鏡で正面から自分の顔を見た時、顔が左右のどちらかに歪んで見える……
このようなお悩みの原因は、もしかしたら「交叉咬合(こうさこうごう)」という歯並びが原因かもしれません。
歯並びが原因の顔の歪みは、マッサージや整体に行っても改善できないので注意しましょう。交叉咬合は顔の歪みだけでなく、顎関節症や首・肩のコリなどを引き起こすおそれもあるため、可能なかぎり歯列矯正で治すことをおすすめします。
ここでは交叉咬合とはどんな歯並びか、そのデメリットや治療法、名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科での取り組みなどをご紹介していきます。
Contents
交叉咬合(クロスバイト)とは?
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- ✅上下の前歯の中心が合っていない
- ✅噛み合わせが上下逆になっている
(上の歯が下の歯よりも外側にある)
交叉咬合(こうさこうごう)は、上下の歯を噛み合わせた時に数本の歯だけ上下が反対に噛み合っている状態で、「クロスバイト」「すれ違い咬合」とも呼ばれています。
上下の歯は通常、全歯にわたり上の歯が下の歯に覆いかぶさるように噛み合う、つまり上の歯がわずかに外側に出るのが正常な噛み合わせです。
これが交叉咬合では、上の歯よりも下の歯のほうが外側にずれた状態で噛み合います。このズレ(交叉)は奥歯や前歯などで限定的(2~3本レベル)なこともあれば、片側全体が交叉していたりと症状も様々です。
また、パッと見た感じだと歯がキレイに並んでいるように見えるのに、上下を噛み合わせるとズレているというケースもあります。
交叉咬合(クロスバイト)を治したほうがよい理由/放置するデメリット
交叉咬合はそのままにしておくと次のようなリスクをともないやすいため、できることなら早めに改善しておくほうがよいでしょう。
顎の発達や成長に影響しやすい(子ども)
成長過程の子どもが交叉咬合である場合、互い違いになった上下の歯が顎の発育を妨げることがあります。これにより顎の位置がずれたり、顔が歪んでしまったりするリスクが高くなります。
顔が歪む(顔面の左右非対称)
奥歯が交叉咬合の場合、顎をずらして食べ物を噛む傾向があります。そのため、左右いずれかの顎に大きな負担がかかったり、顔が歪んだり(左右非対称)しやすくなります。
顎関節症のリスクが高い
交叉咬合になっている奥歯は、通常よりも食べ物をすり潰す力(咀しゃく能力)が低下します。そのため、食事の際に顎を左右に必要以上に動かす習慣がつきやすく、これにより顎関節の負担も大きくなります。
消化器官に負担がかかる
奥歯が交叉咬合の場合、互い違いになった奥歯ではうまく食べ物が噛めません。咀しゃく能力が低下する分、次に食べ物が送られる胃や腸の負担が大きくなります。
肩こり・腰痛など全身にも影響が
噛む力が左右非対称になると、それにともなって周囲の筋肉のバランスも悪くなるため、首や肩のコリ、腰痛などを引き起こしやすくなります。
奥歯の交叉咬合は見た目があまり気にならないため放置されがちですが、咬合力や咀しゃく力のアンバランスにより体に様々な不調をきたすおそれがあるため注意が必要です。
交叉咬合(クロスバイト)の原因
交叉咬合は以下のような要因によって引き起こしやすい傾向があります。
普段の何気ないクセや習慣
「片側ばかりで食べ物を噛む」「いつも横向きで寝る」などの習慣は片側にだけ大きな力が加わり、顎の歪みにより交叉咬合を引き起こすおそれがあります。同様の理由で、日常で「頬杖をつくクセ」のある方も注意が必要です。
生まれつきによるもの(遺伝)
上下の顎の位置や大きさは遺伝による影響を受けやすく、上下の顎のズレにより交叉咬合を引き起こすことがあります。
永久歯の生える位置がずれている
永久歯の生える位置がずれた結果、歯並びの一部に交叉咬合を生じることがあります。
歯科治療で入れた被せ物や入れ歯
