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子どものための歯科クリニック!小児歯科と小児歯科矯正について解説します
24.09.15
小児歯科と小児歯科矯正について 「小児歯科」という道路看板を見かけることがありますが、どのような歯科なのかご存じですか? 「子どもが通うんだろうなぁ」くらいのイメージではないでしょうか。 このページでは、小児歯科の特徴やどのような治療を提供しているのかを説明していこうと思います。 みなさんは、歯科医院に生まれて初めて行ったのは何歳ごろですか? どんなイメージを持っていたか覚えていますか? 子ども時代の歯の治療は、大きな音や振動が怖かったり、大きく開けた口の中で何が起きているのか分からず不安だった記憶がある人が多いのではないでしょうか? 正直、あまり「行きたい!」と思う場所ではなかったのではないかと思います。 小児歯科は、名前の通り「小児のための歯科治療」を行っている歯科医院です。 子どもが治療を受けるのが不安にならないように工夫が色々されていたり、乳歯が虫歯にならないように予防治療もしてくれます。 また、成長途中の子どもの場合は口の中や顎の発達も重要で、健やかな成長を促したり観察していくことも大切です。 歯科医院に行くファーストステップは、専門的な知識を持っている小児歯科をおすすめします。 小児歯科は主に永久歯の生えそろう中学生くらいまでが対象ですが、成人でも子どもさんと一緒に通院される方もいらっしゃいます。 歯の成長を見守る為の検診 子どもの歯(乳歯)は全部で20本あります。 胎児の時に乳歯のもとになる「歯胚(しはい)」が完成し、生後8か月ごろから徐々に生え始めてきます。 3歳になる頃には、すべての乳歯が生えそろいます。 生えてくる時期は個人差がありますが、1歳を過ぎたころになってもまだ1本も生えていない場合には、小児歯科に相談してみましょう。 乳歯のむし歯治療 「子どもの歯がむし歯になっても、どうせ大人の歯(永久歯)に生え変わるんだから、治療しなくても大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、これは大間違いです。 乳歯のむし歯がひどくなってしまった場合には、その後に生えてくる永久歯の成長にも問題が生じてしまいます。 ですから、乳歯のむし歯もちゃんと治療をすることが重要です。 乳歯がむし歯になる前に、「むし歯にならないように予防する」こともとても重要です。歯のむし歯治療はできるだけする回数が少ないに越したことはありません。 ですので、しっかりと小児歯科で乳歯のむし歯予防の処置を受けましょう。 ①歯磨き むし歯は、むし歯の原因菌が引き起こす感染症です。原因菌は、食べかすなどを栄養として増えていきます。 むし歯を予防するためには、まず第一にむし歯の原因菌と、食べかすをお口の中から減らすことが重要です。 その為に一番重要なのが、「歯磨き」です。歯磨きといっても、ただ歯ブラシでゴシゴシするだけではなかなか無くなりません。 小児歯科では、歯磨きの練習をしたり、歯科医師や歯科衛生士がプロフェッショナルケアをしてくれます。 これによって、お口の中をきれいに保つことができ、むし歯の予防につながります。 ②フッ素塗布 むし歯にならないようにするためには、歯面に虫歯の原因菌や食べかすがつかないことも重要です。 フッ素は、歯の表面の細かい隙間に入り込んで、むし歯の原因菌や食べかすが歯につく隙間を無くしてしまいます。そうすることで、むし歯ができにくくなったり、悪化しないように予防する効果があります。 小児歯科では、プロフェッショナルケアをした後にフッ素を塗布して、虫歯予防を行います。 フッ素塗布は半年ごとに一度行うことで効果が続きますので、定期的に小児歯科でしてもらうようにしましょう。 フッ素はあまり多く摂取すると、体に悪影響がある場合もあるとされています。小児歯科では半年に一度のペースで行うことで、その危険性にも配慮しています。 最近では、ドラッグストアなどで売られている歯磨き粉(歯磨剤)にもフッ素が含まれているものが多く販売されています。 しかし、薬事法であまり濃度の濃いフッ素の入った歯磨き粉は一般のお店では販売を禁止されています。 小児歯科では、毎日使っても問題のない濃度のフッ素が入った歯磨き粉が販売されているので、それを使用することもむし歯予防には効果的です。 