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出っ歯を矯正する時にかかる費用とは?治療方法、期間や相場を紹介&解説
24.08.08
カテゴリ:マウスピース矯正
出っ歯を矯正したいけど、矯正歯科治療の費用も高いのでは?とイメージを持つ人は少なくありません。
今回の記事は、出っ歯を矯正するのにかかる費用や治療方法をまとめています。
さらに矯正歯科を選ぶ際に重要なポイントも参考にしていただける内容となっています。
Contents
出っ歯とは
出っ歯とは上の顎の前歯や骨が正常の位置よりも前に出すぎている歯並びの状態のことを一般的にさします。
上の前歯は下の歯よりも2~3mmほど前に出ていると言われていますが、4mm以上出ている不正な噛み合わせのことを、出っ歯と総称され呼ばれています。
出っ歯の原因
出っ歯の原因は主に次のように言われていますが、まだ明らかになっていないことも多いです。
・口周りの癖:指しゃぶりや舌で前歯を押すクセがあると歯並びに影響が出てしまいます。
・柔らかいものを食べ過ぎる:柔らかいものを食べると前側の歯を使う機会が増えるため、舌が前歯を押してしまい、出っ歯になる可能性が高くなります。
・虫歯:乳歯が抜けるタイミングの前に歯が抜けてしまうと、空いたスペースに歯が移動してしまうことがあります。
・口呼吸:私たちが鼻で呼吸をしているときに、通常舌は前歯側についていることが多いのですが、口呼吸をしていると舌の位置がずれてしまいその結果舌が歯を押し出してしまい歯並びに影響が出ることがあります。
遺伝により出っ歯になることについては、多くの意見があり個人差もあるため関係性については明確ではありません。
しかし、有用な意見として骨格の問題により出っ歯になりやすいのではないかとも言われています。
出っ歯を治す方法について
実際に出っ歯を治す方法は歯科治療でどの様な方法があるのか、今回はそれぞれの治療方法のメリットやデメリットも併せて紹介します。
出っ歯の矯正は大きく2つに分けることができます。ひとつは部分矯正ともう一つが全体矯正です。
全体矯正では、歯並び全体を動かして噛み合わせや見た目もきれいにする方法の事をさします。
一方で部分矯正では歯並びや噛み合わせで気になる部分の歯だけを動かす方法です。
全体矯正の種類
歯並び全体を動かす全体矯正は、歯の裏側や表側にワイヤーを通すことで歯並びをきれいに矯正するワイヤー矯正と透明なマウスピースで全体を矯正するインビザラインがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
ワイヤー法
ワイヤー法では、歯の表面または裏側にワイヤーを通すことで歯並びを矯正します。
表側にワイヤーを付けると、後で紹介するマウスピースを使う方法よりも速く出っ歯の治療が行えます。
しかし、前側にワイヤーを付けると、矯正していることが周囲にわかりやすくなります。
虫歯予防のため前歯を磨く際に丁寧なブラッシングが必要です。
一方、裏側にワイヤーを付けると矯正していることが目立ちにくく、前歯を後ろに引っ張りやすくなります。
ただし、デメリットとして、咀嚼や滑舌に影響が出る可能性があります。
マウスピース法(インビザライン)
透明なマウスピースを使うことで矯正を行う方法で、歯列矯正とよばれます。
ワイヤー法に比べ、矯正をしてることが周りからわからないことや、痛みや違和感が少なく虫歯になりづらいのが特徴的です。
しかし、治療期間がワイヤー法に比べ長いことや歯並びや骨格により、インビザラインを使用できない場合があります。
部分矯正の種類
部分矯正は、全体矯正と違い治療を行う範囲が狭いため治療費用が安く抑えられ、比較的簡単に行うことができるのがメリットです。
全体矯正で行う方法の部分的な治療法として施術を受ける人がたくさんいます。
しかし、噛み合わせに問題がある場合に全体矯正が必要になります。
出っ歯の治療の期間・治療費について
実際に治療を受けてみたいけど治療費が高くて、治療期間も長いから心配と思っている人も多いのではないでしょうか。
出っ歯の治療における期間は部分矯正では数か月程度ですが、全体矯正では出っ歯の症状の程度によりますが2年以上かかる場合もあると言われています。
また、治療費は部分矯正の場合30万円~60万円、全体矯正の場合は60万円~130万円と言われています。
治療にかかる費用の内訳について
出っ歯治療の費用は高額であることがわかりました。実際なぜ高い治療費用になっているのか、内訳について紹介します。
治療においては、治療前にかかるお金と矯正中、そして矯正終了後のメンテナンスにかかるお金に分けられます。
矯正前にかかる費用
・相談料
・検査料
・診断料
実際に出っ歯の矯正を行う前に歯科で専門医とカウンセリングしたり、歯並びの確認のためにレントゲンなど検査を行いどの治療法が適しているか決めるためにかかる料金です。
矯正中にかかる費用
・矯正で使うワイヤーやマウスピースの使用料
・調製料
治療法により異なりますが、治療で使う装置の費用が一番かかります。また、矯正の装置のメンテナンスや口の中の状況を確認する定期的な治療の進行の確認を行う必要もあります。
矯正後にかかる費用
・保定装置料(リテーナー)
・メンテナンス料
矯正したら治療は終わりではありません。
歯並びがきれいになった後でも後戻りを防ぐために一定期間リテーナーという装置をつける必要があります。
一般的には、リテーナーは1日20時間以上はつけたほうが良いと言われています。さらにメンテナンスとして矯正治療後も歯並びをチェックする診察代も必要です。
出っ歯の矯正の費用を抑える方法は?
