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矯正歯科医が解説します!顎変形症の外科治療と歯科矯正治療について

24.10.23

カテゴリ:BLOG

顎変形症とは

顎変形症(がくへんけいしょう)とは、上下の顎骨の形や大きさ、位置などのバランスの異常によって起きる、顔の変形や咬み合わせの問題(不正咬合)などの症状が起きている状態の総称です。

顎変形症の種類

①下顎前突症(かがくぜんとつしょう)

 

顔を横から見た時に、下顎が上顎よりも前に突き出している状態で、三日月の様にも見えます。
日本人の顎変形症の中では一番多く、「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれることもあります。

歯の咬み合わせは通常は上の歯が下の歯に少しかぶさるようになっていますが、下顎前突症の場合には下の歯が上の歯にかぶさるようになることがよくあります。(反対咬合)

②上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)


顔を前から見た時に、下顎の位置よりも上顎が前へ突き出して見える状態です。これも日本人に多くある症状で、「出っ歯」などと呼ばれる状態です。
上顎前突症の場合には、上の歯が下の歯にかぶさり過ぎてしまう状態(過蓋咬合)になる事があります。
また、口を開けて笑った時に上顎の歯茎(ピンク色の歯肉)が目立つ(ガミースマイル)ことがあります。逆に口を閉じていても自然に口が開いてしまう(開口)ことがあります。

③小下顎症(しょうかがくしょう)

下顎の骨があまり発達せずに小さく、横から見ると下顎が引っ込んだように見えます。顎が小さいので歯が並ぶスペースがあまり無いことが多く、歯並びが悪くなる事がよくあります。

④開口症

奥歯は問題なく咬めているのに、上下の歯と歯槽骨が前に飛び出している状態。口もとが突き出たようになり、口を閉じるのが難しくなります。無意識に口が開いてしまうのも特徴です。

顎変形症の症状と原因

顎変形症によって現れる症状

顎変形症では咬合不全が起きやすくなりますが、自覚症状が出にくい場合があります。それは、わたしたちの体にはうまく機能していない器官を他の器官で補おうとするからです。

この場合は顎の機能を口の中の機能が補おうとして、無理やり咬み合わせがあった状態にしようとします。しかし無理に咬み合わせていたとしても、それに伴う症状は出てきてしまいます。

・上手く食べ物を咬んだり飲み込むことができない(摂食嚥下障害)

口から食べ物を取り入れると、歯で咬んだり舌ですりつぶし唾液と混ぜることで食塊を形成します。
顎変形症になると、咬み合わせが上手く合っていないので食べ物を咬んで小さくするのが難しくなり、舌も動かしにくくなるため食塊を形成するのが難しくなります。
食塊が上手く形成されていない状態で飲み込もうとすると、喉や食道に大きな負担をかけます。また、食物を分解して吸収するのも難しくなってしまい、胃などの内臓にも大きなストレスをかけます。
また、麺類などを噛み切るのが難しくなります。

・言葉の発音がしにくい(構音障害)

口を上手く閉じるのが難しい場合、音によっては発音が難しい場合があります。
また、舌の動かし方にも影響が出てくるので発音しにくいことがあります。

・気付くと口が開いているので、口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)

咬み合わせが上手く合っていないと、自然と顎が開いてしまうことがあります。
そのせいで口の中が乾燥してしまい、細菌などが喉に入りやすい状態になってしまいます。また、むし歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。

・顎関節に痛みが出る(顎関節症

咬み合わせが上手く合っていない状態で物を噛んでいると、無意識に顎に負担をかけてしまいます。
その状態が続くと、口を開けたり噛みしめるときに顎に痛みが出てしまったり、上手く動かなくなってしまうことがあります。

・無呼吸症候群やいびきの原因になる

睡眠中は筋肉が緩みやすくなるので、噛み合わせなどに問題があると口が開きやすくなります。
また喉に舌が落ちやすくなり(舌根沈下)、それらが原因で無呼吸症候群が起きてしまったりいびきの原因になることが考えられます。
これらの症状があると、睡眠の質が低下してしまい日中の活動にも支障がでることがあります。

