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矯正歯科治療では歯を抜く必要がある?抜かないで矯正する方法は?

24.08.14

カテゴリ:BLOG

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

一般歯科治療成人矯正治療小児育成矯正インビザラインを用いた矯正治療インプラント治療ホワイトニング予防歯科治療セラミック治療などお口のお悩みに幅広くお応えしています。
詳しくはスタッフ紹介のページをご覧ください。

医院へのアクセス・診療時間については各医院のHPをご覧ください。

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矯正歯科治療において、できるだけ歯を抜かずに治療を行うことを希望する方も多くいらっしゃると思います。

確かにご自身の健康な歯を1本でも多く残すことは、将来のためにも非常に大切なことです。しかし、仕上がりや治療後のリスクを考えると、歯並びや噛み合わせの状態によっては、歯を抜いたほうがいい場合もあります。

そこで今回は、矯正歯科治療で歯を抜く目的や、歯を抜く治療法と抜かない治療法のメリット・デメリットについても詳しく紹介していきます。

歯を抜く目的

矯正歯科治療で歯を抜くことは、今あるスペースに収まりきらない歯をきれいに並べるという目的があります。

矯正治療が必要な歯並びは、限られたスペースの中で無理やり歯が並んでいる状態です。

そのため、噛み合わせに影響のない歯を抜歯して、スペースを確保する必要があります。

一般的には、抜歯しても機能的な影響は少なく済む 、前歯から数えて4本目の第一小臼歯か、5本目の第二小臼歯を抜きます。矯正後に歯並びに影響があると考えられる場合は、親知らずを抜く場合もあります。矯正歯科治療のための抜歯は自費扱いとなり、1歯につき約5000〜10000円くらいの費用がかかります。

歯を抜かなくても大丈夫な場合

歯並びや噛み合わせによっては歯を抜かなくてもいい場合もあります。

歯並びの乱れが比較的少なく、凹凸が少ない歯並びの場合や、顎が成長段階にある低年齢のお子さまの場合は、歯を抜かずに矯正ができる可能性があります。

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歯を抜かずに治療する方法

歯を抜かずに治療する方法はさまざまな方法があります。

奥歯を奥に移動させる

奥歯を奥に移動させることで歯が並ぶためのスペースを確保する方法です。歯科矯正用アンカースクリューという人工歯根(インプラント)を、歯肉の中の歯槽骨に埋め込むことで、今まで困難とされていた奥歯を奥に移動させるという動きが可能になりました。この歯科矯正用アンカースクリューは、非常に小さく、局所麻酔のみで痛みはほとんどないため、身体的負担は非常に低いです。矯正歯科治療後は取り除き、痕も残りません。

歯列の幅を広げる

口腔内の状態に合わせた装置を用いて、歯列のアーチを広げていく方法です。アーチを広げるのはごくわずかなので、顎の骨格が変わることはありません。歯並びによっては、スペース確保が十分にできず適さない場合もあります。

歯をわずかに削る

歯の表面をわずかに削ることでスペースを作るストリッピングという方法です。1本につき片面を0.25mm以内、両面で0.5mm以内まで削ることができます。数本行うことで、必要なスペースを作るのです。削った部分は、虫歯予防のためにフッ素を塗布します。

マウスピース矯正

透明のマウスピース型の矯正装置を用いた矯正方法です。

マウスピース矯正は、奥歯を奥に移動させることや、歯列の幅を広げることが得意なため、歯や噛み合わせの状態次第では、抜歯をせずに矯正を行うことができる可能性があります。

当院でも、インビザラインというマウスピース矯正を行っております。詳しくはこちらのページをご覧ください。

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歯を抜くメリットとデメリット

矯正歯科治療で歯を抜く場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

治療を始める前に、しっかりと事前カウンセリングや精密検査を行い、最適な治療法を選択することが大切です。


歯を抜くメリット

矯正歯科治療で歯を抜くメリットは、スペースをしっかりと確保することで治療計画が立てやすく、さまざまな症例に対応しやすいという点にあります。歯を抜くことで比較的簡単にスペースを確保できるため、いまだに主流の方法です。そのため、対応できる歯科医師の数も多く、安心して治療を受けることができます。


