歯科矯正に使用する材料ってどんな素材があるの?プルチーノ歯科・矯正歯科が解説します
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの矯正の方法は聞いたことがあるけど、どんな材料を使い、どんな種類の材料があるのかまで知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?矯正治療は矯正装置を装着したまま年単位で治療を行い、生活に非常に密接に関わる治療です。ぜひ、使用する材料についてくわしく知っていただければと思います。
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マウスピース矯正(インビザライン)で用いる材料
マウスピース矯正の中でも世界的にナンバーワンのシェアを誇る「インビザライン」。透明なマウスピース型の矯正装置(アライナー)を装着し、歯を動かしていく治療法です。アライナーは、ポリウレタン樹脂と呼ばれるプラスチック素材で作られており、金属は一切使用していません。インビザライン独自の素材である「スマートトラック」は、従来の素材よりも粘弾性があり、歯との適合がよいのが特徴です。厚みは0.5mm程で、装着時に違和感を感じにくくなっています。また、アライナーを歯にしっかりと固定するために「アタッチメント」という突起物を歯に取り付ける場合もあります。
マウスピース矯正(インビザライン)の特徴
インビザラインには以下のような特徴があります。
・アライナーが透明なので目立たない
・食事や歯磨きの際に取り外しができる
・痛みや違和感が少ない
・衛生管理がし易い
・金属アレルギーのリスクがない
・スポーツや楽器演奏などの制限がない
このようにインビザラインは、従来のワイヤー矯正の、「装置が目立つ」、「痛みや違和感を感じやすい」、「歯磨きがしにくい」などの欠点をカバーすることができるのです。
アタッチメントとは?
アタッチメントは、歯の色に近い樹脂でできており、光を照射することで硬化します。歯の表面に装着するため、凹凸感がありますが、マウスピースを装着すれば見た目の違和感はほとんど感じられません。アタッチメントを装着することで、歯にかかる力を細かく調整することができ、効果的に歯を動かすことができます。治療計画を立案する際に、歯並びの状態によってアタッチメントの数や位置を決めていきます。
ワイヤー矯正で用いる材料
ワイヤー矯正は、装置が目立つため抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。しかし、ワイヤー矯正には、インビザラインでは対応しきれない重度の歯並びにも柔軟に対応できるというメリットもあるのです。ワイヤー矯正では、ブラケットという装置を歯の表面に装着し、ブラケットの溝にワイヤーを通し、歯を動かしていきます。審美性を重視したい方や、金属アレルギーが心配という方は従来のメタルワイヤーやメタルブラケット以外の材料を選択することもできます。
ブラケットの種類
ブラケットには以下のような種類があります。
・メタルブラケット
・プラスチックブラケット
・セラミックブラケット
・ジルコニアブラケット
・リンガルブラケット
特徴がそれぞれ違うため、自分に合った材料を選びましょう。
メタルブラケット
最も一般的な金属製のブラケットです。非常に耐久性があり、長期にわたる治療でも安心して使用できます。しかし、見た目が目立つことや金属を使用しているため、痛みや違和感を感じやすく、金属アレルギーのリスクがあることなどがデメリットとして挙げられます。
プラスチックブラケット
ポリマー素材でできているブラケットで、色は透明や半透明であり、目立ちにくい素材です。また、メタルブラケットに比べると、ソフトで痛みや違和感を感じにくくなっています。しかし、耐久性が劣るので、長期的に大きく歯を動かす場合には向いていない可能性があります。また、コーヒーや紅茶、カレーなどの着色しやすいものを飲食すると着色の心配があります。
セラミックブラケット
セラミック素材でできているブラケットです。透明感のある白さで装置が目立ちにくくなっています。セラミックは陶器なので、表面に汚れや着色が付きにくい点もメリットです。耐久性や強度もあり、重度の歯並びにも対応できます。硬質なため、口腔内の痛みや違和感を感じることがあります。また、メタルやプラスチックに比べると費用が高くなる傾向があります。
ジルコニアブラケット
人工ダイヤモンドとも呼ばれる、ジルコニアという素材でできています。非常に硬質で、耐久性にも優れるため、重度の歯並びにも対応可能です。白い素材のため、審美性も高いです。セラミックと同様に、費用負担が高額になります。