出っ歯の矯正は審美的な治療のため、主に保険適応外となります。
しかし、出っ歯が気になるから治療を受けたいと考えている方のために、費用を抑える方法をいくつかご紹介します。
・部分矯正を選択する:全体矯正を行うよりも半分の予算で行える部分矯正がおススメですが、症状によっては、部分矯正が適さない場合もあるため診察時に先生とよく相談することが大切です。
・費用が抑えられる方法を選ぶ:ワイヤー矯正では表側矯正か裏側矯正の方法や、使用する装置の値段も安いものを選ぶこともできます。
・医療費控除を申請する:医療費控除とは、支払いすぎた医療費を確定申告を行うことで税金の一部が帰ってくる制度です。ただし、歯並びが歯の健康や機能に悪影響を与える場合など条件が関わってきます。
矯正することのメリット
出っ歯の矯正は、見た目がよくなるから矯正した方が良いのでしょうか。
矯正することによるメリットについてまとめました。
虫歯になりづらくなる
歯並びは虫歯や歯周病のリスクと大いに関係あります。
歯並びが悪いと、歯垢がたまりやすくなってしまうために虫歯や歯周病が引き起こされてしまいます。
また、出っ歯の人は口呼吸になりやすく、そのため口内環境も悪くしてしまう可能性あるとされています。
ドライマウスや口臭の改善もできる
出っ歯を治すことで、口が上手く閉じられるようになります。
そのため口腔が乾燥しなくなり唾液による自浄効果も働くことができるためドライマウスや口臭予防になります。
出っ歯の治療を受ける時の歯科医院選びのポイントについて
ここまで出っ歯治療について解説してきました。実際に治療を受ける場合に歯科選びでどの様なポイントに気を付けるべきか紹介します。
矯正歯科医の認定を持っている
日本には約10万人の歯科医師がいますが、一般的な歯科医師は虫歯や歯周病などの治療を専門としています。
矯正歯科の資格である「日本矯正歯科学会」の認定を持つ歯科医に担当してもらうことで、矯正による痛みやトラブルが発生した際にも迅速に対応してもらえ、安心です。
矯正の種類が豊富な歯科医院を選ぶ
出っ歯矯正にはさまざまな種類があります。
例えば、金属のブラケットを使った矯正は常に力がかかるため、他の矯正方法よりも治療期間が短くてすむ一方、矯正装置が目立つことや虫歯のリスクがあります。
そのため、裏側矯正やマウスピース矯正など、患者さんのニーズに合わせた矯正方法に対応できる歯科を選ぶことが重要です。
カウンセリングを行っている
矯正治療はお金と時間がかかります。疑問点を解決し、納得して治療を受けるためにも親身になって話を聞いてくれるクリニックを選ぶようにするのがおススメです。
これらのポイントを参考にして出っ歯矯正を行いなりたい、自身のある口元と自分を手に入れましょう。
中学生の歯の矯正費用はどれくらい?中学生で矯正歯科治療を受けるメリット・デメリットも解説
24.08.07
カテゴリ:マウスピース矯正
永久歯への生え変わりが終わる中学生のなかには「そろそろ矯正のタイミングかも」と思う人も多いでしょう。
歯の矯正のタイミングは、永久歯にすべて生え変わることや骨の成長などの身体面、そして矯正治療への通院面から、中学生の時期が適しているといわれます。
しかし、中学生の時期はさまざまな出費が重なる時期でもあり、費用が高額な矯正治療に踏み切れずにいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、中学生の歯の矯正費用の話を中心に、中学生で矯正治療を受けるメリット・デメリットについても解説していきます。
Contents
中学生の矯正治療の種類を解説
まずは矯正費用の前に、中学生の矯正にはどのような種類があるのかについて解説していきます。
先に矯正費用のことが知りたい人は、こちらからどうぞ。
中学生の矯正の種類 |
1.ワイヤー矯正 ・表側矯正 ・裏側矯正 ・ハーフリンガル矯正 |
2.マウスピース矯正 |
これらの矯正治療からさらに、歯全体を治療する全体治療と、前側の歯だけもしくは気になる歯だけを治療する部分治療に分かれます。
矯正治療にはいくつか種類があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうと思いますが、矯正をする人の性格や生活スタイルが矯正方法に合っているかを参考に選んでいきましょう。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は動かしたい歯の一つ一つに「ブラケット」と呼ばれる器具を装着し、そこにワイヤーを通す治療法です。
ワイヤーを使って、歯を動かしたい方向に適度な力を加えることで徐々に歯並びを整えていきます。
一般的に治療期間は6か月~3年といわれています。
ワイヤー矯正のメリットとデメリットはこちらです。
メリット |
デメリット |
・さまざまな歯並びに対応できる ・細かい調整がしやすい |
・矯正装置が目立ってしまう ・食事や歯磨きがしづらい ・痛みや違和感を感じやすい |
矯正装置が目立ってしまうため嫌がる中学生は多いかもしれませんが、ブラケットとワイヤーの種類を変更することで悩みが解消できることもあります。
ワイヤー矯正を希望する人は、歯科医院で相談してみましょう。
ワイヤー矯正には、装着する部分によって3種類に分けられます。
・表側矯正
・裏側矯正
・ハーフリンガル矯正
それぞれについて解説していきます。
表側矯正
歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
歯の矯正治療において一般的な治療方法で、歯の大きな移動が必要な症例などさまざまな歯並びに対応できるという強みがあります。
しかし、矯正器具が目立つため中学生では嫌がる人もいるかもしれません。