複数本に及ぶブリッジや入れ歯など、比較的大がかりな補綴物で適切な治療がなされない場合に、その部分だけ交叉咬合になってしまうケースもあります。
交叉咬合(クロスバイト)の治し方・治療法
歯並びや歯の位置の異常による交叉咬合は、以下にご紹介する矯正治療での改善が可能です。
一方で、上下の顎の位置のズレによる交叉咬合は矯正治療のみでの改善が難しく、場合によっては外科的治療(手術)が必要になります。
ワイヤー矯正
歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を貼りつけ、そこにワイヤーを通して歯並びを治します。どんな歯並びの改善にも対応できる一方、「装置が目立つ」「違和感が強い」などのデメリットがあります。
マウスピース矯正
プラスチック製のマウスピースを着脱しながら、歯並びを改善していきます。マウスピースは薄くて透明なのでつけていても目立たず、違和感も少ないのが特長です。
一方で、対応できる症例が限られるため、歯並びの状態によってはマウスピース矯正での治療が難しい場合もあります。
★マウスピース矯正についてもっと知りたい方はこちら
→【名古屋でマウスピース矯正】今こそ知りたい「マウスピース矯正」のあれこれを徹底解説!
外科的治療(手術)
上下の顎の位置がずれている交叉咬合については、顎の骨を切ったり削ったりして骨格を整える外科的治療(手術)が必要になります。
このような外科処置をともなう交叉咬合は、その後の矯正治療を含め費用に保険が適用できます。
交叉咬合は「部分矯正」で治せる?
上記にご紹介したワイヤー矯正やマウスピース矯正には、歯並び全体を治す「全体矯正」と、前歯を中心に気になる歯並びだけを治す「部分矯正」の2つがあります。
部分矯正は全体矯正と比べて費用も安く、治療期間も短縮できるのがメリットです。
前歯の数本だけが交叉しているケースでは部分矯正で治せる可能性もありますが、交叉咬合の多くは全体的な矯正が必要になります。
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科における交叉咬合の治療
マウスピース矯正「インビザライン」による歯列矯正
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科では、数あるマウスピース矯正の中で治療実績の豊富な「インビザライン」を採用しています。
インビザライン矯正では患者様の歯型データからゴールまでの歯の動きをシミュレーションし、その結果を元に複数枚のマウスピースを作製。
そのマウスピースを毎日20時間以上装着していただき、1~2週間ごとに新しいものと交換していきます。
マウスピースは装着してもほとんど目立たず、違和感もありません。さらに、食事や歯磨きの際には取り外せるので、治療による日常のストレスも軽減されます。ワイヤー矯正より痛みが少ないのもメリットです。
「ダイアモンドプロバイダー認定医」が治療を担当します
インビザライン矯正では、年間の症例数に応じて歯科医をランク付けするプロバイダー制度を設けています。
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科には年間症例が151以上のドクターに与えられる「ダイアモンドプロバイダー」の認定を受けた歯科医が在籍。
豊富な知識と経験を有したドクターがお一人おひとりの歯並びに最適な治療をご提供してまいります。
まとめ|交叉咬合(クロスバイト)が気になる方は、ぜひ当院にご相談ください
交叉咬合は歯並びの一部が上下逆(下の歯が上の歯よりも外側にある)になっている歯並びです。
奥歯が交叉咬合になっているケースでは「片側噛み」や「顔の歪み」の原因になりやすいため、早めに矯正治療で歯並びを改善しておくほうがベターでしょう。
名古屋プルチーノ歯科・矯正歯科では矯正治療が初めての方を対象にした無料相談を実施しています。
ご予約は「24時間WEB予約」または「お電話」にて承っておりますので、交叉咬合のお悩みや診療・治療に関する疑問など、何でもお気軽にご相談ください。