めることができます。 24時間webサイトからアクセスして矯正相談の予約ができますので、ぜひご利用ください。 ②マウスピース作成・装着 歯型を取り(印象採得)、それを基にマウスピースを作成します。マウスピースは少しずつ形態が異なるものに交換していくことで、少しずつ理想の歯並びに近づけていきます。 プルチーノ歯科・矯正歯科で導入しているインビザライン矯正では、3Dスキャナーで取り込んだデータを基に、マウスピースを作成します。印象採得よりも精密に口の中の状態が把握でき、より正確なマウスピースを作ることができます。また、治療の最初に完成までのマウスピースを作成して患者さんにお渡しします。 ③メンテナンス・マウスピースの交換 マウスピース矯正の場合でも、ワイヤー矯正治療法と同じように定期的に歯科医院でのメンテナンスを受ける必要がありますが、ワイヤー矯正治療法に比べると頻度が少なく、自宅でのセルフメンテナンスが重要です。マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも比較的歯の汚れなどがつきにくいため、専門的クリーニングの頻度を抑えることができ、また装置の調整などをすることも少ないからです。 しかしながら、着色の除去や歯石の除去も重要ですし、治療経過の確認も重要なので指示された期間で必ず歯科医院に通うことをおすすめします。 マウスピースは数週間程度ごとに、歯科医師に指示されたタイミングで交換していきます。 ④保定期間 歯を動かして歯列が整い、噛み合わせなどに問題がなければ、保定期間に入ります。保定(ほてい)とは、歯科矯正治療によってきれいに並んだ歯が元の位置に戻らないように、現状を維持するために保定装置(リテーナー)を使って歯並びを安定させるための期間です。 プルチーノ歯科・矯正歯科で導入しているインビザライン矯正では、最初に作成したシミュレーションと治療をした後の歯並びや噛み合わせの状態を確認して問題がなければマウスピース(リテーナー)を新たに作成し、一定期間使用することで現在の歯並びを安定させ後戻りを防ぎます。 ①通院は必ず歯科医師に指示された頻度で通う 矯正歯科治療中は、クリニックに定期的に通院することで後戻りを予防することができます。 これは、矯正歯科治療の経過を確認して器具を調整したりすることで、効果的に治療を進めるためです。歯並びが少し戻ってしまった場合でも早く発見して対応できれば問題なく治療を進めることが可能なので、治療期間を伸ばさないためには非常に重要です。 ②歯磨きなどの口の中の状態を気を付けて行う 矯正歯科治療の後戻りを防ぐためには、お口の中の状態を整えることも重要です。虫歯や歯周病などが発生してしまった場合は、その治療のために矯正歯科治療が長引いてしまったり中断を余儀なくする場合があります。その処置が影響して、その期間にせっかく動かした歯が後戻りをして矯正治療が失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。 そのため歯科医院でのメンテナンスに加え、患者さんご自身が自宅でのお口のホームケアを普段以上にしっかりと行うことが重要です。 ワイヤー矯正治療法の場合はセルフケアが難しく、虫歯や歯周病になってしまうリスクも高く注意が必要ですが、マウスピース矯正治療法ではセルフケアをマウスピースを取り外した状態で行えるので虫歯や歯周病のリスクも抑えることができます。 インビザライン矯正では、マウスピースが水洗いなどを簡単にすることができるので清潔に使うことができ、虫歯や歯周病のリスクを更に抑えることができます。 ③歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースの交換や保定装置の装着をする 矯正治療法は、歯科医師が作成した治療計画にしたがって治療を進めていきます。治療計画は、治療の途中でも患者さんの経過によっては変更されることがあります。これは患者さんに最適な治療を行うためであり、その計画に従って治療を進めることは後戻りを予防するのにも非常に重要な事です。 患者さんの装置の使用時間が不十分であったり適切に装着できていなかった場合には。後戻りが起こる可能性は非常に高いです。 特に保定期間は後戻りの有無を左右する重要な期間なので、治療期間を短く終わらせる為にも「もうきれいになっているから大丈夫」とは思わず、歯科医師の指示に従って注意点を守り保定装置を装着してください。
