「唇がうまく閉じられない」
「前歯でものが噛み切れない」
「発音しにくい音がある」
もしかしたら、これらのお悩みの原因は『オープンバイト(開咬:かいこう)』という歯並びによるものかもしれません。オープンバイトによるこのようなお悩みは、矯正治療で解決できます。
ここではオープンバイトとはどのような歯並びか、その原因や日常生活にひそむトラブル・リスクなどを解説していきます。
後半では、名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科が実施するオープンバイトの治療についてもご紹介しますので、ご興味のある方はぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。
Contents
オープンバイト(開咬:かいこう)ってどんな歯並び?
オープンバイトは奥歯を噛み合わせた時に前歯が噛みあわず、上下の前歯の間にすき間が生じている歯並びです。別名では「開咬(かいこう)」とも呼ばれます。
オープンバイトは症状が軽いケースから重度のケースまで様々あり、比較的軽度の場合は見た目が気になるほどではなく、自身もそれに気づいていないケースもあります。
オープンバイト(開咬)になる原因は?
原因①生まれつき・遺伝的によるもの
生まれつきの骨格の大きさや形の問題など、遺伝的な要因でオープンバイトになるケースです。
発育にともなって症状が重くなることも多く、永久歯が生えそろってからオープンバイトになるケースもみられます。
ご家族にオープンバイトの方がいる場合は遺伝的な要因で生じる可能性も高いため、子どもの時期から歯並びをチェックしておくことをおすすめします。
原因②「指しゃぶり」「爪を咬む」などのクセ
生まれつき・遺伝的な要因の次に多いのが、生まれてからのクセや習慣が原因で生じるオープンバイトです。代表的なものに「指しゃぶり」「爪を噛む」などが挙げられます。
指しゃぶりは子どもの成長過程で自然にみられる行為なので、3歳頃までは無理にやめさせる必要はありません。
ただ、4歳を過ぎても指しゃぶりを頻繁に続けると指の圧力によって上下の歯が押されてしまい、オープンバイトを生じてしまいます。
同様のメカニズムで爪を噛むクセもオープンバイトの原因になりますので、早めの改善が必要です。
原因③舌の動きや位置
舌の動きや位置も、オープンバイトを生じる原因に挙げられます。
普段あまり意識していないと思いますが、舌は食事や会話の時を除くとその先端が上アゴの前方(上前歯の裏側あたり)にくるのが正常な位置です。
しかし、舌の位置がそれよりも低く、下アゴのU字型の中にすっぽりと納まっているケースでは、舌の圧力によって下アゴが前に押し出されてしまうことがあります。
これによって生じるのが「オープンバイト」や「受け口」といった歯並びです。
また、食べ物を飲みこむ時の舌の位置や動きもオープンバイトの原因になることがあります。
具体的にいうと、食べ物を飲みこむ時に舌が前歯に触れる、あるいは前歯を押し出すようにして飲みこむケースです。
このような飲み込み方は乳児によく見られますが、成長するにつれ舌の先端が上アゴに触れるようにして飲みこむようになります。
以上のような舌の位置や動きは無意識に行われていることが多く、自身がそれに気づいていないケースも少なくありません。
このような舌の習癖でオープンバイトが生じているケースは、舌の動きを正常にする訓練(口腔筋機能療法)が必要なります。
舌の動きに問題が残ったままオープンバイトを治療しても、再発してしまう可能性があるため注意が必要です。
原因④口呼吸
呼吸をする時に鼻ではなく口で行う「口呼吸」もオープンバイトの原因になるため注意が必要です。
口呼吸が習慣化すると、唇を閉じる筋肉の働きが弱くなります。そうすると、前歯が唇の筋肉から受ける力も弱くなり、次第に前歯が前方へと傾いていきます。
これによって生じるのが「オープンバイト」や「出っ歯」などの歯並びです。
口呼吸についてはもともとのクセでそうするケースもありますが、鼻炎や蓄膿症などが原因で鼻呼吸ができない場合は、耳鼻科での治療が先に必要となります。
オープンバイト(開咬)で起こりうる5つの問題とリスク
問題①前歯で噛めない
