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矯正歯科の専門医に聞きます!矯正でゴムを歯にかけるのはなぜ?
24.12.13
カテゴリ:BLOGPMTCおすすめ商品インビザラインインプラントオルソパルスクリーニングマウスピース矯正ワイヤー矯正小児矯正矯正歯科
ゴムをかけて行う矯正歯科治療 みなさんは歯科矯正治療というと、どんな治療を想像しますか? 海外の映画では、前歯に銀色の金具やワイヤーをつけた子どもが登場することがあります。海外では歯並びが良くない場合は子どもの頃に歯科矯正治療をすることが多いので、「子ども」のイメージの一つとして、矯正治療をしている姿が描かれることが多いようです。そして、その矯正器具にゴムがついているのを見たことはないでしょうか? 今回は歯の矯正治療の治療方法の種類と、様々な器具や装置の使い方や目的についてご説明します。 歯科矯正治療は、噛み合わせなどの機能的な問題や歯並びが悪くて見た目が美しくないなどの審美的な問題を改善するために歯や顎などに対して行われる歯科治療です。 歯の咬み合わせが悪いことを不正咬合といいますが、この不正咬合は様々な問題を引き起こします。最近では、不正咬合が頭痛や集中力の低下などにも関係しているといわれはじめ、体のメンテナンスやケアのためにも不正咬合を治すことが重要視されています。 海外では歯並びが悪いとあまり見た目が良くないとみなされることが多いので、子どもの頃から歯科矯正治療を受けることが浸透しています。また、子どもに歯科矯正治療を受けさせることは、親のステイタスとみなされることもあります。成人してからも就職活動などの面接でも、歯並びが評価の対象になってしまうこともあるようです。 日本でも、歯並びをキレイにすることを目的にして歯科矯正治療を受ける人が増えています。 人間の顎などの骨格の成長は20歳くらいまでに完成すると言われています。まだ未発達の子どもの方が関節などが柔らかく顎なども移動がしやすいので、子どもの頃から遺伝や先天的な要因で不正咬合になる可能性が高かったり乳歯の時点で歯並びが悪くなっている場合には、早い時期から歯科矯正治療を始める場合もあります。 歯科矯正治療で歯の向きや位置を動かして咬み合わせや見た目を整える(歯列矯正)ために用いられる治療法には、大きく分けると金具やゴムなどのいくつかの装置を使う「ワイヤー矯正治療法」と、ゴムなどを使わずにマウスピースを装着して治療をする「マウスピース矯正治療法」があります。 ワイヤー矯正治療法 ワイヤー矯正治療法は、歯の表面にブラケットという装置を接着し、その上にワイヤーやゴムを引っかけます。この治療法では、歯にかけたゴムの引き合う力を利用して治療を行います。 ワイヤー矯正治療法では、ワイヤーが歯を整列させるためのガイドの為の役割と反発力を利用して、更にゴムの反発力を利用して歯を動かしていきます。矯正歯科治療の期間の間は歯科医院で定期的にメンテナンスを行い、ゴムやワイヤーを交換したり締めなおすなどの調整をしながら治療を進めていきます。 上下の歯の位置を合わせて噛み合わせを整えるのが目的の場合には、上下の同じ位置の歯にまたがってゴムをかけて、位置を合わせていきます。また、歯の向きや位置を前後の歯に合わせたい場合には、前後の歯のブラケットにゴムをかけます。 ワイヤー矯正治療法は、ワイヤーとゴムで強い力をかけて歯を動かしていくことや口の中に装着しているゴムやブラケットなどの装置が歯や舌や口のなかの粘膜にあたると傷になってしまったり、食べるときに邪魔になって粘膜を噛んでしまうことで、口の中の痛みや頭痛などのトラブルを起こすことがあります。 また、ワイヤー矯正治療法はで装着する装置は患者さんが自分で外したりすることはできないので、つけっぱなしの状態になります。このため食事や歯磨きなどの時にも装置を装着したままなので、食物残渣(しょくもつざんさ)が残りやすくなってしまったり、歯垢がうまく取りきれずに残りやすくなってしまいます。これらはむし歯や歯周病のリスクにつながってしまうため、注意が必要です。 ワイヤー矯正治療法は外から見た時に装置が見えやすいため、見た目を気にする患者さんもいらっしゃいます。内側に装置を取り付ける方法もありますが、この場合は表に装着するよりも更に違和感が増して慣れるまでに時間がかかってしまったり、内側に器具が出ているので舌に当たりやすく傷になってしまうリスクが高くなってしまいます。 