裏側矯正
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
表側矯正に比べて、矯正器具が目立たないのが特徴です。
しかし、矯正器具がオーダーメイドとなるため表側矯正に比べて費用が高額になることや、器具に舌がぶつかって発語がうまくできないこと、歯磨きが十分できずに虫歯の原因になるというデメリットもあります。
また、裏側矯正には高度な技術が必要なため取り扱っていない歯科医院があったり、歯並びによっては治療が受けられないこともあります。
ハーフリンガル矯正
上の歯は裏側、下の歯は表側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
表側矯正のデメリットである矯正器具が目立つこと、裏側矯正のデメリットである舌が器具にあたって発語がしにくいこと、両方とも解消できる方法です。
費用も裏側矯正に比べると安く済みます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使い歯を動かす矯正方法です。
ワイヤー矯正と違い周りから気づかれにくいため、周りの目を気にすることなく矯正治療が受けられるのが大きなメリットです。
1日20時間以上の装着が必要ですが、食事中に取り外しができることで食べ物が食べにくいということもありません。
歯磨きのときも取り外せるため虫歯のリスクが少なく、装着中の痛みが少ないことも嬉しいポイント。
しかし、装着時間が短かったり、歯並びの形によっては思うような矯正ができないこともあるため注意が必要です。
中学生の矯正治療費用を比較
中学生の矯正治療費用の目安はこちら。
表側矯正 |
30~130万円 |
裏側矯正 |
40~170万円 |
ハーフリンガル矯正 |
35~150万円 |
マウスピース矯正 |
30~100万円 |
矯正治療は一般的に保険外診療となるため、同じ治療方法でも歯科医院によって治療費用は異なります。
また、それぞれの治療法で全体治療か部分治療かによっても金額に差があります。
矯正治療費以外に費用はかかる?
矯正治療の費用は、治療開始から終了まですべての金額が含まれる場合と、その都度調整代や検査代などが発生する場合に分かれます。
治療を受けるクリニックがどちらの費用を提示しているか、確認しましょう。
その都度、費用が発生する場合の目安となる金額はこちらです。
精密検査費 |
0~30,000円 |
毎月の調整費 |
3,000~5,000円/回 |
保定装置代(リテーナー) |
30,000~60,000円 |
保定観察費用 |
3,000~4,000円/回 |
実は、矯正治療は装具を外したら終了ではなく、歯の位置を固定するために「保定期間」をとらなければいけません。
保定期間にリテーナーを装着するのですが、そのリテーナーの費用とその後の通院にも費用がかかることがあるため注意しましょう。
中学生が矯正治療を受けるメリット・デメリットを解説
矯正治療を始める時期は、中学生の頃が適しているといわれますがその理由は何なのでしょうか?
中学生が矯正治療を受けるメリット・デメリットから探っていきます。
メリット
中学生が矯正治療を受けるメリット |
・矯正治療の効果が出やすい ・治療期間が短い ・虫歯予防 ・コンプレックスを早めに解消できる |
5.6歳の頃から歯が抜けはじめ、全ての歯が永久歯になるのが12~13歳といわれています。
永久歯がすべて生えそろうことで、大きく歯を動かす矯正治療が可能となるのです。
矯正治療は、歯を動かしたい方向に適度な力を加えることで、徐々に歯並びを整えていく治療法です。
そのためには歯を支える骨である「歯槽骨」の一部を溶かし、動かした先で再度骨を形成する必要があります。
この作業の繰り返しによって、歯並びを整えていくのです。
中学生の時期は骨も成長段階のため柔らかく、歯を移動させるのに適した時期だといわれています。
新陳代謝も活発な時期のため「歯を溶かして新しい歯を形成する」こともスムーズです。
これらのことから、治療の効果がでやすく、治療期間が短くなるといわれています。
また、歯並びが悪いと虫歯のリスクは高くなります。
早めに矯正治療を受けることで、虫歯予防ができることもメリットの1つでしょう。
そして、中学生以降は受検・就職の面接や人前に立つ機会が多くなります。
歯並びが悪いことをコンプレックスに思っている人が人前に立ったときに、口元を隠したいという思いや見られたくないと思い、本来の自分を出せない可能性も考えられます。
日常生活でも、会話の時に相手の目線が気になることもあるでしょう。
コンプレックスを早めに解消することが、人生の節目でより良い方向に進むきっかけになるかもしれません。
デメリット
中学生が矯正治療を受けるデメリット |
・痛みや違和感で学生生活を満喫できない ・費用が高額 |
中学生での矯正治療で問題となるのが、高額な治療費。
治療期間には進学でまとまったお金が必要となる時期が重なるため、大きな出費は避けたいと思う人もいるでしょう。
しかし、中学生の頃は治療期間が短くなるともいわれているため、今後どこかのタイミングで矯正治療をするのであれば中学生のうちに受けた方が費用面で助かる可能性もあります。
矯正治療による痛みや違和感から、学生生活を思いっきり楽しめない可能性もあります。
管楽器を扱う吹奏楽の部活に入っている人は、ワイヤー治療を選択すると矯正器具が演奏の妨げになることもあるため注意しましょう。
矯正治療を始める前に、ライフスタイルと矯正によるデメリットを照らし合わせて治療時期や治療方法を選択していくことが重要となります。
高額な矯正費用はどう払う?保険診療や医療費控除は使えるの?