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自分に合った矯正歯科を選ぶ重要性 歯科治療を受けるクリニックを探すときに、何を重要視して選ぶのがいいのでしょうか。 今回の記事では、矯正歯科治療を受ける歯科医院の選び方をご案内し、後悔しない治療を受けるために実際に治療を開始する前にチェックしておくべきポイントをご紹介しますので参考にしてください。 矯正歯科治療とは、前歯などの歯並びや顎の位置などを正常の位置に整え、顎関節症や咬合不全のような噛み合わせなどの機能的な問題の改善や歯並びや顔のバランスをキレイに整った状態にしたいなどの審美的な理由で行われる治療法です。 虫歯治療などをする歯科治療とは多くの事が異なり、治療に使う装置や器具が特殊であったり、他の歯科治療よりも治療期間が長くなる場合が多くなる場合が多いなどの事情から、治療にかかる料金が高額になってしまうケースがよくあります。 そのため、高い治療費をかけて長い期間通うことになる矯正歯科クリニックは、慎重に選ぶ必要があるのです。 矯正歯科を探すときに一番最初に道路沿いにある看板を思い浮かべる人も多いと思います。 歯科医院の看板を見ると、「小児」「一般歯科」「矯正歯科」などの同じような項目を見ることがあると思います。これはどのような歯科治療(科目)を行っているかが記載されているのですが、矯正歯科治療は日本では歯科医師の国家試験に受かり歯科医師免許を持っている歯科医師ならば、学会に加入していたり専門的な知識があまりなくても臨床歯科医なら誰でも行うことができます。 しかし、歯科治療と一言で言っても多くの治療内容(科目)があり、その一つ一つに特別な知識や技術が必要になるのはいうまでもありません。 特に矯正歯科治療は他の歯科治療科目とは異なる特徴も多いことから、特に知識や技術、多くの症例に関する治療経験などの実績を有した専門医やスタッフが治療をすること等が重要なポイントです。 あなたが長く通う歯科医院を探すときに、どのようにして探しますか? ここでは、それぞれの項目でどのような事をチェックすべきかをご説明します。 通院の利便性 矯正歯科治療は長い治療期間の間に、1回だけではなく定期的に歯科医院に通いながら治療を進める必要があります。それを考えると、やはり患者さんご自身の日常の徒歩での行動範囲内や車や公共交通機関で通うのに便利なクリニックを選ぶことが大切です。 矯正歯科治療は、治療内容や進み具合によって歯科医院に通院するタイミングが変わってきます。歯科医師は患者さんのお口の中の状況や治療の流れを考慮し、治療計画を立てて適切なタイミングでの来院をすすめます。患者さんができるだけ歯科医師に指示されて設定された治療での注意点や通院のタイミングをきちんと守ることで、治療を順調に進めたり、装置が外れるなどのトラブルや失敗を減らして治療結果の成功につなげることができます。 予約の方法 矯正歯科治療をしている間は通常は定期的に歯科医院でメンテナンスなどを行いますが、治療の段階によっては通院間隔が数か月程度あく場合もあります。歯科医院に通院している時はたいていの場合、来院の際に次の予約をとると思いますが、数か月後の予約となると仕事や学業の都合などでその場で予約をとるのが難しい場合も考えられます。 そういう場合は後日に歯科医院に電話などをして予約をとることが多いですが、スタッフの休憩時間や休診日には電話対応ができないクリニックが多くあります。診療時間に電話をかけようと思っていても仕事などでタイミングを逃してしまい、なかなか予約をとることができにくいこともあります。 最近はホームページなどでwebから診療予約をすることができる歯科医院が増えています。webにアクセスして予約は簡単な操作でとることができ、24時間いつでも予約をとることができることもあります。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、webページから24時間矯正治療のカウンセリングや治療にかかる金額等に関する質問・相談の予約や初診の診療予約をとることができますので、ぜひご利用ください。 