- ホーム>
歯科矯正の種類別費用相場や支払方法を解説!名古屋の矯正歯科ならプルチーノ歯科・矯正歯科へ
24.08.31
カテゴリ:BLOG
歯科矯正の種類別費用相場や支払い方法を解説!名古屋の矯正歯科ならプルチーノ歯科・矯正歯科へ
名古屋市の矯正歯科、プルチーノ歯科・矯正歯科です。歯科矯正を考えているけど、いったいどのくらいの料金がかかるのか、疑問や不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、歯科矯正の種類別の費用相場や治療費の支払い方法について詳しく解説していきたいと思います。
Contents
歯科矯正の種類別費用相場
矯正歯科では、矯正の方法によって費用相場は変わってきます。主な矯正方法である、「ワイヤー矯正(表側矯正)」、「ワイヤー矯正(裏側矯正)」、「インビザライン(マウスピース矯正)」の3つの方法に分けて紹介していきます。
ワイヤー矯正(表側矯正)
費用相場:全体矯正60万円〜100万円、部分矯正30万円~60万円
歯列の表側にワイヤーとブラケットを装着する方法です。歯科矯正と言えばこの方法を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。どんな歯並びでも幅広く対応でき、同じワイヤー矯正でも裏側に装着する方法よりも費用を抑えられる点がメリットです。
ワイヤー矯正(裏側矯正)
費用相場:全体矯正100万円〜180万円、部分矯正40万円~70万円
別名「舌側矯正」、「リンガル矯正」とも言われます。表側矯正と同じくワイヤーとブラケットを装着して歯列を整える方法ですが、口を開いた時に見えにくい裏側に装置をつけるため、歯科矯正時の見た目が気になる方におすすめです。矯正装置をオーダーメイドで作成する必要があるうえに、高度な治療技術を必要とするため、費用相場は表側矯正に比べると高額になります。
インビザライン(マウスピース矯正)
費用相場:全体矯正55万円〜100万円、部分矯正10万円~40万円
透明なマウスピース型装置を用いて歯列を整えるインビザラインは、ワイヤー矯正のデメリットである、痛みや違和感、衛生管理の難しさ、矯正装置が目立つことをすべてカバーすることができる矯正方法です。費用相場は、表側矯正とほとんど変わりません。しかし、歯並びの状態によっては対応できない場合もあるため、一度歯科医院にてカウンセリングを受けて、ご自身に対応しているかどうかを確認しましょう。
歯科矯正の支払い制度
矯正歯科によって支払い方法が複数ある場合があります。「トータルフィー制」、「処置別払い」について詳しく解説していきます。
トータルフィー制
トータルフィー制とは、歯科矯正にかかる基本的な治療費の総額をあらかじめ提示する制度のことです。トータルフィー制は、あらかじめ治療完了までの総額がわかることで、追加料金の心配がなく納得いくまで治療を行うことができます。
トータルフィー制を行っている医院によって内訳は異なるため、契約前にどの範囲まで対応しているかをしっかりと確認することが大切です。また、患者様の都合で装置を外す場合や、無断キャンセル・遅刻を繰り返し、治療計画が大幅に乱れてしまった場合など、医院によって、別料金が発生する場合もあるので、注意事項に関しても確認をしましょう。
処置別払い
処置ごとに料金が発生し、その都度支払いをする方法です。処置ごとに費用が決まっており、支払いのタイミングは、治療開始時やそれぞれの処置が完了した時など、医院によって異なります。治療が長引いたり、治療の難易度が高かったりした場合などは、トータルフィー制よりも費用がかかってしまうこともあります。
処置ごとにかかる費用
歯科矯正を行う際はさまざまな費用がかかります。治療前、治療中、治療後にそれぞれどんな費用がかかるのか、治療費の内訳を詳しく解説します。
カウンセリング料
カウンセリング料に関しては、無料カウンセリングを行っている矯正歯科も多く、歯並びが気になるという方はまずカウンセリングに行ってみることをおすすめします。プルチーノ歯科・矯正歯科では、「初診料」・「カウンセリング料」・「歯並びシミュレーション」を無料とさせていただいております。もしも歯科矯正をしたらどんな歯並びになるのか…ぜひ一度シミュレーションをしにご来院ください。無料相談のご予約はこちらから承っております。
診断料
治療前に精密検査を行います。カウンセリングで患者様が納得したうえで、治療方法を決定し、それに必要な検査を行います。また、虫歯や歯周病の検査も同時に行い、万が一異変があればまずは虫歯や歯周病を治してから、歯科矯正をスタートします。
装置料
矯正装置そのものにかかる費用です。先述した通り、歯科矯正の種類によって費用相場は変わります。
調整料
ワイヤー矯正の場合は、定期的に歯の動きを確認しワイヤーの種類を変えたり、曲がり具合を調整したりする必要があります。インビザラインの場合も、1~2ヶ月に1度定期検診を行い、マウスピースを交換し、少しずつ歯を動かしていきます。このように定期的に矯正装置を調整する際に、調整料がかかります。トータルフィー制の場合は、調整料も基本的な治療費に含まれる場合があります。