中学生から矯正治療を始めると、治療途中には進学などの大きな出費のタイミングと重なってしまいます。
高額な矯正費用の支払いについて悩む人もいるでしょう。
その悩み、医療費控除や支払い方法を工夫することで解決できるかもしれません。
医療費控除対象の歯科矯正は?
「発語がうまくできない」「噛み合わせに問題がある」など機能的な問題で治療が必要と判断された場合は、医療費控除の対象になります。
中学生での矯正治療の場合、治療開始時点で機能的な不具合がなくても「成長に影響があるかもしれない」という点から、医療費控除の対象になることが多いといわれています。
医療費控除の対象となる費用はこちらです。
医療費控除の対象となる費用 |
・診察代 ・検査費用 ・矯正装置の費用 ・調整量・処置料 ・薬代 ・通院のための交通費 |
通院のための交通費とは、公共交通機関を利用した場合に発生する料金のことです。
自家用車のガソリン代や駐車料金は対象とならないため注意しましょう。
保険診療で受けられる矯正治療はあるの?
歯科矯正は基本的に保険外診療での治療となりますが、一部保険診療対象となる場合があります。
保険診療で受けられる症例はこちらです。
①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療 ②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療 ③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療 |
(引用元:日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」)
保険診療で矯正治療を受ける場合、治療が受けられる施設が決まっており、希望する矯正方法を選べない可能性があるというデメリットもあります。
支払い方法を工夫しよう
治療費の支払いは、治療の度にかかった費用を支払う方法や治療開始前もしくはすべての治療が終わったタイミングで費用を一括で支払う方法など、病院によってさまざまです。
治療をすることに決めたら、どのような支払い方法があるのかも歯科医院に確認しましょう。
一括支払い設定している歯科医院で、大きなお金をすぐに準備することが難しい場合は分割払いを利用する方法があります。
分割払いは毎月の返済金額と返済期間の設定ができるため、家計に合わせて支払いができ治療へのハードルも下がるのではないでしょうか。
分割支払いでは医療費控除が使えないのでは?と心配になるかもしれません。
毎月の支払い金額が少額でも、年間で医療費が10万円を超えていたら医療費控除の対象となるため申請を忘れないようにしましょう。
これから、分割払いにする方法3つを紹介していきます。
1つめは、クレジットカードのローンを組むこと。
クレジットカードを持っていて、ローンの許可が下りれば分割払いが可能です。
しかし、クレジットカードのローンは金利手数料が高いことがデメリットです。
2つめに、デンタルローンを組むこと。
デンタルローンは歯科治療に特化したローンで、クレジットカードに比べて金利手数料が安価なことがメリットです。
3つめに、病院独自の分割払いシステムを利用すること。
これは、病院によって行っていないこともあります。
分割払いを採用している歯科医院の多くは、手数料をとらずに分割払いができるようになっているため3つの方法の中で一番安く分割払いが可能です。
中学生の矯正治療は費用面であきらめずに、子供の将来をつないでいこう
中学生での矯正治療は、体の成長と通院の2つの理由から開始するタイミングに適しているといわれています。
学生の間は大きな出費があるタイミングがあるため、費用面で矯正治療を迷う人もいるでしょうが、医療費控除の利用と支払い方法を工夫して治療を前向きに検討していきましょう。
治療を先延ばしにした場合、骨の成長が進むことで中学生の時期ほど治療の進みがよくないことも考えられます。
どのタイミングで治療を開始するかは、治療を受ける本人と治療をする医師と相談して、よい時期を探していきましょう。
歯科矯正の医療費控除はいくら戻る?計算方法をプルチーノ歯科・矯正歯科が解説
24.08.06
カテゴリ:マウスピース矯正
歯科矯正にかかる医療費控除は、いくら戻ってくるのか、どのように申請していくのかという疑問を持つ方が多いです。
しかも、申請を間違ってしてしまうと、せっかくの還付金を受け取る機会を逃してしまうこともあります。
今回ご紹介するのは、医療費控除についての計算方法や申請の手順、必要な書類等を名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科が、わかりやすく解説します。
Contents
歯科矯正と医療費控除の基本
そもそも歯科矯正と医療費控除とはなにかを解説していきます。
医療費控除とは?いくら戻るのか?
医療費控除とは、自分や家族が1年間に支払った医療費が10万円(総所得金額が200万円未満の場合は5%)を超える場合に適用される税制優遇措置です。
この制度を利用すると、支払った医療費の一部が所得から控除され、結果として支払う税金が少なくなります。
例を挙げると、マウスピース矯正に100万円支払った場合、約18万円の税額が軽減される可能性がありますが、この金額は所得によって異なることもあります。
それから、医療費控除の対象は、審美目的でない治療費のみであり、矯正治療も含まれます。
自宅でのケアにかかる費用や通院交通費(自動車利用を除く)も控除対象です。
家族全員の医療費を合算して申告することができ、同居していなくても経済的に支え合っていれば、その費用も含めることが可能です。
最も所得の高い家族の方が申告すると、還付額を最大化できるでしょう。
歯科矯正で医療費控除の対象になる条件とは?