矯正歯科を探すとき、インターネットの検索サイトを使って矯正歯科のホームページを検索する人も多いと思います。 では、ホームページを見て自分に合った矯正歯科を探すときにはどのような点に気を付けておけば良いのでしょうか。 受ける事の出来る治療法 矯正歯科治療には、様々な種類の治療方法があります。どの治療法を用いて治療をするかは担当した歯科医師が患者さんの要望や悩みを聞いたり、患者さんの状況や歯並びなどの状況を口腔内写真などの頭部レントゲン検査などで精査して診断したうえで判断していきます。 しかし、患者さんご自身もどのような治療法があるのか、どのようなメリットとデメリットがあるのかは、事前に理解しておくことも重要です。 歯科医院によっては、患者さんが希望する治療法を行っていないことも考えられます。また、歯並びが治ったらその後には歯を白くするホワイトニング治療やインプラント治療などにも興味があるとい患者さんもいらっしゃいますが、歯科医院によっては機器や設備の都合などで「矯正歯科治療はするけれども、ホワイトニング治療はしていない」という場合もあります。 信頼できる歯科医院で多様な治療を受けることができれば、患者さんにとってはメリットが大きくあると考えられます。そのため、インプラント治療やホワイトニング治療などの異なる治療を検討する可能性がある時には事前にホームページでどのような治療を行っているのかをしっかりとチェックしておくことをおすすめします。 ここでは、歯並びをキレイにするためにする歯列矯正治療でよく用いられている治療法について解説します。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、ワイヤーやゴムなどのけん引力を使って歯を動かす治療法です。歯の表面にブラケットという装置を接着し、ブラケットにワイヤーをかけて歯を繋げることで、歯列を矯正していきます。 ワイヤーやゴムのけん引力は強力なため、歯に強い力をかけて動かすことができるので、抜歯してスペースがあいている箇所や、複数の歯を矯正するのにも向いています。 しかし、この装置は歯科医院で歯科衛生士の歯のメンテナンスや装置を調整をする時以外には外すことができません。そのため、食事をする時に食物が残りやすくなったりきちんと丁寧に歯磨きをしたとしても汚れをきれいに除去するのが難しいので、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうというデメリットがあります。 また、ブラケットやワイヤーなどの装置は硬いものが多く、口の裏側の粘膜や舌、唇などに当たると傷をつけて痛みが出てしまうこともあります。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、マウスピースを1日のうち歯科医師に指示された時間のみ装着して治療を進めていきます。装着するのはマウスピースのみで、定期的に歯科医院に来院して口腔ケアなどのメンテナンスを行い、数週間ごとに歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースを交換していく治療法です。 患者さんの歯型を基に作成したマウスピースを、少しずつ最終的に目標としている歯並びに近いマウスピースへと変えていくのですが、ワイヤー矯正治療とは違い歯にかける力はそこまで強いわけではないので、部分的な歯並びの矯正にも適しています。 また、マウスピースは患者さんが自分で取り外しができるので、集中したい時や食事の時に外すことができるので装置に食べ物が残ってしまうなどのストレスも少なくすみます。歯磨きの時にも取り外してすることができ、虫歯や歯周病のリスクも抑えることができるのです。 マウスピース素材は柔らかく透明に近いので装着している間も見た目には分かりづらく、水洗いなどができるので清潔に使用することもできるので患者さんのストレスを軽減することが可能なので、大人でも利用しやすい治療法です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザラインという最新のマウスピース矯正システムを導入しています。