保定装置料・保定観察料
保定装置とは、歯科矯正が完了した後に歯並びが後戻り(元に戻らないように)しないための装置のことです。保定装置料は、保定装置そのものにかかる費用のことで、保定観察料は、定期検診の際にかかる費用です。トータルフィー制の場合は、治療後の費用もカバーしている場合が多いです。
歯科矯正の支払い方法
歯科矯正はさまざまな費用がかかるうえに、基本的に自由診療となるため、費用負担が大きい治療です。しかし、現金一括払い以外にもさまざまな支払い方法があるため、ご自身の状況に合わせた無理のない支払い方法を選択しましょう。
一括払い
現金もしくはクレジットカード決済で一括で支払う方法です。まとまった金額を用意する必要がありますが、支払いが一度で終わり、金利や分割手数料など余計な費用が発生しないことがメリットです。
分割払い
クレジットカードでの分割払いや、歯科医院独自で行っている院内分割払いを利用することで、支払の負担を軽減させることができます。クレジットカード分割払いの場合は、分割回数を多くすることが可能ですが、分割手数料が少し高めになるので注意しましょう。
院内分割払いは、歯科医院によって内容が変わります。金利や分割手数料はかかりませんが、治療が完了するまでに支払いを終える必要があるため、一回に支払う金額は高くなる傾向があります。実施していない歯科医院もあるので検討している場合は事前に確認しましょう。
デンタルローン
デンタルローンとは、歯科治療費専門のローンです。デンタルローンの申し込みは歯科医院にて行うことができるため、ローンを組むために金融機関に行く必要はありません。また、カードローンと比べると、金利が低くなる傾向があります。支払いの流れとしては、信販会社が治療費を歯科医院に立て替え払いをし、患者様は治療費と分割手数料を合わせた金額を分割して信販会社に支払っていくという流れになります。ご自身のペースで支払い計画をたてて無理なく支払いができるというメリットがありますが、一般的なローンを組むときと同様に審査に通らなければ、デンタルローンを利用することはできません。万が一、審査が通らなければ、別の支払い方法を選択する必要があります。また、デンタルローンに対応していない歯科医院もあるので事前に確認するようにしましょう。
医療費控除を活用して費用負担を軽減
医療費控除の仕組みを理解し申請をすることで、治療費の負担軽減へとつながります。
医療費控除とは?
その年の1月1日から12月31日までの間に自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額(下記「医療費控除の対象となる金額」参照)の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。
出典:国税庁ホームページ
医療費控除を受けるための条件
歯科矯正治療を行った際に、医療費控除を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。
・1年間で支払った医療費が10万円、または所得合計が200万円までの人は所得額の5%を超える場合
・機能回復を目的とした治療であること
条件を満たす場合、医療費控除を受けることができます。また、治療費だけでなく、通院するために利用したバスや電車などの交通費も医療費控除の対象となります。金額をメモで残しておくようにしましょう。自家用車のガソリン代は対象外となりますので注意してください。
医療費控除の申請の流れ
医療費控除を受けるためには、必ず自ら申請する必要があります。申請しなければ医療費控除は受けられないので、期間内に必要書類の作成、提出を忘れずに行いましょう。
1.医療費控除の対象であるか確認し、医療費明細書を作成する
2.確定申告書に医療費明細書を添付し提出する
3.還付金の振込を確認する
まとめ
歯科矯正の種類別の費用相場や、支払い方法を詳しく解説しました。矯正治療は、どんな方法で治療を行うかによっても治療費は異なります。プルチーノ歯科では、歯科矯正の費用や治療方法について、事前カウンセリングにて納得いくまでお話させていただきます。歯科矯正についてお悩みの方は、まずは無料相談からお気軽にご予約ください。ご予約はこちらから承っております。
2024年9月休診日のお知らせ
24.08.22
カテゴリ:BLOG
2024年9月は
毎週木曜日が休診日となります。
御用の方は留守番電話に残していただければ
こちらから折り返しご連絡させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
矯正治療で転院や治療結果が納得できない場合の返金は可能?プルチーノ歯科・矯正歯科が解説
24.08.16
カテゴリ:BLOG
今回は矯正治療の費用について「返金が可能か?」ということをプルチーノ歯科・矯正歯科が解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
矯正治療での返金は可能なのか?
