歯周炎、肥満、糖尿病、関節リウマチなどを含む多くの炎症状態におけるメカニズムの理解は完全でないものの、自然・獲得の両免疫システムが同調して炎症反応や組織破壊に関与していることが分かっています。
健康な時は歯肉や自然免疫は自然なバリアーとして機能し細菌の侵入を予防する。しかし、歯周病では歯肉ポケットは細菌に対して脆弱であり、細菌の入り口としての役割をはたしてしまい、ブラッシングや咀嚼で血中に細菌が入り込み(菌血症)全身的に広がり顕著な全身性炎症を惹起します。
歯周病は、歯周ポケット内の感染がいくつかの経路を経て、全身疾患を引き起こします。
次回からは 歯周病と糖尿病 についてのお話です。