以下が、歯科矯正で医療費控除の対象になる条件です。
1.年間に支払った医療費が10万円を超える場合
2.審美目的の治療ではない場合
3.子どもの矯正治療である場合
医療費控除の計算方法とは
医療費控除の計算方法は、所得が「200万円以上」もしくは「200万円未満」のどちらかで
計算の方法が変わってきます。
計算方法は、次の通りです。
総所得金額が200万円以上の場合 |
医療費控除額=実際に支払った医療費の合計−保険金などで補填される金額−10万円 |
総所得金額が200万円未満の場合 |
医療費控除額=実際に支払った医療費の合計−保険金などで補填される金額−(総所得金額×5%) |
総所得金額とは、収入から控除を差し引いた金額となります。200万円以上の総合所得金額で算出された金額が10万円を超えると医療控除を受けることができます。
計算の例をご紹介します。
【総所得が200万円以上のAさん一家の医療費控除額】
A一家 夫300万円、妻100万円で合計400万円
年間医療費80万円、その医療費を民間の保険金や健康保険などで20万円補填した場合
80万−20万−10万=50万円
A一家の医療費控除額が50万円です。
【総所得が200万円以下のB一家の医療費控除額】
B一家の総所得が180万円で、医療費が20万円、そのうち健康保険で5万円を補填した場合
総所得180万×5%=9万
20万−5万−9万=6万円
B一家の医療費控除額が6万円です。
還付金の計算方法とは
還付金は、医療費控除額をもとに計算をします。
以下のような計算式を使い、還付金の目安を算出していきましょう。
還付される所得税の目安=医療費控除×所得税率
所得税率の確認方法
課税される所得金額 |
税率 |
控除額 |
1,000円~1,949,000円まで |
5% |
0円 |
1,950,000~3,299,000円まで |
10% |
97,500円 |
3,300,000~6,949,000円まで |
20% |
427,500円 |
6,950,000~8,999,000円まで |
23% |
636,000円 |
9,000,000~17,999,000円まで |
33% |
1,536,000円 |
18,000,000~39,999,000円まで |
40% |
2,796,000円 |
40,000,000円 以上 |
45% |
4,796,000円 |
参照:国税庁「所得税の税率」
還付金の計算例を紹介
この表に合わせて、上記のAさん一家とBさん一家を例に還付金の計算をしてみましょう。
【A一家の還付金】
A一家の総所得額は400万円なので、税率は20%です。
50万円×20%=10%
A一家は、10万円が還付金として戻ってくることになります。
【B一家の場合】
B一家の総所得は180万円となるので、税率は5%です。
6万円×5%=3,000円
B一家は、3,000円が還付金として戻ってくることになります。
医療費控除の申請方法【必要書類と準備するもの】
医療費控除の申請方法を詳しく説明していきます。
確定申告の提出方法
確定申告の手続きは以下のいずれかの方法で行います。
- 申告者の住所地を担当する税務署に書類を郵送する
- 申告者の住所地を担当する税務署に書類を直接提出する
- 電子申告システム(e-tax)を使用してオンラインで申告する
医療費控除は、申告期間が終了した後でも、過去5年間分までさかのぼって申告ができます。
医療費控除申告時に用意するもの
医療費控除を申告する際に必要な書類は以下の通りです。
・申告年に関する給与収入の源泉徴収票
・申告年の医療費に関するレシートや領収書等
・保険からの補償を受けた場合、その金額を示す書類
・還付金を受け取るための申告者名義の銀行口座番号
・印鑑
これらの準備を整えておくことで、医療費控除の申告がスムーズに行えます。
領収書代わりに「医療費控除の明細書」を添付
2017年の確定申告から、医療費控除をする時には領収書の提出が不要になりました。
代わりに「医療費控除の明細書」の提出が必要です。
ただし、税務署から領収書の提出や提示を求められる場合があるため、領収書を5年間自宅で大切に保管しましょう。
電子申告はマイナポータル連携がおすすめ
マイナンバーカードと健康保険証のリンク、及びマイナポータルとの統合を行うことで、
確定申告の手順が簡単になりました。
このシステムを使うと、一年間のデータをまとめて取得し、自動で確定申告書に入力して
提出ができます。
特に医療費控除の申告を控えている方々には、このマイナポータルの使用をお勧めします。
ただし、保険が適用されない費用はマイナポータルでの医療費通知には反映されないため、注意が必要です。
プルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介
今回は矯正歯科の医療費控除がいくらになるのかについて解説していきました。
矯正歯科の医療費控除が、いくらになるのかを知ることで、矯正歯科へのハードルが下がったのではないでしょうか。
ぜひ、気軽に矯正歯科医院に相談してみましょう。
最後にプルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介です。
WEB予約可能
プルチーノ歯科・矯正歯科では、WEB予約ができます。
このサービスは簡単で、初めての方や過去に受診したことがある方でもすぐに利用可能です。
親子での予約も人数を追加して登録できるので、自分とお子様の治療を同時に行いたい方に特に便利です。
WEB予約は24時間いつでも利用できるため、家事や育児、お仕事で忙しい方にも最適です。
もちろん、電話での予約も受け付けています。
治療に関する質問がある場合は、電話予約が便利です。
さらに、予約前にLINEで自分に合うマウスピース診断ができるのも魅力のひとつです。
通いやすいイオンモール内にある