矯正治療については継続した治療の実施が必要がとなるため、治療開始時にはまとまった費用の支払いが必要となります。
そこで、何かしらの理由で治療が継続できなくなった場合の返金対応はどのようになるのでしょうか。
返金については、当初支払い時のお支払い形式や矯正治療の進行状況によって大きく変わってきます。
矯正治療が完了している場合は返金されることは少ないと思っていいでしょう。
また、当初支払い時にパッケージとして数年分をパッケージとしてお支払いいただく場合などは基本的に返金が出来ない場合もあります。
転院での返金
転院での返金について説明していきます
転院の理由はさまざまあり、やむを得ない事情から返金される可能性もありますが、医院ごとのお支払い方式が異なりますので治療中の医院にご相談いただくのが良いでしょう。
また、転院することで新たな医院で再度検査を行うなど、費用が発生することになるため支払総額は高くなってしまうことが多いということも念頭に入れておきましょう。
転院の理由は「引っ越し」「生活スタイルの変化」「医師への不信感」などあります。
やむを得ない事情がない限りは最後まで同じ歯科医院で治療を受けた方が良いので、転勤や生活スタイルが変化するタイミングが近い場合、矯正治療はスタートせず、転勤後にスタートするなど、タイミングを検討することをおすすめします。
矯正治療の結果が納得できない場合の返金
「矯正治療の結果が納得できない場合は返金されるのか?」
このような心配をする方もいると思います。
結論からいいますと、矯正治療が完了してしまうと返金されるケースは少ないです。
矯正装置代などを事前に支払っていることもあり、マウスピース矯正の場合は初めにマウスピースを全て作成してしまうので全額返金は難しいのが現実です。
矯正治療で返金されないケース
返金されないケースを紹介します。
返金されないケースは大きく以下の2点です。
- 矯正装置を正しく利用していなかった
- 担当医師の指導に従わなかった
矯正装置を正しく利用していなかった
矯正装置は正しく装着、運用することで正しく歯を移動させていきます。
しかし、正しく装着や運用できていないことが原因で矯正治療に失敗した場合は返金されることは難しいでしょう。
矯正装置は正しく装着して、適正に運用しましょう。
担当医師の指導に従わなかった
担当医師の指導に従わなかった場合も返金請求は難しいです。
医師は「治療に関する説明義務」というものがありますが、医師はきちんと説明したのにも関わらず説明を聞かずに自分の方法で治療を継続した場合は返金されません。
矯正治療を成功させるために大切なことは「担当医師の指示を守る」ことです。
説明をきちんと聞いて理解して治療を進めて行きましょう。
納得いかない治療結果にならないための矯正歯科選びが大切
納得いかない治療結果にならないためにも、矯正治療を行う歯科選びが非常に重要です。
矯正選びで大切なポイントは以下の6点になります。
- 豊富な経験、実績
- 矯正治療の内容を具体的に丁寧に説明してくれる
- 院内の環境や設備がいい状態か
- 複数の矯正装置を取り扱っている
- 自分とフィーリングが合っている
- 通いやすい場所にある
豊富な経験、実績
豊富な経験と実績は非常に大切です。
経験と実績を確認するためにもホームページをじっくり見て、資格や認定されているものを確認しましょう。
経験やスキルなどは知人などの周りの口コミで確認するのもひとつです。
周りに矯正治療を受けたことがある方がいる場合は聞いてみることをおすすめします。
矯正治療の内容を具体的に丁寧に説明してくれる
矯正治療の内容を具体的に丁寧に説明してくれる医師は信頼できる医師です。
矯正治療のメリット・デメリットはもちろんですが、費用も明瞭に説明してくれ治療の計画もわかりやすいことも大切です。
院内の環境や設備がいい状態か
院内の環境が清潔か、設備が最新のものをそろえているかという点も大事な判断基準です。
設備の整っている医院は適切に診断をしてくれるため、患者さんに適切な治療方法を提案してくれる可能性が高くなります。
複数の矯正装置を取り扱っている
複数の矯正装置を取り扱っていると複数の治療方法を提案してくれます。
治療方法の幅広い選択肢を提示できる歯科医院は安心できる歯科医院といえるでしょう。
自分とフィーリングが合っている
自分とフィーリングが合っていることも非常に大切です。
フィーリングが合っていないときちんとコミュニケーションも取れない場合があります。
そうなると適切に説明を受けることができず納得いく治療が受けられません。
そして、担当医師への不安や不信感がたまってしまいストレスを抱えながら治療を続けることになります。
通いやすい場所にある
通いやすい場所にあることも大切なポイントです。
