矯正治療で心配なことのひとつに「歯を抜く」ことをあげる方も多いのではないでしょうか?
今回はプルチーノ歯科・矯正歯科が歯を抜かない矯正治療について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
矯正治療とは?
矯正治療とは歯並びを改善することで、健康面の改善、見た目の変化によって自信を持って人前に出られることなどにつながる治療のひとつです。
矯正治療は歯科医師のスキルや経験、知識が非常に重要になるため、慎重に歯科医院選びをする必要があります。
矯正治療は歯を抜くものなのか?
矯正治療の現在は健康な歯でも抜歯をして行う矯正治療が主流となっています。
しかし、抜歯をしないで矯正治療ができないというわけではありません。
非抜歯でも十分に矯正治療を行っている歯科医師も存在します。
歯を抜かないことのメリット
歯を抜かないことのメリットはどのようなものがあるでしょうか?
歯を抜かないメリットは以下の3点です。
- 健康な歯を残すことができる
- 抜歯のための費用がかからない
- 精神的、身体的なストレスがかからない
健康な歯を残すことができる
矯正治療で抜歯をするのは第一小臼歯や第二小臼歯が多いとされています。
健康的な歯を抜いてしまうことも多くなるので、非抜歯での矯正治療では健康な歯をそのまま抜かずに置いておくことが可能です。
抜歯のための費用がかからない
抜歯は矯正専門の歯科医院では行わないで、一般歯科のある歯科医院で抜くことがあります。
そのために紹介状も必要です。
紹介状を書いてもらうなど手間はもちろんですが、さらに抜歯にも費用がかかり、5,000〜15,000円程度は支払う必要があります。
抜歯したところの治療にも時間がかかってしまいますので注意が必要です。
精神的、身体的なストレスがかからない
健康な歯を抜くことに抵抗がある方は少なくありません。
抜歯後には痛みや腫れもでてしまうこともあります。
歯を抜いた後の穴が気になってしまい神経質になる可能性もあります。
そのような精神的な身体的なストレスがかからないのが「歯を抜かないこと」です。
歯を抜かないことのデメリット
歯を抜かないことのデメリットの紹介をします。
デメリットは以下の2点です。
- 適応症例が限られてしまう
- 抜歯に変わる処置が必要になる
適応症例が限られてしまう
非抜歯での矯正は限度があるため「抜歯をしないと対応できない」歯並びには対応できません。
そのため非抜歯で治療を行いたくてもできないこともあります。
抜歯に変わる処置が必要になる
抜歯をしないで歯を動かす必要があるため、歯列拡大などが必要になってきます。
歯列拡大とは、上顎や下顎の歯を外側に移動させて歯を動かすスペースを作る方法です。
歯を抜かない治療の誤解
歯を抜かない治療をおこなうことへの誤解が多く出回っています。
その代表的な誤解を紹介します。
ゴリラ顔になる
代表的な誤解のひとつが「歯を抜かないで矯正するとゴリラ顔になる」ということです。
歯を抜かないことから無理やり歯をなら並べてしまって、口元が前に出てゴリラ顔になるといった誤った認識がありますが、正しい方法で歯を移動させスペースを作るのでゴリラ顔になることはありません。
過去の失敗例などからこのような噂が広がった可能性があります。
後戻りしやすい
後戻りしやすいという誤解も存在します。
しかし、後戻りは歯を抜くのか抜かないのかは関係ありません。
矯正治療で後戻りをさせないためには、きちんと保定装置を利用することが大切です。
無理に歯を抜かない矯正はおすすめしない
一人一人の歯の状況によって適切な治療は違ってきます。
そのため、無理に歯を抜かない矯正治療をすることはおすすめできません。
無理に歯を抜かないで矯正治療をすると失敗につながることもあります。
代表的な失敗例は以下になります。
歯列拡大によって出っ歯になる
歯列拡大によって歯を移動させるスペースを確保していきます。
発達過程の子供の矯正治療で用いられることが多いですが、大人でも利用することがあります。
そんな歯列拡大ですが、無理に行ってしまうと出っ歯になってしまうリスクがあるので注意しておきましょう。
噛み合わせが崩れる
無理に歯列拡大をおこなってしまうと、噛み合っていた歯が噛み合わなくなることもあります
歯がきれいに並びきらない
本来歯を抜かなければならない症例の場合に、無理やり抜かない矯正治療を行うと、歯の移動スペースが十分に確保できない可能性があります。
そのため、歯がきれいに並びきらないという結果になるリスクが存在します。
抜かない矯正治療で後悔しないために
抜かない矯正治療はメリットもたくさんありますが、デメリットも存在します。
抜かいない矯正治療で公開しないためにも以下のことに注意しておきましょう。
非抜歯を目的にしないこと
抜かないことを念頭に矯正治療を考えていても、歯の状態によっては「抜歯することが適切な処置」と診断されるケースはあります。
しかし、そこで強引に「歯を抜かない矯正治療」を進めようとしてしまうと失敗につながりかねません。
あくまで「歯を抜かない」ことは手段であって目的ではないことを念頭に入れておきましょう。
コミュニケーションが取りやすい歯科医院を選ぶこと
矯正治療で大切なのは、治療のゴールを医師と患者さんがきちんとすり合わせて治療を進めていくことです。
コミュニケーションがとれて自分の意見も聞いてくれて、丁寧に医師の判断も説明してくれる歯科医師を選ぶ必要があります。
きちんと話せない医師と治療を進めても治療段階でストレスも溜まってしまい納得いく治療を進めることができません。
歯科医院に相談に行く段階で、医師とコミュニケーションが取りやすいかを判断しておくようにしましょう。
メリット・デメリットを教えてくれる歯科医院を選ぶ
抜かない矯正治療にもメリット・デメリットが存在します。
反対に抜く矯正治療にもメリット・デメリットが存在します。
双方のメリット・デメリットを丁寧に説明して患者さんに合った治療内容を提案してくれる医師は「信頼できる医師」なので安心して任せることができるでしょう。
通院しやすい歯科医院を選ぶ
矯正治療は長期間におよぶ治療ですので、長い期間通い続ける必要があります。
担当医師の指示に沿って定期的に通院し、通院が億劫にならない通院しやすい歯科医院は、適正な治療を受けるためにも大切です。
歯科医院を比較検討して決める
矯正治療は経験と知識はもちろんですが、院内の設備も重要になってきます。
また、医師の治療方針によっても処置方法が変わってくる治療です。
そのため、ひとつの歯科医院に検査に行っただけで決めてしまわないようにしましょう。
「歯を抜かないで治療ができる」という歯科医院もあれば「歯は抜かないと治療ができない」というように歯科医院によって意見がバラバラになることもあります。
そのため、複数の歯科医院に検査をしてもらい、比較したうえで自分が納得できる矯正治療の方法の歯科医院を選ぶようにしましょう。
最近はネットの口コミもたくさん存在しますが、ネットの情報だけに頼らずに実際に自分で足を運んで医師の話を聞いてみて、歯科医院の雰囲気やコミュニケーションの取りやすさなどもきちんと比較することをおすすめします。
今回は、抜かない矯正治療について解説しました。
抜歯、非抜歯どちらもメリット・デメリットがあります。
自分の希望だけではなく実際に診断し、自分の症状に合った矯正方法を選ぶことが大切です。
非抜歯ということが目的になってしまったら、適切な治療を選べない可能性もありますので、あくまで「抜歯」「非抜歯」は手段であることを理解しておきましょう。
気になることがあれば気軽に歯科医院に相談してみてください。