プルチーノ歯科・矯正歯科は、アクセスが良いイオンモール新瑞橋内に位置しており、車での来院が非常に便利です。
広い屋内駐車場が完備されているため、駐車が苦手な方でも安心してご利用いただけます。
さらに、雨の日でも濡れる心配がありません。
プルチーノ歯科・矯正歯科は、通院の際にお買い物や友人との待ち合わせも便利にできる点が魅力です。
公共交通機関を利用する方にも便利で、最寄り駅から徒歩5分という通いやすい立地にあります。
お近くにお住まいの方は、ぜひプルチーノ歯科・矯正歯科に足を運んでみましょう。
矯正治療を受ける手順を知りたい方!プルチーノ歯科・矯正歯科が解説
24.08.05
カテゴリ:マウスピース矯正
矯正治療を受けようと考えている方で「どのような手順で矯正治療を受けたらいいのか?」という疑問を持たれている方も少なくないと思います。
今回はプルチーノ歯科・矯正歯科が矯正治療についての手順を紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
矯正治療の流れを知っておこう
矯正治療を始める際にどこから手を付けたらいいのかわからなくて、なかなかスタートが切れないことは問題です。
流れを知っておくことでスムーズに治療に進めますので、知っておくことは大切になります。
矯正治療を受ける手順
矯正治療はさまざまな方法がありますが、基本的な手順に大きな差はありません。
まずは矯正治療の手順を紹介していきます。
相談
まずは実際に歯科医院に足を運んで歯科医師に詳しい話を聞いていきます。
その時にはご自身の悩みや症状などを話しましょう。
問診票を記入して、簡単な検査や治療費についての説明もしてくれるので大まかな内容を理解しましょう。
相談には無料で行っている歯科医院と有料で行っている歯科医院があります。
無料の方がお得に感じますが、有料の歯科医院の方が時間をかけて検査をしてくれることが多いです。
有料の方が時間をかけてくれる理由は、無料の場合は相談を診察時間の合間などになってしまうことも多く、一人に時間をさけないケースが多く、有料の場合は相談用の時間を作って診察をしてくれるからといわれています。
精密検査
次に精密検査が始まります。
精密検査では、初回の簡易な検査以上の細かい検査を行います。
検査内容の1つ目は「レントゲン撮影」です。
レントゲン撮影はパノラマ・側面セファログラム・正面セファログラムといわれる3種類のレントゲンを撮影します。
患者さんの状態に応じて、顎関節や手根骨のレントゲン撮影する場合もあります。
2つ目は「エックス線CT撮影」です。
歯科用のコーンビームCTと呼ばれるCTを使用して撮影します。
この撮影によって、骨の中に埋まっている歯の位置の確認や、顎関節症における顎矯正手術のシミュレーションなども作成可能です。
CTスキャンを活用することで正確な情報を得ることができ、適正な治療につながります。
CTスキャンは平面のレントゲンでは把握できなかった情報を把握するために非常に重要な検査のひとつです。
放射線被曝を懸念される方もいらっしゃいますが、「日常生活で自然に浴びる放射線と同程度」なので通常の使用では健康に影響を与えることはありませんので安心してください。
3つ目は口腔内や顔面の写真撮影を行います。
写真撮影によって、歯の形や並び方、噛み合わせの状態を確認します。
治療の経過記録や、治療前後の比較などの患者さんへの説明に活用していきます。
4つ目は口腔内スキャンです。
スキャナーを利用して口腔内をスキャンして歯の模型を作成します。
模型を作成して現在の噛み合わせを確認していきます。
治療方針の説明
精密検査が終わったら、治療の方針、計画を患者さんに説明していきます。
この段階で患者さんに丁寧に説明して患者さんに納得していただく必要があるので、じっくり時間を使います。
治療方針が決まった段階で費用も確定しますので、治療方針と費用に納得すれば矯正治療がスタートです。
矯正治療スタート
矯正治療が始まると初めに矯正装置の装着を行います。
装置の装着後、定期的に通院して微調整を行いながら矯正治療を進めていきます。
定期検診は装置によっても違いはありますが、1ヶ月に1回程度〜3ヶ月に1回程度です。
ワイヤー矯正は細かな調整が都度必要なので検診の頻度は多くなり、マウスピース矯正は定期検診の頻度は少なくなります。
治療がスタートすると、自己管理も大切になりますので「医師の指示を守る」「正しい利用方法を守る」「食事に気をつける」「歯みがきは細かく入念に行いお口の状態をきれいに保つ」といったことが大切です。
自己管理をきちんと行わないと、矯正装置の破損、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまい、余計に矯正治療に時間がかかってしまったり、適切な治療ができなかったりします。
費用も高額な矯正治療ですので、きちんと自己管理を行いましょう。
保定期間
矯正期間が終わると最後に保定期間です。
保定期間は一般的に矯正期間と同じ期間必要といわれています。
なぜ保定期間が必要かというと、移動した歯に戻ろうとする力が働きます。
この「後戻り」を」防ぐために保定装置を使い、歯を移動させた位置に定着させていくことが矯正治療では非常に重要な工程です。
保定期間は「指示された正しい保定装置の着用時間を守る」「きちんと手入れを行う」「定期検診をきちんと行く」といったことも大切です。
歯が移動したことで安心してしまって、歯みがきを怠らないようにしましょう。
保定装置も汚れが溜まりやすいので、怠ると虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。
予後観察
保定期間が終われば終了ですが予後観察も大切です。
定期的に歯科医院に足を運んで「後戻りがないか?」なども確認してもらいましょう。
歯科医院を探す手順、方法
歯科医院を探す手順と方法を解説しておきます。
多くの方はインターネットで歯科医院を探すのではないでしょうか?