通いにくい歯科医院の場合、通うことが億劫になってしまい治療が順調に進まない可能性があります。
ワイヤー矯正などは通院する回数も多くなります。
トラブル時も通いやすい方がすぐに処置してもらえるため重要です。
プルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介
今回は矯正治療の返金についてプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。
返金は状況によって変わりますが、返金が起きないような矯正歯科選びや、始めるタイミングに注意することも大切です。
最後にプルチーノ歯科・矯正歯科のご紹介です。
ワイヤー矯正にもインビザラインにも対応
プルチーノ歯科・矯正歯科はワイヤー矯正にもインビザラインにも対応しています。
患者さんに適切な提案を行うためにも最新の医療機器を用意し、患者さんの悩みに寄り添った丁寧なカウセリングを心がけています。
インビザラインに関しては2017年から2022年3月までの症例実績が1,500症例以上となっています。
インビザラインに関して興味のある方はお気軽にご相談ください。
矯正歯科治療のリスクと副作用とは?矯正歯科クリニックでの対策やポイントを解説
24.08.15
カテゴリ:BLOG
矯正歯科治療では、2018年改正の厚生労働省 医療広告ガイドラインで自費診療に係るリスクや副作用を情報提供することが求められています。
虫歯や歯肉炎、歯周炎になりやすかったり、違和感や粘膜の痛みが生じたりするなどさまざまなリスクと副作用があります。
リスクと副作用を回避するためには、矯正治療中に症状があったらなるべく早く歯科医師に相談しましょう。歯科医師の指示に従い対処しなければなりません。
この記事では、歯科矯正で起こり得る一般的なリスクと副作用、発生を抑えるポイントを紹介。この記事を読めば、歯科矯正を受ける上での注意点がわかり、納得してから治療を受けられます。
矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせの問題を解決するための重要な手段です。しかし、この治療法はどの治療にもリスクがあるように一部のリスクと副作用を伴う可能性があります。
ここでは、2018年改正の厚生労働省 医療広告ガイドラインにを基に、矯正歯科治療の全過程で起こる可能性のある一般的なリスクと副作用について詳しく説明します。
Contents
- 1 1.違和感や粘膜の痛み
- 2 2.治療期間延長の可能性がある
- 3 3.虫歯や歯肉炎、歯周炎になりやすい
- 4 4.歯根吸収が発生・進行することがある
- 5 5.口内炎ができることがある
- 6 6.歯の骨性癒着による歯の移動障害
- 7 7.歯の歯髄充血や歯髄壊死が起こることがある
- 8 8.金属アレルギーの症状を起こすことがある
- 9 9.顎関節症の誘発
- 10 10.歯茎の低下やブラックトライングルが現れることがある
- 11 11.矯正装置破損や破損装置を誤飲する可能性がある
- 12 12.エナメルクラックが発生する可能性がある
- 13 13.後戻りを起こすことがある
- 14 14.被せ物や詰め物を取り換えることがある
- 15 15.歯科矯正前の状態には戻せない
- 16 1.コミュニケーション
- 17 2.口腔ケアとメンテナンス
- 18 3.矯正中のブラッシングの学習
- 19 1.歯科医師の選び方
- 20 2.計画と準備
- 21 3.ライフスタイルの調整
1.違和感や粘膜の痛み
最初に矯正装置を装着し歯科矯正をすることにより、違和感や粘膜の痛み、不快感などがあります。
- ・歯科矯正してから、4〜5時間後から痛みが徐々に現れる。
- ・2〜3日をピークとし、徐々に消失する。
ピークを過ぎて、数日間から1~2週間程度で、矯正装置に慣れてくるケースが多いです。ブラケットやワイヤーが口腔内の粘膜に触れることで、一時的な痛みや不快感が生じることがあります。
対処法としては、その原因の除去と粘膜への薬の塗布、市販の鎮痛剤を服用することも可能です。
2.治療期間延長の可能性がある
歯科矯正中は、患者様の治療に対する協力度によっても治療期間が延長する可能性があります。実際に治療を行わないと、歯の動き方や移動速度には個人差があるため、最終的な治療期間は分かりません。
具体的な患者様の協力内容は、以下の通りです。
- ・矯正装置の使用状況
- ・顎間ゴムの使用状況
- ・定期的な通院 など
治療期間は、歯の状態や移動速度、年齢などによっても大きく異なりますが、1~3年程度で、最近では治療技術の発達により動的治療期間は短くなり、短いと6ヶ月程度で治療が済むケースもあります。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラもチェック ↓↓
