こんにちは。 管理栄養士 ではなく、歯科医師の小川です。私も独学ではありますが、食事と離乳食や食事と生活習慣病、食事と糖尿病など勉強していました。 歯科医師として食事管理がいかに重要か伝えていけたらいいなと思っております。そして私だけでは栄養管理の知識が不十分ですので、管理栄養士さんを患者さんと歯科とを、医科とを繋ぐ架け橋として一緒にお仕事していただいています。 まずはAGEsについてです。 みなさん、AGEsをご存知でしょうか? AGEsとは終末糖化産物<Advanced Glycation End Products> といい、名前の通りタンパク質と糖が加熱されて出来た物質です。 AGEsは糖尿病合併症や動脈硬化、骨粗鬆症、後縦靭帯骨化症、筋萎縮、関節リウマチ、加齢黄斑変性、非アルコール性脂肪肝炎、インスリン抵抗性歯周病、アルツハイマー病、神経変性疾患、皮膚疾患、皮膚老化などの発症に強く関わっていると報告され、最近注目されている物質です。 AGEsの出来る過程ですが、体内で生成される場合と体外で生成される場合があります。 体内で血中のブドウ糖が過剰、つまり高血糖状態になると身体を作っている細胞や組織のタンパク質に糖が結びつき、体温で加熱されて糖化されます。体温で生じるなんて恐ろしいですよね。 AGEsの生成量は「AGEs量=血糖値×持続時間」で決まります。つまり高血糖状態が続けば続くほど、AGEsは生成されるのです。 ですので、糖尿病の方は勿論AGEsが増加します。AGE化したタンパク質は本来の機能を発揮しないため,免疫機能を刺激して炎症性の組織破壊を引き起こしやすいのです。また、メタボリック症候群の方でも脂肪細胞のAGE受容体とAGEが結合して脂肪細胞の悪玉化が生じます。脂肪細胞の悪玉化についてはまた後日ご紹介します。 そして体外の場合が更に恐ろしいです。タンパク質と糖が加熱されると生じるということはこちら、 クレープなんてAGEsの塊です!!! フライドポテト、ホットケーキこれらも全てAGEsが生成されています。生成されたAGEsの一部は消化の段階で分解され、約7%は排泄されずに体内に溜まっていきます。 このAGEsですが、気をつけて頂きたいのは生活習慣病などの疾患を持った方だけではありません。AGEsは胎盤を通して母体のAGEが胎児にも移行するのです。ですのでAGEの対策は赤ちゃんの頃から、胎児の頃から行う必要があります。 そしてAGEsによる老化は、肌のくすみや、ハリが失われたりシワが増えたりなど、見た目の老化にも影響しますので女性は気をつける必要があります。「老け顔は早死にする」という話は嘘でなないということです。 次回はAGEsの予防と対策について書きたいと思います。食事方法などで対策が出来ますので、若々しく健康でいるために読んでいただけたらと思います。 そして、歯科と医科は分離されがちですが、歯周病になる原因も病気になる原因も同じところがあるので、何らかの病気とお医者さんに診断された方は歯周病も患っている可能性が高いですので、歯科を受診していただくことをお勧め致します。
こんにちは! プルチーノ歯科・矯正歯科、管理栄養士の吉田です。 今日から歯周病と周産期合併症のお話をしていきます! 妊娠を望んでいる女性はぜひ知ってほしい内容ですので 周りに妊娠を望んでいる方がいたら、このブログを教えてあげてください! まず、そもそも周産期合併症とはなにかからお話します。 ・低体重児出産(2500g未満) ・極低体重児出産(1500g未満) ・早産(37週以前の出産) ・成長障害(滞在中のもの) ・妊娠高血圧腎症 ・流産 ・死産 これらを周産期合併症と呼びます。 世界中では1500万人の未熟児が出生し、その数はこの20年間で増加傾向にあります。 早産は5歳以下の死因の世界第2位で、増加傾向にある国もあります。 日本における平成22年の厚生労働省による出生に関する統計では、早産が妊娠に占める割合は10%であり 徐々に年々増加傾向にあるとされています。 