歯科医院を探すときは「自宅から通いやすい場所」「医師の実績や資格」「医院の対応している矯正方法」「医院の設備」などはきちんと確認するようにしましょう。
医院のホームページに記載している内容だけでは分かりきらないので、気になった医院には実際に電話で質問してみたり、足を運んでカウセリングを受けてみたりするようにしましょう。
ひとつの医院で決めてしまわないようにして、複数の歯科医院を比較して決めることが大切です。
他には口コミも重要な判断基準なので、インターネットの口コミまたは、近くの知人や身内からの実体験なども聞くといいでしょう。
インターネットには「本当に信頼できる歯科医院と患者さんをつなぐ」ということを目的につくられた「日本歯科医療評価機構」とうNPO法人のサイトも存在します。
口コミや評価の高い歯科医院を検索することも可能です。
ぜひ活用してみてください。
プルチーノ歯科・矯正歯科のご案内
今回は矯正治療の手順について解説しました。
手順を事前に知っておくことで、矯正治療への不安の軽減にもつながりますので、ぜひ矯正歯科選びの参考にしてください。
最後にプルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介です。
さまざまな診療に対応している
プルチーノ歯科・矯正歯科は患者さん一人一人に合わせた治療プランが提案できるようにさまざまな診療に対応しているのが特徴です。
一般歯科や予防歯科はもちろんですが、矯正歯科、インプラントなどの自由診療にも対応しています。
お子様に向けた小児育成矯正やお口の健康をサポートする食育指導なども行っています。
気軽にWEB予約が可能
プルチーノ歯科・矯正歯科は気軽にWEBでの予約が可能です。
ホームページ内から簡単に予約ができ、24時間受付可能なことも忙しいビジネスマンも安心して利用できます。
マウスピース矯正に関してはLINEでのプラン診断も行っています。
気になったら気軽に診断してみましょう。
訪問診断も行っている
プルチーノ歯科・矯正歯科では通院が困難な方のために「訪問診断」も行っています。
お口のお悩みがあるにも関わらず通院が難しい方の場合は、一度プルチーノ歯科・矯正歯科にご相談ください。
患者さんに合った治療計画を立て提案いたします。
抜かない矯正治療について知りたい!プルチーノ歯科・矯正歯科が解説
24.08.04
カテゴリ:マウスピース矯正
矯正治療で心配なことのひとつに「歯を抜く」ことをあげる方も多いのではないでしょうか?
今回はプルチーノ歯科・矯正歯科が歯を抜かない矯正治療について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
矯正治療とは?
矯正治療とは歯並びを改善することで、健康面の改善、見た目の変化によって自信を持って人前に出られることなどにつながる治療のひとつです。
矯正治療は歯科医師のスキルや経験、知識が非常に重要になるため、慎重に歯科医院選びをする必要があります。
矯正治療は歯を抜くものなのか?
矯正治療の現在は健康な歯でも抜歯をして行う矯正治療が主流となっています。
しかし、抜歯をしないで矯正治療ができないというわけではありません。
非抜歯でも十分に矯正治療を行っている歯科医師も存在します。
歯を抜かないことのメリット
歯を抜かないことのメリットはどのようなものがあるでしょうか?