3.虫歯や歯肉炎、歯周炎になりやすい
歯科矯正中は、虫歯や歯肉炎、歯周炎になりやすくなることも注意点の一つです。
ワイヤー矯正では取り外しができないため、ブラケットやワイヤーの間に食べかすが溜まりやすくなり、さらに矯正装置がついているためブラッシングがしにくくなります。
そのため、食べかすの残りやすい粘着性の強い食べ物を避けたり、確実なブラッシングを行ったりすることが必要です。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラもチェック ↓↓
4.歯根吸収が発生・進行することがある
歯根吸収とは、歯の根っこ(歯根)が吸収されて長さが短くなる現象をいいます。
歯科矯正中は、歯の移動とともに歯根の部分も一緒に動くため、動きに無駄があったり、何度も無駄に繰り返されたりすると歯根吸収が起きるリスクは高くなります。ただし、矯正治療によって歯がグラついてしまうほどの状態になることは、通常の歯科矯正ではほとんどありません。
5.口内炎ができることがある
矯正装置が粘膜に当たったり、擦れたりすることで粘膜が荒れ口内炎ができることがあります。
口内炎ができるのは比較的ワイヤー矯正に多くみられ、ワイヤーの先が粘膜に当たったり、ブラケットが当たったりすることが原因で口内炎ができやすいです。最初の1~2週間は特に注意が必要といえます。
マウスピース矯正では、舌先に縁が尖っている部分が当たり、取り出すときに口腔内に傷がつくことで、口内炎になってしまうケースがあります。
6.歯の骨性癒着による歯の移動障害
歯科矯正における矯正力を歯に作用させれば、歯の移動が達成され歯科矯正できますが、ごくまれに歯根があごの骨に永久的に結合している骨性癒着により歯が動かないことがあります。
このような場合、口腔外科専門医と連携しながら打開策を模索します。
7.歯の歯髄充血や歯髄壊死が起こることがある
歯科矯正で歯を移動させることで、ごくまれに歯の神経が障害を受けて歯髄充血の症状が起こることがあり、さらに血行障害が進んでしまうと歯髄が壊死することがあります。
歯髄充血は、歯科矯正の移動の場合だけではなく、正常範囲内での移動においても生じる場合があるため注意が必要です。
8.金属アレルギーの症状を起こすことがある
装着した矯正装置には、ワイヤー矯正のように金属製のブラケットやワイヤー使用しているため、歯科矯正中に金属アレルギーの症状を引き起こすことがあります。
矯正装置が金属アレルギーの原因であることが明らかな場合には、金属アレルギーに対応した製品に変更します。
- ・「セラミック」「歯科用プラスチック」の審美ブラケット
- ・チタン合金のワイヤー
- ・マウスピース矯正
9.顎関節症の誘発
矯正歯科治療は、正しい噛み合わせを目指して治療を行いますが、一時的に噛みにくくなる場合があり、このような噛み合わせの変化により顎関節症が生じることもあります。
顎関節症とは、口を開閉する場合にあごの骨の音が鳴ったり、痛みや噛みにくさを感じたりするなど、違和感を生じる状態です。痛みが強くなると食事や会話が不便になり、日常生活に支障をきたすこともあります。
歯科矯正中に顎関節症の症状がある場合は、歯科医師に相談しましょう。
10.歯茎の低下やブラックトライングルが現れることがある
歯科矯正中は、歯並びが改善されるとともにブラックトライアングルが現れることがあります。
ブラックトライアングルとは、歯茎が下がり歯と歯の間に黒く三角形に抜けた空隙が現れる状態です。凸凹の強い成人の矯正治療で出現しやすく、目立つような場合には空隙を小さくする対応を行います。
11.矯正装置破損や破損装置を誤飲する可能性がある
歯科矯正中に矯正装置が何らかの原因で外れたり、歯損したりすると誤って誤飲する可能性があります。
食いしばりや食事などによる強い力が矯正装置にかかると破損します。さらに、ブラッシングする際に毛先が引っかかり引っ張る力でも破損する恐れがあるのです。
矯正装置が破損した場合は、歯科クリニックに修理の予約を取るようにしましょう。
12.エナメルクラックが発生する可能性がある
矯正装置を外すときや1本の歯に強い力が加わったときに、歯の表面のエナメル質に微小な亀裂が入るエナメルクラックやかぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
微小なエナメルクラックは、元々の歯にも多くみられ、程度や大きさによって対応が異なるので、歯科医師に相談しましょう。
13.後戻りを起こすことがある
装置が外れた後、保定装置(リテーナー)を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。歯科矯正完了後は、歯を支える骨が固まっていない状態なため、元の歯並びに戻ろうとする力が働くのです。