・衝撃を受けると顎が骨折しやすい

人は外からの衝撃を顔に受けそうになった時、無意識に歯を食いしばり顎を固定します。しかし、咬み合わせが上手くいっていない場合はうまく食いしばることができず、顎に衝撃が伝わってしまいます。このことから、顎変形症が無い場合に比べると顎の骨折の可能性が高くなるといえます。

顎変形症になる原因

顎変形症は上下の顎骨の大きさバランスが整わないことでおこりますが、多くの場合で原因は不明です。
影響を与える事としては、遺伝や口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)などによる先天性の要因と、舌の癖や指しゃぶり、事故によるケガなどの後天性の要因が考えられます。

先天性の要因の場合は小さなころから異常が明らかになる場合もありますが、顎骨は20歳くらいまで成長を続けるため年齢を重ねてから異常が分かることもあります。
また、近親者に顎変形症の病歴がある場合には、事前に予測することもできます。

顎変形症の予防策としては、指しゃぶり、頬杖などの癖をやめることも重要です。

顎変形症の診断と治療

顎変形症の診断

顔は多くの部位から作られているので、関係する診療科(矯正歯科、口腔外科、形成外科など)がそれぞれの分野で検査した結果を持ち寄った総合的な結果から、顎変形症に関する正確な診断が下されます。

検査内容としては、口腔内(口の中)の診察、噛み合わせの検査、頭部レントゲン撮影、CT撮影などがあります。外見や骨格からの評価と、機能的な評価を総合し診断し、治療計画がつくられます。

顎変形症の治療

治療に関しても、外見の治療と機能的な治療の両面から行われます。顎の位置を正常に戻すことで顎変形症の症状が改善することもありますが、噛み合わせの修正や舌の動かし方などの機能訓練が必要な場合もあります。この場合は、言語聴覚士のリハビリなど多職種との連携も必要になる事が考えられます。

顎変形症の主な治療法としては、外科手術と歯科矯正治療が行われます。

1.外科手術

顎の形成が必要な場合には、「骨切術」という手術がよく行われます。
この手術は、手術痕を目立たなくするために、多くの場合口の中から行います。

顎の骨を小さくする場合、余分な顎骨を切り取って前後の部分を合わせてプレートで固定します。プレートは時間がたてば自然に吸収される素材のものか、チタンプレートが使われます。チタンプレートの場合、必要に応じて後に除去手術を行います。

 

2.歯科矯正治療

軽度の顎変形症の場合は、顎の大きさや形を変えずに顎や歯の位置を歯科矯正治療で動かすのみの場合もあります。
また、外科手術をする場合でも手術を行う前や後に歯科矯正治療で歯ならびを整えておくことで、顎変形症の再発の予防につながります。

 

顎変形症の歯科矯正治療にかかる費用について

歯科矯正治療は、歯並びを整え見た目をきれいにする(審美的)目的の場合には、公的医療保険外の場合があります。

しかし顎変形症の外科手術を行う場合、手術の前後に歯科矯正治療をした場合には「顎変形症の治療のための歯科矯正治療」であると認められるため、公的医療保険が適用されます。

顎変形症をなおしてお口の健康を守りましょう

顎変形症の影響は、顎だけではなく口の中の機能にも影響があります。顎変形症の疑いや気になる症状がある場合には、歯科医院などで相談してみてください。

プルチーノ歯科・矯正歯科では、24時間webで診療予約をおこなっています。
歯科矯正治療の専門医が、あなたにあった治療法についてくわしく説明いたします。
顎の症状や歯科矯正のこともお気軽にご相談ください。

How to find us
 医院までのアクセス

Our clinic is easily accessed by public transport. Car parking can also be easily found. We are conveniently located in AEON mall Aratamabashi which is just a short walk from Aratamabashi subway station or Yobitsugi Meitetsu station.

プルチーノ歯科・矯正歯科は、イオンモール新瑞橋内にあるので、大型駐車場が完備されております。診療と合わせて、お買い物など、とても便利な立地です。また様々な交通機関を利用しての来院が可能です。

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