オープンバイトになると食べ物が前歯で噛みきるのが難しくなります。
そのため、パン類やハンバーガー、麺類などは「手でちぎって食べる」「舌を使って食べる」というケースが多くみられます。
問題②唇が閉じられない
重度のオープンバイトでは、唇を閉じたくても閉じられないというケースもよくみられます。
常にお口がポカンと開いている状態なので、「いつもボンヤリしている」「何となくだらしがない」といった印象を与えてしまうことがあります。
問題③発音しづらい
オープンバイトでは前歯が噛み合わない・唇が閉じないことが原因で発音にも支障をきたしやすくなります。
具体的には「サ行」や「タ行」が発音しづらかったり、自分ではきちんと発音しているつもりでも相手が聞き取りにくいと感じたりすることがあります。
問題④奥歯、顎の関節・筋肉に負担がかかる
オープンバイトは奥歯でしか食べ物が噛めないため、おのずと奥歯への負担が大きくなります。
また、その負担は顎の関節や周囲の筋肉にも影響が及び、顎関節症などのトラブルが起こりやすくなります。
問題⑤むし歯・歯周病になりやすい/口臭が強い
オープンバイトが原因でお口が閉じられないケースでは、口内が常に乾燥した状態になりがちです。
お口が乾くと唾液によるクリーニング作用がうまく働かないため、むし歯や歯周病、さらに口臭などお口トラブルが多くなります。
気になる「オープンバイト(開咬)」名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科ではどう治す?
矯正治療でオープンバイト(開咬)は治せる?
オープンバイト(開咬)は矯正治療で改善できます。
ただし、顎の大きさや位置など骨格的な問題で外科的な処置が必要なケースについては、専門機関(大学病院等)へご紹介する場合があります。
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科では初回の無料矯正相談を実施しておりますので、治療の可否について気になる方は下記の「24時間WEB予約」また「お電話」にてお申込みください。
マウスピース矯正「インビザライン」による歯列矯正
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科では、「インビザライン」による歯列矯正でオープンバイトを改善していきます。
インビザラインは無色透明のマウスピースの着脱を繰り返しながら、歯並びを改善する治療法です。
一般的なワイヤー矯正と比べて違和感や痛みが少なく、さらに装置は自身で取り外しが可能なため食事や歯磨きもこれまで通り行えます。
さらに、インビザラインの最大の特長は装置をつけても目立たず、周囲に気づかれにくい点です。
これまで治療中の見た目が気になって治療に踏みこめなかった方、営業職や接客業などの方でも安心して治療を受けていただけます。
「プレオルソ」による小児育成矯正
「プレオルソ」はお子様(6~11歳)の歯並び改善を目的としたマウスピース型の装置です。
プレオルソは歯を動かすのではなく、オープンバイトの原因となるクセや舌の動きを改善しながら自然な力で歯並びをキレイにしていきます。
装置は取り外し式で、日中1~2時間と就寝時に装着していただきます。通学中や食事中は外せるので、治療による負担も少ないのがメリットです。
まとめ|オープンバイト(開咬)のお悩みは矯正治療で解決
オープンバイト(開咬)は遺伝的な要因のほか、指しゃぶりや口呼吸、舌の位置・動きによっても生じる不正咬合です。
顎の位置や形など骨格的な問題がない軽度のケースでは、マウスピース矯正「インビザライン」で気になる歯並びを改善できます。
また、お子様については「プレオルソ」による小児育成矯正でオープンバイトを予防することも可能です。
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科では初めての方を対象にした矯正無料カウンセリングを実施しています。
ご予約はページ下部の「24時間WEB予約」または「お電話」にて承っております。
「前歯で噛めない」「見た目が気になる」「発音しづらい」などでお悩みの方は、ぜひ当院にてお気軽のご相談ください。