マウスピース矯正治療法 マウスピース矯正治療法は、マウスピースを装着してその形に歯を動かしていくことで行う治療法です。 マウスピースは多くの場合柔らかく透明な素材な素材でできていることが多いので、装着している間も見た目には分かりづらく見た目にもあまり気にならないで治療を続けることができます。 また、ワイヤー矯正治療法の様に口の中に多くの装置を装着するのとは違って装着するのはマウスピースのみなので、装置が歯や舌、粘膜などにあたって口の中が傷になる事もなく装着している違和感も少ないのが特徴です。 マウスピース矯正で歯にかける力はワイヤー矯正治療法でゴムやワイヤーなどをつかってかける力は弱いので、ワイヤー矯正治療よりも治療時間がかかる場合はありますがワイヤー矯正治療法よりも歯や顎にかける負担もすくないため、頭痛などのトラブルも少ないのが重要なポイントです。 さらにマウスピースは患者さん自身が取り外しをすることができるので、激しいスポーツをする時や食事中や歯磨きをする時にも外して行うことができます。そのためスポーツをする時や食事の際にはストレスもかかりづらく、食物残渣も歯ブラシなどの口腔ケアできれいに除去することができます。また、マウスピース自体も水洗いなどができるので清潔感を感じながら使用することができ、歯周病やむし歯などのお口のトラブルも防ぐことができるのでおすすめの治療法です。 マウスピースはワイヤーやゴムほどの矯正力はなく、マウスピースの形に歯を移動していくことで治療を進めていくので、いかに患者さんの口の中の状態を把握して理想の歯並びに近づけることのできるマウスピースを作り適切に使用できるかが非常に重要です。 マウスピース矯正治療法の中でも、患者さんの口の中を特殊なスキャナーを使って3Dデータとしてコンピューターに取り込み、その情報を基に精密な型を取ったマウスピースを作って治療を行うインビザライン矯正というものがあります。 インビザライン矯正は、日本を含む世界100か国以上で導入されていて、1500万人以上の人が受けている治療法です。 この治療法では、まず最初に3Dスキャナーで取り込んだ現在のお口の状況を確認して、患者さんの治療に関する要望を聞きながら歯科医師が治療計画をたてていきます。現在の状態を確認できることもさることながら、治療の完成図もコンピューター上で確認しながら治療計画を立てることができ、さらに診療の経過も確認して理解しながら効果的な治療を進めることができるので、安心です。 インビザライン矯正は、綿密な治療計画を立てたのちに、その経過に合わせて必要な数のマウスピースを作成し、患者さんに渡します。それを歯科医師の指示に従って1日20時間以上装着して、段階に合わせて新しいマウスピースに交換することで治療をしていきます。 1日のうちにマウスピースを外すタイミングは患者さんが決めることができるので、決められた時間以外には患者さんの生活パターンに合わせて装着することができます。 インビザライン矯正の治療中は定期的に歯科医院でメンテナンスと治療の進行状態を確認しながら歯科医師が指示したタイミングでマウスピースを交換していくので、安心して治療を進めることができます。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザライン矯正を導入しています。インビザライン矯正に興味のある方は、ぜひホームページにアクセスしてご相談ください。 この様に、以前は歯科矯正治療といえば口の中にワイヤーやゴムを装着するイメージがありましたが、現在では必ずしもワイヤーやゴムを利用して治療するのではなくマウスピースだけで治療を受けることも可能になりました。 しかし、不正咬合を正しく治療して改善したり理想の歯並びにするには、矯正治療の専門的な知識や技術を持った歯科医師が診断し、治療を行うことが非常に重要です。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科矯正治療の専門的な知識と技術を持ち、インビザライン矯正に関しても適切な知識と経験を積んだと認定されたインビザドクターが患者さんの希望や悩みを聞いたうえで治療計画を立てていきます。 24時間webから予約を受け付けていますので、ぜひご相談ください。