インビザラインは、世界100国以上で1500万人以上の方が受けている最先端の歯科矯正治療です。 患者さんの口の中を3Dスキャナーで撮影してコンピューターにデータを取り込んで口腔内をシミュレーションして、現在の状態から治療終了後の状態までを確認することができます。そのデータを基にマウスピースを作成することにより、治療を始める前から最終形態やあらかじめ治療にかかる費用を理解しておくことで、患者さんが納得しながら治療をすることで、安心感やモチベーションにもつながります。さらに、正確なデータを基に作るマウスピースは治療性にも優れているため効率的に歯を動かすことができ、治療終了後の患者さんの満足度も他のマウスピース矯正よりも非常に高くなっています。 また、プルチーノ歯科・矯正歯科ではインビザラインシステムに関する豊富な医療知識と経験・技術を持っていると認定されたインビザドクターが在籍していて治療を担当することで、さらに治療の完成度を上げることができます。 インビザライン矯正システムに興味のある方は、是非プルチーノ歯科・矯正歯科の矯正無料相談をご利用ください。
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高校生や中学生という成長期のまっただなかにあるこの時期は、歯科矯正を始める絶好のタイミングです。 この大切な時期に矯正治療を受けることで、見た目だけでなく健康や自信にも良い影響をもたらすことが期待できるのです。 名古屋市イオンモール新瑞橋にある歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」の今回のブログ記事では、成長期に矯正を始めるメリットや治療方法、費用など「中学生・高校生が矯正治療をはじめるための基礎知識」をご紹介します。 将来の笑顔に自信を持てるよう、今できることを一緒に考えてみませんか。 Contents1 2 3 4 5 6 7 8 高校生や中学生は、身体が成長を続ける大切な時期です。この時期に矯正治療を始めることで、身体の自然な成長を活かしながら歯並びを整えることができます。 成長期に矯正治療を始めるメリット ●顎や歯の成長が進行中で、矯正治療の効果が出やすいこと ●同年代の友人も矯正をしているケースが多く、心理的負担が軽減されること ●歯周病など将来の口腔トラブルを予防できること ●咀嚼機能が向上し、食生活の質も高まること 矯正治療は、開始するタイミングによって治療方法や装置の選び方が変わってきます。 中学生と高校生の矯正治療の違い ●中学生:骨格が柔軟なため、顎の成長を利用した治療が可能です。骨格性の問題にも対応しやすい時期といえます。 ●高校生:永久歯がすべて生え揃い、歯列全体をしっかりと整える治療が適しています。 学校生活との両立が可能 部活動や学校行事が多いこの時期でも、矯正治療は進めやすいのではないでしょうか。定期的な通院も2~3ヶ月に1回、多くても月1回程度で済む場合が多いため、無理なく治療を進められます。 実際に厚生労働省の調査によると、女子の場合、10~14歳の30%近く、14~19歳の20%近くが矯正治療の経験があると回答しています。 参照:厚生労働省|令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要 p33 > 中学生や高校生のお子様にとって、このあと面接などを受ける機会が増えるタイミングですので、この時期に口元を整えておくと、そのようなチャンスにも有利にはたらく可能性があります。また、大学生や社会人となれば転居しなければならない場合も出てくるでしょう。転勤などは自分でコントロールできないため、社会人になるまでに矯正を済ませておくことはおすすめといえます。 (当院の場合は、愛知県名古屋市・三重県四日市市・東京都港区に全国展開しているグループ医院ですので、該当エリアに転居される場合はグループ医院へスムーズに転院していただけますので、ご相談ください) なぜ、矯正治療は早い方がいいと言われているのでしょうか。たしかに、乳歯と永久歯が混在している早期に矯正治療を始めると、より多くのメリットをもたらすことがわかっています。 