リテーナーの装着期間は、最短でも矯正にかかった期間が必要です。その後も寝ているときは装着し続けるのが理想的です。
また、歯科矯正完了後もあごの成長発育や加齢などの変化、歯周病などにより、嚙み合わせや歯並びが変化することがあります。さらに、治療後に親知らずが生えるなどの影響により、凸凹などの叢生が生じる可能性があります。その場合、再治療が必要になるでしょう。
14.被せ物や詰め物を取り換えることがある
歯科矯正完了後、現在の咬み合わせに合ったかぶせ物(補綴物)や銀歯などの詰め物を取り換えることがあります。虫歯の治療(修復物)などもやり直す可能性もあります。
15.歯科矯正前の状態には戻せない
矯正歯科治療は、治療を開始してしまうと治療前の噛み合わせや口元の状態に戻すことは難しくなります。
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用を理解したところで、矯正歯科治療のリスク管理と対策について説明します。
1.コミュニケーション
矯正歯科治療のリスクを抑えるためには、歯科医師との良好なコミュニケーションが必要不可欠です。治療において気になる症状や進行状況、疑問点などがでてきたら歯科医師に相談しましょう。
良好なミュニケーションがとれれば、自身の健康状態やライフスタイルの変化なども気軽に相談することで、自分にぴったりな治療計画を立てられます。
2.口腔ケアとメンテナンス
歯科矯正中は、通常以上に口腔ケアとメンテナンスに注意しましょう。
自宅での適切なブラッシングや定期的な歯科クリーニングが重要となります。特に、食後や就寝前のブラッシングを怠らないなど、日常的な口腔ケアを身につけることも有効です。
3.矯正中のブラッシングの学習
歯科矯正中は、矯正装置をつけているため、通常のブラッシング方法ではしっかり磨ききれません。そのため、歯科衛生士によるブラッシング指導(TBI)を受け、正しい磨き方や歯ブラシの選び方など、さまざまな指導とアドバイスを受けることで、口腔セルフケアの質が向上します。
具体的には、ブラケット周りを歯間ブラシを使って丁寧に磨く方法やブラケットの上下を個別に磨くなどの方法があります。
ここでは、矯正歯科治療のリスクを最小限に抑えるためのポイントについて説明します。
1.歯科医師の選び方
矯正歯科治療の成功は、適切な歯科医師を選ぶことから始まります。
日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているかどうかも選び方の一つです。日本矯正歯科学会の認定を取得するには、矯正歯科についての研修を5年以上受講し、学会の試験に合格しなければなりません。経験豊富な歯科医師を選び、信頼関係を築くことが大切です。
また、治療方針や施設の設備などが充実しているかどうか確認することも重要といえるでしょう。
2.計画と準備
矯正治療は1~3年程度と長期間にわたるものなので、治療に向けた計画をしっかり立て、治療前の準備をすることが重要です。
矯正歯科治療の計画や期間、費用なども事前に確認し、準備しましょう。
また、治療に入るとライフスタイルの変化も生じるため、事前に準備をしておくと治療もスムーズに進められます。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラもチェック ↓↓
3.ライフスタイルの調整
歯科矯正中は、食事や口腔ケア、スポーツなどのライフスタイルに制限が生じることがあります。ライフスタイルの変化に柔軟に対応し、健康的に維持することが求められます。
具体的には、硬い食べ物や粘りのあるキャラメルなどは矯正装置を壊す可能性があるため避ける必要があり、スポーツ時にはマウスガードを使用するなどの工夫が必要です。
矯正歯科治療はリスクを理解しメリットも考慮しよう
どの治療にもリスクや副作用はあり、歯科矯正にも、もちろんのことリスクや副作用もあります。対処方法もあり、すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。
歯科矯正のメリットは、歯並びが整い美しくみせるだけでなく、しっかり噛むことができて、汚れもつきにくいなど機能的なメリットも多い治療です。
歯列矯正に失敗しないためにも、あらかじめリスクや副作用も理解したうえで、治療を開始すると、矯正期間中のライフスタイルも変わり成功に近づけるでしょう。
歯並びで悩んでいる方は、クリニックに直接相談すると、あなたの歯並びや生活スタイルに合った矯正方法がわかります。まずはお近くの矯正歯科医院などで、あなたの歯並びの悩みを相談してみましょう。
矯正歯科治療では歯を抜く必要がある?抜かないで矯正する方法は?