歯を抜くデメリット

矯正歯科治療で歯を抜く場合、当然ながらデメリットも存在します。第一に、健康な歯を抜くことでご自身の歯の数が減ってしまい将来虫歯になった時などに、治療の選択肢が限られてしまう可能性があります。ただ、抜歯する歯は機能的にあまり影響のない歯を選ぶので、日常生活への影響はご心配いただかなくても大丈夫です。また、抜歯をしたことによって腫れや痛みが生じることがあります。腫れや痛みは一時的なもので、通常2~3日で収まることが多いです。応急処置として、痛み止めを服用したり、冷やしたタオルなどで頬側から冷やしたりすることで、症状が落ち着きます。

歯を抜かないメリットとデメリット

矯正歯科治療で歯を抜かないことのメリットとデメリットは以下の通りです。歯を抜かないで矯正ができることで、メリットしか感じないという印象を持つ方もいらっしゃると思います。しかし、歯を抜かない矯正方法にもデメリットは存在します。


歯を抜かないメリット

歯を抜かない矯正方法のメリットは、健康な歯を多く残し、身体的、精神的な負担を軽減させることができる点にあります。また、抜歯をしないことで治療の時間や費用の負担も軽減させることができます。矯正専門の歯科医院の場合、抜歯の対応ができる他の一般歯科にて抜歯を行う場合があります。その場合、紹介状を発行する費用がかかったり、別の歯科医院に予約を取り、紹介状を持参し、処置を受ける手間がかかったりします。歯を抜かない矯正歯科治療であれば、手間や費用の負担が軽減されます。


歯を抜かないデメリット

矯正歯科治療において歯を抜かないデメリットは、適応できる症例が少なく、治療に精通している歯科医師が少ないという点が挙げられます。「歯を抜きたくない」という思いばかりを優先し、無理をして歯を抜かずに矯正治療を行うと、後々さまざまなリスクが起こる可能性があります。

歯を抜かない矯正を強行することで起こるリスク

無理をして歯を抜かない矯正方法を行うことで以下のようなリスクが生じます。


Eラインが崩れる

「Eライン」とは鼻と顎の先をつないだラインのことを指し、このラインよりも少し内側に唇が収まっていることが理想的だと言われています。しかし、無理をして歯を抜かずに矯正歯科治療を行うことで、十分なスペースを確保できず、収まりきらない前歯が前に出てきてしまうリスクがあります。矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせだけでなく、口元や横顔など歯以外の部分の印象も左右します。しっかりと事前に精密検査やシミュレーションを行い、ご自身に合った方法で矯正歯科治療を行うことが大切です。


歯肉が下がってしまう

負荷がかかることで、歯肉が下がってしまうことを「歯肉退縮」と言います。矯正歯科治療では歯肉に負荷がかかるため、どんな治療方法でも歯肉退縮が起こる可能性はありますが、狭いスペースの中で無理に矯正を行うことで、よりリスクが高まります。歯肉退縮が起こると、歯が長く見えたり、歯と歯のすきまが開いたように見えたりすることで、審美性が悪くなってしまいます。さらに、虫歯や歯周病などのリスクも高まります。

歯科矯正のよくある質問

Q:マウスピース矯正でも抜⻭が必要ですか?

A:マウスピース矯正では出来る限り「抜⻭をしない」という選択のもとで治療⽅法を検討しますが、⻭並びやお⼝の状態によっては抜⻭が必要なケースもございます。

また、抜⻭まで⾄らなくとも、少しだけ⻭を削って調整する⽅法を用いることもあります。

まとめ

矯正歯科治療では歯を抜く必要がある?抜かないで矯正する方法は?というテーマで、歯を抜く目的や、歯を抜く矯正方法と抜かない矯正方法のメリット・デメリットなどを詳しく紹介しました。

歯並びや噛み合わせの状態によって、適切な治療方法を選択することが、矯正を成功させるために一番大切なことです。

当院では、精密検査の際に、口腔内写真やレントゲン撮影と併せて、3Dスキャナーでの歯型採取を行い、治療開始から完了までの歯の移動を、3Dシミュレーションソフトを用いてシミュレーションします。しっかりと精密検査やシミュレーションを行うことで、1人1人に合った治療法をご提案いたします。矯正治療にご興味がある方は無料相談も行っております。まずは、こちらの予約フォームよりお気軽にご予約ください。

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プルチーノ歯科・矯正歯科は、イオンモール新瑞橋内にあるので、 大型駐車場が完備されております。
診療と合わせて、お買い物など、とても便利な立地です。
また様々な交通機関を利用しての来院が可能です。

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