子どもの矯正を早めに始めるメリット ●成長期を利用して、顎が適切に成長するようサポートする治療を行える ●お口周りの筋肉トレーニング「小児育成矯正」で矯正治療を軽減できることも ●抜歯を避ける矯正治療計画が立てやすい ●噛み合わせが改善され、消化機能も向上し、健やかな心身の発達へ ●歯並びを早めに整えることで、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる 適切なタイミングを知るためには 永久歯の生え揃い具合や顎の成長状況を矯正歯科を専門とする歯科医師が診断し、一人ひとりに合った適切な開始時期をご提案します。 お子様にとってベストなタイミングを見逃さないためにも、お早めに矯正歯科に相談することをおすすめします。 当クリニックの「小児育成矯正」について詳しくはこちら> 子どものころの早い時期からの矯正がおすすめとはいえ、矯正治療は何歳からでも始めることができます。40歳や50歳からはじめる方もいらっしゃいます。 とはいえ、なるべく早い方がおすすめです。中学生や高校生は成長期ですので、この時期から矯正を始めても十分な効果を得ることが期待できます。矯正の方法は、成人矯正と同じ方法で行われます。 この時期に矯正治療を始めると良い理由 ●成長期後半の骨格形成を活かして、効率的に治療ができる ●まだ骨がやわらかいので、成人よりも歯が動きやすい傾向にある ●学校生活に合わせた治療スケジュールが組める ●矯正装置の選択肢が豊富で、目立ちにくい装置も選べる ●心理的な成熟が進み、装置の取り扱いや自己管理ができる 当クリニックの「成人矯正」について詳しくはこちら> 以下のような歯並びや噛み合わせの問題がある場合、矯正治療が推奨されます。日本人に多くみられる代表的な例を紹介します。 主な歯列の問題(一例) ●叢生(そうせい):歯が重なり合い、歯磨きや見た目に影響する状態 ●開咬(かいこう):上下の前歯が噛み合わず、食べ物が噛み切れないことも ●過蓋咬合(かがいこうごう):上の歯が下の歯を覆いすぎてしまい、顎関節に負担がかかる場合がある など。 参考:厚生労働省 e-ヘルスネット|不正咬合の種類と実態 矯正治療は、費用や支払い方法について事前に確認しておくことで安心して進めることができます。分割払いやクレジットカード払いを利用できますので、基本的に月々の負担が軽減される仕組みになっています。未成年の場合は保護者の方にサポートしてもらうといいでしょう。 一般的な矯正歯科の支払い方法について ●一括払い:一度に全額を支払う方法で、トータルの費用がわかりやすい支払い方法です。 ●分割払い:月々一定額を支払う方法で、毎月の支払の負担を軽減することができます(分割払いの金利はプランによって異なるため、詳しくはクリニックに問い合わせください)。 矯正装置の種類と特徴 ●ワイヤー矯正:金属の装置を歯にとりつけるベーシックな治療法。装置が歯の表側につくため目立つ場合がありますが、的確に歯を動かす信頼性の高い矯正法です。 ●裏側矯正:歯の裏側に装置を装着するため、周りの人からはほぼ見えない、目立ちにくいのが特徴です。ただし費用が高額になる傾向があります。 ●マウスピース矯正:透明で取り外しが可能な装置です。つけているのがわかりにくくて目立ちにくく、日常生活に影響がでにくいことから多くの方に選ばれています。 費用の目安(一例) ●ワイヤー矯正:60万円~100万円程度 ●裏側矯正(舌側矯正):100万円~150万円程度 ●マウスピース矯正:70万円~100万円程度 上記はあくまで一例です。歯並びの状態や症例によって費用が変わります。 目立ちにくい方法が良くて裏側矯正(舌側矯正)に興味を持っている方は、目立ちにくくて取り外し可能なマウスピース矯正も検討されるといいでしょう。裏側矯正よりは費用を抑えられる傾向にあります。 目立たないマウスピース矯正「インビザライン」について詳しくはこちら> 矯正治療に関するよくある疑問にお答えします。 矯正治療の疑問を解決しましょう Q1.矯正治療は痛みがありますか? :装置装着後の数日は違和感や軽い痛みを感じることがありますが、通常はすぐに慣れます。 […]
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