ワイヤーの種類
ワイヤーの材質は、矯正の段階によって変わります。それぞれの段階に合わせてワイヤーを付け替えていきます。
ニッケルチタンワイヤー
矯正初期段階では、弾性があり、形状記憶がしやすい「ニッケルチタンワイヤー」を使用します。矯正初期は、ニッケルチタンワイヤーの元に戻ろうとする特徴を利用し、歯に弱い力を持続的に加えていきます。ニッケルは金属アレルギーを引き起こしやすいため、場合によってはチタン製のワイヤーを使用することもあります。
ステンレスワイヤー
矯正中期では、歯を大きく動かすために、「ステンレスワイヤー」を使用します。ステンレスワイヤーは太さがあり、耐久性も優れています。歯の動きに合わせてカーブを作ったり、加工を施したりすることで、効果的に歯並びや噛み合わせを改善していきます。
ベータチタンワイヤー
最終段階では、「ベータチタンワイヤー」を使用します。ベータチタンワイヤーは、チタンにニッケル以外の金属を混ぜた合金でできています。金属アレルギーが起こりやすいニッケルを含まないため、金属アレルギーのリスクが少ない材質です。ニッケルチタンワイヤーとステンレススチールワイヤーの中間的な硬さや弾性を持ち、歯並びや噛み合わせを微調整するのにも向いています。
ホワイトワイヤー
見た目が目立たない白いワイヤーです。ホワイトワイヤーには2種類あり、銀色のワイヤーを白く塗装しているものと、ロジウムという白い金属で特殊なコーティング加工をしたものがあります。白く塗装したワイヤーは歯磨きの摩擦などで塗装が取れてきてしまい、ところどころ銀色のワイヤー部分が露出してしまい、審美性が著しく低下してしまいます。一方の、ロジウムは強い耐摩耗性があるため、使用中に剥げてくるということはほとんどありません。
後戻りを防ぐために用いる材料
正常な状態に歯並びや噛み合わせが戻ったら、元の状態に戻ってしまわないように固定する必要があります。これを「保定期間」と呼びます。保定期間は矯正治療と同じくらいの期間が必要で、その間は「リテーナー」という保定するための装置を装着します。リテーナーには以下のような種類があります。
・マウスピース型
・ワイヤー型
・プレート型
マウスピース型
透明なプラスチックでできています。取り外しができるので、通常通りに食事や歯磨きができます。インビザラインで矯正を行っていた場合は、同じ形状のため矯正治療の延長線上でリテーナーを装着することができるでしょう。注意点は、決められた時間に装着をしなければならないという点です。装着し忘れてしまうとせっかく整った歯並びが後戻りしてしまったり、リテーナーが装着できなくなってしまったりすることもあります。また、プラスチック素材でできているため、噛み合わせが強い方や歯ぎしり、食いしばりの癖がある方は、破損や劣化がしやすくなっています。その場合、定期的にリテーナーを作り直す必要があります。
ワイヤー型
金属製のワイヤーを歯の裏側(舌側)に装着します。接着剤で固定するため、取り外しはできません。常に固定されているため、装着し忘れることがなく、自己管理に自信がない方にもおすすめです。装置が装着されている状態で歯磨きをするので、歯間ブラシやタフトブラシなどの清掃補助用具も活用しながら入念に歯磨きをする必要があります。奥歯の保定には対応できない場合もあるので、他の保定方法と組み合わせて行うこともあります。
プレート型
金属とプラスチックを組み合わせて作られた着脱可能なリテーナーです。耐久性が高く、噛み合わせ面は開かれているため、歯ぎしりや食いしばりがある方でも、リテーナーへのダメージが軽減できます。マウスピース型と同様に取り外しができるので、食事や歯磨きの時に取り外すことができます。歯の表面に金属のワイヤーが見えるため、他の方法より審美性は劣ります。
プルチーノ歯科・矯正歯科では患者様一人ひとりに合わせた方法で効果的に歯科矯正を行います
歯科矯正に使用する材料について紹介しました。マウスピース矯正やワイヤー矯正でどんな素材を使用しているのかおわかりいただけたと思います。プルチーノ歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりの歯並びの状態に合わせた矯正方法のご提案をするのはもちろんのこと、カウンセリングにて患者様のご要望もしっかりとくみ取りながら治療計画をたてていきます。「目立たない矯正がしたい。」、「金属アレルギーが心配。」などご要望や気になることはなんでもご相談ください。まずは、無料矯正相談のご予約からお待ちしております。