歯を抜かないメリットは以下の3点です。
- 健康な歯を残すことができる
- 抜歯のための費用がかからない
- 精神的、身体的なストレスがかからない
健康な歯を残すことができる
矯正治療で抜歯をするのは第一小臼歯や第二小臼歯が多いとされています。
健康的な歯を抜いてしまうことも多くなるので、非抜歯での矯正治療では健康な歯をそのまま抜かずに置いておくことが可能です。
抜歯のための費用がかからない
抜歯は矯正専門の歯科医院では行わないで、一般歯科のある歯科医院で抜くことがあります。
そのために紹介状も必要です。
紹介状を書いてもらうなど手間はもちろんですが、さらに抜歯にも費用がかかり、5,000〜15,000円程度は支払う必要があります。
抜歯したところの治療にも時間がかかってしまいますので注意が必要です。
精神的、身体的なストレスがかからない
健康な歯を抜くことに抵抗がある方は少なくありません。
抜歯後には痛みや腫れもでてしまうこともあります。
歯を抜いた後の穴が気になってしまい神経質になる可能性もあります。
そのような精神的な身体的なストレスがかからないのが「歯を抜かないこと」です。
歯を抜かないことのデメリット
歯を抜かないことのデメリットの紹介をします。
デメリットは以下の2点です。
- 適応症例が限られてしまう
- 抜歯に変わる処置が必要になる
適応症例が限られてしまう
非抜歯での矯正は限度があるため「抜歯をしないと対応できない」歯並びには対応できません。
そのため非抜歯で治療を行いたくてもできないこともあります。
抜歯に変わる処置が必要になる
抜歯をしないで歯を動かす必要があるため、歯列拡大などが必要になってきます。
歯列拡大とは、上顎や下顎の歯を外側に移動させて歯を動かすスペースを作る方法です。
歯を抜かない治療の誤解
歯を抜かない治療をおこなうことへの誤解が多く出回っています。
その代表的な誤解を紹介します。
ゴリラ顔になる
代表的な誤解のひとつが「歯を抜かないで矯正するとゴリラ顔になる」ということです。
歯を抜かないことから無理やり歯をなら並べてしまって、口元が前に出てゴリラ顔になるといった誤った認識がありますが、正しい方法で歯を移動させスペースを作るのでゴリラ顔になることはありません。
過去の失敗例などからこのような噂が広がった可能性があります。
後戻りしやすい
後戻りしやすいという誤解も存在します。
しかし、後戻りは歯を抜くのか抜かないのかは関係ありません。
矯正治療で後戻りをさせないためには、きちんと保定装置を利用することが大切です。
無理に歯を抜かない矯正はおすすめしない
一人一人の歯の状況によって適切な治療は違ってきます。
そのため、無理に歯を抜かない矯正治療をすることはおすすめできません。
無理に歯を抜かないで矯正治療をすると失敗につながることもあります。
代表的な失敗例は以下になります。
歯列拡大によって出っ歯になる
歯列拡大によって歯を移動させるスペースを確保していきます。
発達過程の子供の矯正治療で用いられることが多いですが、大人でも利用することがあります。
そんな歯列拡大ですが、無理に行ってしまうと出っ歯になってしまうリスクがあるので注意しておきましょう。
噛み合わせが崩れる
無理に歯列拡大をおこなってしまうと、噛み合っていた歯が噛み合わなくなることもあります
歯がきれいに並びきらない
本来歯を抜かなければならない症例の場合に、無理やり抜かない矯正治療を行うと、歯の移動スペースが十分に確保できない可能性があります。
そのため、歯がきれいに並びきらないという結果になるリスクが存在します。
抜かない矯正治療で後悔しないために
抜かない矯正治療はメリットもたくさんありますが、デメリットも存在します。
抜かいない矯正治療で公開しないためにも以下のことに注意しておきましょう。
非抜歯を目的にしないこと
抜かないことを念頭に矯正治療を考えていても、歯の状態によっては「抜歯することが適切な処置」と診断されるケースはあります。
しかし、そこで強引に「歯を抜かない矯正治療」を進めようとしてしまうと失敗につながりかねません。
あくまで「歯を抜かない」ことは手段であって目的ではないことを念頭に入れておきましょう。
コミュニケーションが取りやすい歯科医院を選ぶこと
矯正治療で大切なのは、治療のゴールを医師と患者さんがきちんとすり合わせて治療を進めていくことです。
コミュニケーションがとれて自分の意見も聞いてくれて、丁寧に医師の判断も説明してくれる歯科医師を選ぶ必要があります。
きちんと話せない医師と治療を進めても治療段階でストレスも溜まってしまい納得いく治療を進めることができません。
歯科医院に相談に行く段階で、医師とコミュニケーションが取りやすいかを判断しておくようにしましょう。
メリット・デメリットを教えてくれる歯科医院を選ぶ
抜かない矯正治療にもメリット・デメリットが存在します。
反対に抜く矯正治療にもメリット・デメリットが存在します。
双方のメリット・デメリットを丁寧に説明して患者さんに合った治療内容を提案してくれる医師は「信頼できる医師」なので安心して任せることができるでしょう。
通院しやすい歯科医院を選ぶ
矯正治療は長期間におよぶ治療ですので、長い期間通い続ける必要があります。
担当医師の指示に沿って定期的に通院し、通院が億劫にならない通院しやすい歯科医院は、適正な治療を受けるためにも大切です。
歯科医院を比較検討して決める
矯正治療は経験と知識はもちろんですが、院内の設備も重要になってきます。
また、医師の治療方針によっても処置方法が変わってくる治療です。
そのため、ひとつの歯科医院に検査に行っただけで決めてしまわないようにしましょう。
「歯を抜かないで治療ができる」という歯科医院もあれば「歯は抜かないと治療ができない」というように歯科医院によって意見がバラバラになることもあります。
そのため、複数の歯科医院に検査をしてもらい、比較したうえで自分が納得できる矯正治療の方法の歯科医院を選ぶようにしましょう。
最近はネットの口コミもたくさん存在しますが、ネットの情報だけに頼らずに実際に自分で足を運んで医師の話を聞いてみて、歯科医院の雰囲気やコミュニケーションの取りやすさなどもきちんと比較することをおすすめします。
今回は、抜かない矯正治療について解説しました。
抜歯、非抜歯どちらもメリット・デメリットがあります。
自分の希望だけではなく実際に診断し、自分の症状に合った矯正方法を選ぶことが大切です。
非抜歯ということが目的になってしまったら、適切な治療を選べない可能性もありますので、あくまで「抜歯」「非抜歯」は手段であることを理解しておきましょう。
気になることがあれば気軽に歯科医院に相談してみてください。