24.08.14
カテゴリ:BLOG
矯正歯科治療において、できるだけ歯を抜かずに治療を行うことを希望する方も多くいらっしゃると思います。
確かにご自身の健康な歯を1本でも多く残すことは、将来のためにも非常に大切なことです。しかし、仕上がりや治療後のリスクを考えると、歯並びや噛み合わせの状態によっては、歯を抜いたほうがいい場合もあります。
そこで今回は、矯正歯科治療で歯を抜く目的や、歯を抜く治療法と抜かない治療法のメリット・デメリットについても詳しく紹介していきます。
Contents
歯を抜く目的
矯正歯科治療で歯を抜くことは、今あるスペースに収まりきらない歯をきれいに並べるという目的があります。
矯正治療が必要な歯並びは、限られたスペースの中で無理やり歯が並んでいる状態です。
そのため、噛み合わせに影響のない歯を抜歯して、スペースを確保する必要があります。
一般的には、抜歯しても機能的な影響は少なく済む 、前歯から数えて4本目の第一小臼歯か、5本目の第二小臼歯を抜きます。矯正後に歯並びに影響があると考えられる場合は、親知らずを抜く場合もあります。矯正歯科治療のための抜歯は自費扱いとなり、1歯につき約5000〜10000円くらいの費用がかかります。
歯を抜かなくても大丈夫な場合
歯並びや噛み合わせによっては歯を抜かなくてもいい場合もあります。
歯並びの乱れが比較的少なく、凹凸が少ない歯並びの場合や、顎が成長段階にある低年齢のお子さまの場合は、歯を抜かずに矯正ができる可能性があります。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラ ↓↓
歯を抜かずに治療する方法
歯を抜かずに治療する方法はさまざまな方法があります。
奥歯を奥に移動させる
奥歯を奥に移動させることで歯が並ぶためのスペースを確保する方法です。歯科矯正用アンカースクリューという人工歯根(インプラント)を、歯肉の中の歯槽骨に埋め込むことで、今まで困難とされていた奥歯を奥に移動させるという動きが可能になりました。この歯科矯正用アンカースクリューは、非常に小さく、局所麻酔のみで痛みはほとんどないため、身体的負担は非常に低いです。矯正歯科治療後は取り除き、痕も残りません。
歯列の幅を広げる
口腔内の状態に合わせた装置を用いて、歯列のアーチを広げていく方法です。アーチを広げるのはごくわずかなので、顎の骨格が変わることはありません。歯並びによっては、スペース確保が十分にできず適さない場合もあります。
歯をわずかに削る
歯の表面をわずかに削ることでスペースを作るストリッピングという方法です。1本につき片面を0.25mm以内、両面で0.5mm以内まで削ることができます。数本行うことで、必要なスペースを作るのです。削った部分は、虫歯予防のためにフッ素を塗布します。
マウスピース矯正
透明のマウスピース型の矯正装置を用いた矯正方法です。
マウスピース矯正は、奥歯を奥に移動させることや、歯列の幅を広げることが得意なため、歯や噛み合わせの状態次第では、抜歯をせずに矯正を行うことができる可能性があります。
当院でも、インビザラインというマウスピース矯正を行っております。詳しくはこちらのページをご覧ください。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラ ↓↓
歯を抜くメリットとデメリット
矯正歯科治療で歯を抜く場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
治療を始める前に、しっかりと事前カウンセリングや精密検査を行い、最適な治療法を選択することが大切です。
歯を抜くメリット
矯正歯科治療で歯を抜くメリットは、スペースをしっかりと確保することで治療計画が立てやすく、さまざまな症例に対応しやすいという点にあります。歯を抜くことで比較的簡単にスペースを確保できるため、いまだに主流の方法です。そのため、対応できる歯科医師の数も多く、安心して治療を受けることができます。
歯を抜くデメリット