その要因として妊娠年齢の上昇、女性のやせ傾向、体外受精など生殖補助医療の発達 による多胎の増加などが考えられています。 歯周病と周産期合併症の関係性は、近年切迫早産妊婦は通常の出産妊婦と比べて 歯周組織の健康状態悪化と血中サイトカインの上昇、歯周病原細菌の高頻度検出が認められています。 周産期合併症は、成長阻害、重大な認知・視覚・学習障害につながるとされ 原因として、喫煙、母親の妊娠時の体重、妊娠中の体重増加、飲酒、栄養状態、ストレス 肥満、メタボや糖尿病などの健康状態があります。 周産期合併症がどんなものかわかりましたか? 栄養管理や体重管理はもちろん大切なことだと認識している方は多いと思いますが 歯周病管理も周産期合併症のリスクを低くするために大切な要因の一つです。 妊娠を望まれている女性の方は、ぜひ1度検診に来てみませんか? 妊娠する前に、歯周病も虫歯も治して赤ちゃんをお迎えしましょう! 歯医者に行きたいけど、一人目、二人目の小さい子どもがいるから難しいと感じているお母さん! プルチーノ歯科・矯正歯科にはキッズルームも完備しています。 また治療が終わったお子さんにはキシリトール配合の虫歯になりにくいお菓子をプレゼントしております! ぜひお子さまも連れて検診に来てみてはいかがでしょうか? 次回から、周産期合併症と歯周病の関連メカニズムをお話します。
今日はお昼時間にランチョンセミナーを行いました。 まずは歯科衛生士によるSRPに関するセミナーです。プルチーノ歯科•矯正歯科には常勤歯科衛生士が3名おりますので、各自パートを割り振り、セミナーを行いました。 SRPとはスケーリングルートプレーニングの略称で、歯茎より上についている歯石ではなく、歯茎の下についている歯石を取り除いて歯の根っこを滑沢にすることです。 歯茎より上についた歯石でも歯ブラシで取り除くことは出来ませんが、歯茎の下、歯根についた歯石は硬く、そして歯茎によって覆われているため、取る際に技術を要します。 まずは患者様の位置の確認からです。基本中の基本ではありますが、これが出来ていないと術者の姿勢も悪くなりますし、見えないところを無理矢理取ろうとするので患者さんの歯茎や歯の根面を傷つける事になります。ですので、スキップせずに、基本の姿勢から学ぶことが大切になってきます。 今日の日のために、スタッフの写真を撮りながら位置を確認しています。 次にキュレットの持ち方についてです。 キュレットとは、手用の歯石をとる器具になります。通常であれば、超音波の歯石をとる機械で歯石を取っていますが、器具が到達しない部位や、硬く取れない歯石などは手で取る必要があります。 歯ブラシもそうですが、鉛筆の持ち方が上手に出来ない方が多くみえますよね。でも今更鉛筆の持ち方、歯ブラシの持ち方、箸の持ち方を変えましょうと言われても長年持ってきた持ち方を変えるのは大変なことです。 キュレットは鉛筆持ちとは違った持ち方ですので、最初から正しい持ち方を覚えることが大切になります。指のコントロールによって歯石を取り除くので、上手く指が使えないと、変に力が入って歯を傷つけることになります。 最後はキュレットの動かし方になります。 キュレットの動かし方はいくつか種類がありますが、変な癖をつけることなく、利点欠点を把握したうえで使える事が、正確なSRPに繋がってきます。 “若い衛生士だから下手、ベテラン衛生士さんだから上手。” ではなく、 しっかりと基礎から学び正しい持ち方、正しい動かし方が出来れば誰でも上手に出来るのです。 今日は初回ということで、SRPの基礎から学びました。 各自ご飯を持ち寄り真面目に聞いています。勿論この中には歯科助手も含まれています。歯科助手はSRPを行いませんが、患者さんから質問された際にお応えできるよう、一緒に学んでおります。朝早起きしてみんなお弁当を作ってきます。偉いですね! 次は、管理栄養士さんです。 歯周病と糖尿病についてのお話です。管理栄養士さんは今までもブログで糖尿病について書いていますが、今回は今まで学んだことを院内セミナーとして発表していただきました。 まずは歯周病についてです。