また、フッ素塗布と毎日のフッ素入り歯磨き粉の使用で虫歯予防の効果は上がるといわれていますので、両方を利用されることをおすすめします。 ③シーラント 奥歯は、食べ物を噛んだりすりつぶしたりしやすいように臼のような形をしているので臼歯といいます。上を向いた部分は咬合面(咬合面)といい、小さな溝がたくさんあります。この溝にむし歯の原因菌や食べかすが入りやすく、歯磨きをしてもなかなかきれいに取り除くことはできません。 小児歯科では、乳歯や6歳ごろに生えてくる永久歯(6歳臼歯)の溝にシーラントという薬剤をいれて溝を埋めることで、むし歯の予防をします。この治療は、一つの歯に対して1度行えば長く効果を発揮します。薬剤は歯に近い色なので、薬を塗った箇所も目立つことはありません。 子どもの歯の治療でよく思い浮かべるのが、矯正歯科治療だと思います。 ここでは、3歳から12歳までの時期に行う歯科矯正治療についてお話しします。 なぜ子どものころから矯正するのですか? 子どもの体の成長にとって、お口の中の環境が整っていることや顎の発達はとても重要なことです。なぜなら、口は空気を取り込んで体を動かすために必要な酸素を取り込んだり、食べ物を摂取して体の栄養にかえる為の重要な器官だからです。 また、スポーツをする時に歯で食いしばったりすることが多くあるため、歯並びや顎の強さなどはとても重要な要素となります。 ↓小児の矯正のメリットとデメリットについてはこちらから↓ 歯の矯正治療の目的 ①歯並びをきれいにする 歯並びをきれいにするための治療とは、永久歯の歯並びをきれいに見えるように整えることをいいます。 子どものお口の中は乳歯が生えているため、将来的に永久歯が生えてくる時とは歯の位置が少し違います。しかし、口の中の大きさや顎の位置などで将来的に歯並びが悪くなることが予測できる場合や、乳歯が早く抜けてしまって隙間があいてしまったり、既に生えてきている永久歯の位置がずれている場合には、子どものころから歯科矯正治療を行う場合もあります。 ②噛み合わせを整える お口の大きさや歯の大きさは、ひとそれぞれです。そのバランスによっては、息をする時に口がうまく閉じることができずに鼻で呼吸し辛い「口呼吸(こうこきゅう)」になってしまうことがあります。これは夜中のいびきに繋がったりすることで睡眠不足になったり、昼間の集中力の妨げになってしまうこともあります。 また、上手く食べ物を噛むことができずに、必要な栄養を十分に体に取り込むことができない場合もあります。 このように、子どもの頃から噛み合わせを整えるのは、健やかな成長にとって大切な要素です。 ③顎の位置を正常な位置にする 骨格の成長は20歳ごろまで続くといわれています。顎骨も少しずつ大きくなっていき、顔の形が整っていきます。 顎骨の大きさや形は人それぞれですが、外見や咬み合わせなどのお口の機能にも大きく影響します。 どのように成長するかは遺伝的要素やその他の要素も大きく関係してきますが、歯科矯正では顎骨の成長を制限したり矯正することもできます。 小児の歯科矯正と大人の歯科矯正の違いは? では、3歳から12歳ごろまでの歯科矯正とそれ以降の歯科矯正とはどのような違いがあるのでしょうか。 3歳から12歳までの歯科矯正は、乳歯が多いため、現在の歯の位置を動かすという事よりも、口の中の形・大きさや顎の形や位置を整えることが重要です。 それに比べ、永久歯が生えそろってから以降の歯科矯正は、歯の位置を整えることが大きな目的です。 また、大人の歯科治療は矯正器具を付けている間の外観などにも気を配ることが多いので、子どもの時よりも目立ちにくい器具を使うことが多くあります。 例えば、マウスピースを利用したインビザライン矯正などもその一つです。 プルチーノ歯科・矯正歯科では、大人のインビザライン矯正だけではなく、子どもの頃から使えるインビザライン矯正を導入しています。 歯科矯正治療を検討する時には、専門的な知識を持った歯科医師に「いつから始めるのが適切で、どのような治療が必要なのか」をしっかりと相談して、あなたにあった最適な治療プランを提供してもらいましょう。 ↓子どものマウスピース矯正についての説明はこちら↓ ↓目立たない歯科矯正「インビザライン矯正」についてはことらから↓
小児育成矯正「プレオルソ」① プレオルソとはどんな治療?
