「歯並びを治したい」と思っても、なかなか矯正治療にチャレンジできない・・・
そのハードルを上げている要因の1つに、”治療期間の長さ”が挙げられます。
一般的な歯科治療が数週間から数カ月で治療が終わるのに対し、矯正治療の治療期間は平均にして2~3年ほどかかります。
それが仕方がないとはいえ、もし可能であるなら「早く治療を終わらせたい」と、矯正治療を受ける方であれば誰しも思いますよね。
その願いを叶える強い味方になるのが、今回ご紹介する光加速矯正「オルソパルス」です。
ここではオルソパルスとはどのようなものか、またその効果などをご紹介していきましょう。
そもそも「オルソパルス」ってどんなもの?
オルソパルスは簡単にいうと、光の効果を利用して歯の動くスピードを早めるマウスピース型の装置です。
お口の装着すると「近赤外線」という光が照射される仕組みになっており、これを毎日一定時間続けると歯の移動スピードが速くなり、治療期間を短縮することができます。
近赤外線は太陽光線に含まれる光の一種で、私たちの身近なものではテレビのリモコンや赤外線カメラなどに利用されています。
オルソパルスに使用されるのは、これとは異なる医療用に改良された近赤外線で、皮ふや粘膜の近くで照射すると光が奥深くに浸透し、細胞を働きを活発にしていきます。
そして医療用の近赤外線は矯正治療のほかにも、外傷や骨折の治療、シワ取りなどの美容治療、さらに近年はガン治療でも応用されています。
オルソパルスに期待できる効果
オルソパルスには矯正治療の期間短縮と、治療中の痛みの緩和の2つの効果が期待できます。
なぜオルソパルスを使うと治療期間を短くできるかを知るために、まずは矯正治療で歯が動く仕組みについて簡単に解説していきましょう。
歯の根っこは”歯槽骨”という硬い骨に囲まれていますが、根っこに一定の力を加えると、押された方向にある骨が溶け(吸収)、その反対側には新しい骨が作られます(添加)。
矯正治療はこの骨の吸収と添加の繰り返しによって、歯を少しずつ動かしていきます。
これを専門的に”リモデリング”といいますが、オルソパルスから照射される近赤外線には歯の周囲の細胞を活性化させ、リモデリングのサイクルを早める効果があります。
これにより歯が動くスピードが上がり、治療の期間を短くすることができるわけです。
またオルソパルスによって歯がスムーズに動くようになると、それにともなう痛みも少なくなります。
オルソパルスに副作用やデメリットはない?
オルソパルスのように医療用に応用された近赤外線はその安全性が認められているため、使用法や使用時間を守れば副作用などの心配はありません。
しいてデメリットを挙げるとするならば、オルソパルスは毎日続けて使わないと効果がないことと、使用に際しては費用が別途かかることの2つが考えられます。
以上をふまえ、オルソパルスにご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。