歯科衛生士さんやドクターは理解していますが、歯科助手さんでも理解出来るよう歯周組織の構造から説明してくれています。 “私は歯周病じゃないわ!”と、思う方がいらっしゃるかもしれません。 そう思っている方も実は目で見えぬ歯茎の下で静かに歯周病が進行しているかもしれません。 歯周病はサイレントディジーズといい、気付かぬうちに進行している病気なのです。 そうです、歯周病もムシ歯も病気なのです! 次に糖尿病の方の歯周病の状態についてのお話です。非常勤で普段は午前中のみの勤務ですが、今日はお昼も残ってセミナーに参加していただきました。 健康な方の歯周病が起きている状態と高血糖状態が続いている場合の歯周病とでは状態が異なります。 歯周病と糖尿病などの全身疾患が関係していることくらいは歯科医院に勤務している者ならみんなご存知でしょう。ですが、その歯茎の中で何が起こっているかまで理解しているものはどれだけいるでしょうか? 患者さんに理解していただき、患者さんのモチベーションをあげていくためには、私たちが知識を増やし、患者さんに詳しく伝えることが大事になります。 プルチーノ歯科•矯正歯科では管理栄養士がおりますので、歯周病の状態を詳しく説明するだけでなく、食事のコントロールも一緒に行います。 歯科医師、歯科衛生士だけでは歯周病管理には限界があります。かといって、お医者さんと連携して歯周病管理するのも難しいところがあります。 しかし、そのかけはしになってくれるのが管理栄養士さんだと思っております。 食事管理を行えば、糖尿病の数値は下がり、治癒力も向上します。調味料の中にも糖分が含まれておりますので、今後は糖分の少ないレシピなどいろいろと発表していってくれるでしょう! 私的には、AGEsという、歯周病の原因にもなっている物質が、老化にも関係しているので、シミ、シワ対策として気になるところです! またランチョンセミナーを行います。そしてしっかりとまとまった内容を院内セミナーとして患者様にも発信していきますので、楽しみにしてお待ちいただけたらと思います!今後のプルチーノ歯科•矯正歯科のスタッフの成長を楽しみにしていただけると幸いです。次回は助手さん達も発表します!
こんにちは、スタッフの堀内です。 先日、私が診させて頂いていた患者様のホワイトニングが終了しました。 回数を重ねるごとにとても白くなっていきました!✨ ホワイトニングが終わるたびに患者様に鏡で見て頂いているのですが、そのたびに 「白くなってる~!」 と感動してくれるため、とてもやりがいがあります(^▽^)(笑) 当院で扱っているホワイトニングは従来のものと比べ、人工的な青白いような色にはならず、透明感のある自然な色になります。 また、色の後戻りがしにくいのもメリットの1つでもあります! ※個人差があります。 当院では3回コース、6回コースとございます。 ・3回コース 12,000(+tax)×3 ・6回コース 10,000(tax)×6 ※6回コースを行った方のみ、1回の追加ごとに8,000(+tax)で行うことができます。 気になっている方、やってみたいという方は、お気軽にお申し付けください! お待ちしております✨
インビザライン矯正のメリット 2
17.06.21
カテゴリ:一般歯科予防歯科治療一般歯科一般歯科予防歯科治療BLOGホワイトニング一般歯科予防歯科治療BLOGインビザライン一般歯科予防歯科治療成人矯正
こんにちは! PIT(プルチーノインビザラインチーム) の伊藤です☆ 今日は先日小島さんも紹介して下さったインビザライン矯正 のメリットの続きをご紹介いたします! 今日は歯の健康編です(^^)/ インビザライン矯正は取り外し可能なマウスピースを使用致しますので 治療中でも簡単に歯磨きを行うことができ、 口腔内を衛生に保つことができます。 またマウスピースは先生の指示によって 1~2週間ほどで交換になるので 衛生的にも安心して使用することが できます! 次回はインビザライン矯正とワイヤー矯正の 違いについて更新いたします(^◇^)