21.09.30
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今回から4回にわけて、小児育成矯正「プレオルソ」について、その概要や一般矯正との違い、効果、治療の流れなどをご紹介していきます。 第1回の本日は、プレオルソを用いた小児育成矯正とはどのような治療法なのか、その概要について簡単にまとめていきたいと思います。 小児育成矯正「プレオルソ」とは 小児育成矯正とは、永久歯の歯並びが完成する前に、歯並びに影響を及ぼす舌や唇、お口周りの筋肉の動きをトレーニングしながら健康的な歯並びへと導いていく矯正治療です。 治療の目的としては「悪くなった歯並びを治す」というより「歯並びが悪くなるなるのを防ぐ」という予防的な要素のほうが大きいでしょう。 プルチーノ歯科・矯正歯科ではこの小児育成矯正に「プレオルソ」という装置を使用しています。 プレオルソは上下が一体となったマウスピース型の装置で、一般的な装置とは異なり、ご家庭で取り外しができるようになってます。 素材はポリウレタン製で柔らかく、お口に入れても痛みが少ないのが特徴です。 またプレオルソは既製品ですので、それを作製するために歯型を取る必要もなく、治療によるお子さまの負担も少なくすみます。 プレオルソはどんな歯並びにおすすめ? プレオルソはお子さまのお口に関して、次のような症状が気になる方におすすめの治療法です。 ●子どもの歯並び(歯並びのガタガタ・出っ歯・受け口など)が気になる ●「奥歯は噛めるけど、前歯が噛み合わない」「噛み合わせが深い」など噛み合わせが気になる ●何もしていない時、お口が「ポカン」と開いている ●口で息をしている(口呼吸) ●舌を前に突き出したり、噛んだりするクセがある プレオルソは何歳からはじめられる? プレオルソを使用した小児育成矯正は、乳歯のみの時期(乳歯列期)または乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)を対象にした治療法です。 当院では主に4~11歳までのお子さまを対象に、プレオルソによる治療をおこなっています。 なお、プレオルソを用いた小児育成矯正は子どもの発育(顎の成長)を利用した治療ですので、すでに永久歯が生えそろったお子さまについては基本的に適用できません。 すでに顎の大きさや形などがある程度決まってしまい、永久歯も生えそろっているお子さまについては、一般的なワイヤー矯正またはインビザラインによる治療をおこなっています。 ※次回の『小児育成矯正「プレオルソ」②』では、プレオルソと一般的な矯正治療の違いや、プレオルソのメリット・デメリットなどをご紹介していきます。 小児育成矯正「プレオルソ」② 一般的な矯正の違いとメリット・デメリットについて
光加速矯正「オルソパルス」の効果とは?
21.07.30
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「歯並びを治したい」と思っても、なかなか矯正治療にチャレンジできない・・・ そのハードルを上げている要因の1つに、”治療期間の長さ”が挙げられます。 一般的な歯科治療が数週間から数カ月で治療が終わるのに対し、矯正治療の治療期間は平均にして2~3年ほどかかります。 それが仕方がないとはいえ、もし可能であるなら「早く治療を終わらせたい」と、矯正治療を受ける方であれば誰しも思いますよね。 その願いを叶える強い味方になるのが、今回ご紹介する光加速矯正「オルソパルス」です。 ここではオルソパルスとはどのようなものか、またその効果などをご紹介していきましょう。 そもそも「オルソパルス」ってどんなもの? オルソパルスは簡単にいうと、光の効果を利用して歯の動くスピードを早めるマウスピース型の装置です。 お口の装着すると「近赤外線」という光が照射される仕組みになっており、これを毎日一定時間続けると歯の移動スピードが速くなり、治療期間を短縮することができます。 近赤外線は太陽光線に含まれる光の一種で、私たちの身近なものではテレビのリモコンや赤外線カメラなどに利用されています。 オルソパルスに使用されるのは、これとは異なる医療用に改良された近赤外線で、皮ふや粘膜の近くで照射すると光が奥深くに浸透し、細胞を働きを活発にしていきます。 そして医療用の近赤外線は矯正治療のほかにも、外傷や骨折の治療、シワ取りなどの美容治療、さらに近年はガン治療でも応用されています。 オルソパルスに期待できる効果 オルソパルスには矯正治療の期間短縮と、治療中の痛みの緩和の2つの効果が期待できます。 なぜオルソパルスを使うと治療期間を短くできるかを知るために、まずは矯正治療で歯が動く仕組みについて簡単に解説していきましょう。 歯の根っこは”歯槽骨”という硬い骨に囲まれていますが、根っこに一定の力を加えると、押された方向にある骨が溶け(吸収)、その反対側には新しい骨が作られます(添加)。 矯正治療はこの骨の吸収と添加の繰り返しによって、歯を少しずつ動かしていきます。 これを専門的に”リモデリング”といいますが、オルソパルスから照射される近赤外線には歯の周囲の細胞を活性化させ、リモデリングのサイクルを早める効果があります。 これにより歯が動くスピードが上がり、治療の期間を短くすることができるわけです。 またオルソパルスによって歯がスムーズに動くようになると、それにともなう痛みも少なくなります。 オルソパルスに副作用やデメリットはない? オルソパルスのように医療用に応用された近赤外線はその安全性が認められているため、使用法や使用時間を守れば副作用などの心配はありません。 しいてデメリットを挙げるとするならば、オルソパルスは毎日続けて使わないと効果がないことと、使用に際しては費用が別途かかることの2つが考えられます。 以上をふまえ、オルソパルスにご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。