矯正歯科治療で歯を抜く場合、当然ながらデメリットも存在します。第一に、健康な歯を抜くことでご自身の歯の数が減ってしまい将来虫歯になった時などに、治療の選択肢が限られてしまう可能性があります。ただ、抜歯する歯は機能的にあまり影響のない歯を選ぶので、日常生活への影響はご心配いただかなくても大丈夫です。また、抜歯をしたことによって腫れや痛みが生じることがあります。腫れや痛みは一時的なもので、通常2~3日で収まることが多いです。応急処置として、痛み止めを服用したり、冷やしたタオルなどで頬側から冷やしたりすることで、症状が落ち着きます。
歯を抜かないメリットとデメリット
矯正歯科治療で歯を抜かないことのメリットとデメリットは以下の通りです。歯を抜かないで矯正ができることで、メリットしか感じないという印象を持つ方もいらっしゃると思います。しかし、歯を抜かない矯正方法にもデメリットは存在します。
歯を抜かないメリット
歯を抜かない矯正方法のメリットは、健康な歯を多く残し、身体的、精神的な負担を軽減させることができる点にあります。また、抜歯をしないことで治療の時間や費用の負担も軽減させることができます。矯正専門の歯科医院の場合、抜歯の対応ができる他の一般歯科にて抜歯を行う場合があります。その場合、紹介状を発行する費用がかかったり、別の歯科医院に予約を取り、紹介状を持参し、処置を受ける手間がかかったりします。歯を抜かない矯正歯科治療であれば、手間や費用の負担が軽減されます。
歯を抜かないデメリット
矯正歯科治療において歯を抜かないデメリットは、適応できる症例が少なく、治療に精通している歯科医師が少ないという点が挙げられます。「歯を抜きたくない」という思いばかりを優先し、無理をして歯を抜かずに矯正治療を行うと、後々さまざまなリスクが起こる可能性があります。
歯を抜かない矯正を強行することで起こるリスク
無理をして歯を抜かない矯正方法を行うことで以下のようなリスクが生じます。
Eラインが崩れる
「Eライン」とは鼻と顎の先をつないだラインのことを指し、このラインよりも少し内側に唇が収まっていることが理想的だと言われています。しかし、無理をして歯を抜かずに矯正歯科治療を行うことで、十分なスペースを確保できず、収まりきらない前歯が前に出てきてしまうリスクがあります。矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせだけでなく、口元や横顔など歯以外の部分の印象も左右します。しっかりと事前に精密検査やシミュレーションを行い、ご自身に合った方法で矯正歯科治療を行うことが大切です。
歯肉が下がってしまう
負荷がかかることで、歯肉が下がってしまうことを「歯肉退縮」と言います。矯正歯科治療では歯肉に負荷がかかるため、どんな治療方法でも歯肉退縮が起こる可能性はありますが、狭いスペースの中で無理に矯正を行うことで、よりリスクが高まります。歯肉退縮が起こると、歯が長く見えたり、歯と歯のすきまが開いたように見えたりすることで、審美性が悪くなってしまいます。さらに、虫歯や歯周病などのリスクも高まります。
歯科矯正のよくある質問
Q:マウスピース矯正でも抜⻭が必要ですか?
A:マウスピース矯正では出来る限り「抜⻭をしない」という選択のもとで治療⽅法を検討しますが、⻭並びやお⼝の状態によっては抜⻭が必要なケースもございます。
また、抜⻭まで⾄らなくとも、少しだけ⻭を削って調整する⽅法を用いることもあります。
まとめ
矯正歯科治療では歯を抜く必要がある?抜かないで矯正する方法は?というテーマで、歯を抜く目的や、歯を抜く矯正方法と抜かない矯正方法のメリット・デメリットなどを詳しく紹介しました。
歯並びや噛み合わせの状態によって、適切な治療方法を選択することが、矯正を成功させるために一番大切なことです。
当院では、精密検査の際に、口腔内写真やレントゲン撮影と併せて、3Dスキャナーでの歯型採取を行い、治療開始から完了までの歯の移動を、3Dシミュレーションソフトを用いてシミュレーションします。しっかりと精密検査やシミュレーションを行うことで、1人1人に合った治療法をご提案いたします。矯正治療にご興味がある方は無料相談も行っております。まずは、こちらの予約フォームよりお気軽にご予約ください。
↓↓ 詳しく知りたい方はコチラ ↓↓