歯周炎、肥満、糖尿病、関節リウマチなどを含む多くの炎症状態におけるメカニズムの理解は完全でないものの、自然・獲得の両免疫システムが同調して炎症反応や組織破壊に関与していることが分かっています。 健康な時は歯肉や自然免疫は自然なバリアーとして機能し細菌の侵入を予防する。しかし、歯周病では歯肉ポケットは細菌に対して脆弱であり、細菌の入り口としての役割をはたしてしまい、ブラッシングや咀嚼で血中に細菌が入り込み(菌血症)全身的に広がり顕著な全身性炎症を惹起します。 歯周病は、歯周ポケット内の感染がいくつかの経路を経て、全身疾患を引き起こします。 次回からは 歯周病と糖尿病 についてのお話です。
前回の最後に感受性が高いと歯周炎に発展してしまうとお話ししました。 感受性とは簡単に言うと歯周病へのなりやすさを表します。 こちらは、1986年に発表された研究です。 スリランカの紅茶農園の労働者480名を対象に15年間経過を追ったところ 同じ環境で生活しているにもかかわらず、歯周炎の重症度や範囲に大きな差が認められた。 歯周病の発言や説明をするのに細菌性プラークや生活習慣だけでは十分でなく 患者固有の感受性が大きく関わっていることが明確になった。(Dd社:歯周病と全身疾患から引用) というものです。 同様の報告がスウェーデンの大学病院やアメリカの歯周専門医でもなされ、 国、人種を超えて存在することが分かっています。 感受性が高いと、歯周病が重症化しやすくなります。 上の図でもわかるように8割の人は軽度・中等度まで進行する可能性が高いので まずは歯磨きをしっかりし、歯医者へ定期健診を受けに行き 歯茎を良い状態に維持しましょう! プルチーノ歯科・矯正歯科でお待ちしております★
こんにちは。 プルチーノ歯科・矯正歯科ではご希望の方にはアロマフェイスタオルを使用させていただいておりますが、やっとハーブティの準備が整いました。 今後は患者様がよりリラックスしていただけるよう、ご希望の方にはハーブティの提供をさせていただきます。 毎日ではありませんが、ハーブの種類を変える予定ですので、お楽しみいただければと思います。 尚、診療内容によっては提供出来ない場合もございますので、ご了承ください。
先日は歯周病を治すと体の不調も良くなるかも!というお話でした。 さて今回は、歯周病とは何ぞや・・・というお話です。 歯周病は歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症疾患で、 歯周組織である 歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨、からなる歯周組に起こる疾患です。 (講談社 体の地図帳より引用) 歯周病とは 大別すると ①歯肉炎(歯茎がむず痒い、歯磨きすると血が出るなど) ②歯周炎(歯がぐらぐらする、噛むと痛い、膿・腫れ・口臭などが表われるなど) で、①歯肉炎 → ②歯周炎 と進んでいきます。 1965年に歯学部学生を中心とした関係者により、 【3週間ブラッシングを含むセルフケアを全く行わない】実験を行った。 結果、口腔清掃を中止してから10~21日の間に全員が歯肉炎を発症した。 その後口腔清掃を開始すると歯肉炎は改善し、元の健康な状態に戻った。 ほとんどの人は歯肉炎になっても口腔清掃をきちんとすればもとの状態に戻るが、感受性が高いと歯周炎に発展する。 (デンタルダイヤモンド社:歯周病と全身疾患から引用) まとめ 歯肉炎の状態なら、きちんと口腔内を清掃すればたいていの方は治りますが 感受性の高い方は歯周炎に発展してしまうんですね。 次回は、感受性についてのお話です。
こんにちは、管理栄養士の鈴木です。 さて、昨日は吉田さんが “歯周病は全身のあらゆる病気と関係している” と触れました。 それは、 “ 歯周病が全身的な疾患に悪影響を及ぼしたり、その逆に全身性の慢性炎症性疾患が歯周病を増悪させる ” という事なのです。 そのことは世界的にも注目されています。 そして日本国内において ●多くの成人が 肥満や糖尿病などの “ 炎症性疾患に罹患 ” し、医療費が大きく膨らんでいる ●昔は結核や肺炎などの感染性死因が多かったが、現在は脳・心疾患などの “ 炎症性疾患 ” による死因が上昇している などで感染性疾患から炎症性疾患の対応へと大きく動いています。 歯周病は細菌感染由来の炎症性疾患で全身性の炎症性疾患の一部としてとらえる必要があります。 皆さん、体に異常(特に自覚症状)が無いとなかなか病院に行かないと思います。 しかし、歯科は検診や歯石取りなど 特に異常がなくとも定期的に通える唯一の医療機関なのです。 歯周病を治すと体の具合も良くなることが期待できるのです! 体の不調、もしかしたら歯周病のせいで良くならないのかも知れません。 ぜひ、プルチーノ歯科・矯正歯科にお越しください! 歯周病を治して身体も健康に! 長らく歯科にかかっていない方、ぜひ 検診しにプルチーノ歯科・矯正歯科へ いらして下さい、お待ちいたしております。