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インビザライン

歯列矯正で抜歯が必要な理由とは?矯正歯科医が教える、後悔しないために知っておくべき矯正歯科で歯を抜くメリットとデメリット

25.03.05

カテゴリ:インビザラインマウスピース矯正ワイヤー矯正一般歯科矯正歯科

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

一般歯科治療、成人矯正治療、小児育成矯正、インビザラインを用いた矯正治療、インプラント治療、ホワイトニング、予防歯科治療、セラミック治療などお口のお悩みに幅広くお応えしています。
詳しくはスタッフ紹介のページをご覧ください。

医院へのアクセス・診療時間については各医院のHPをご覧ください。

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歯列矯正とは

私たちの歯は、乳歯(子どもの歯)が左右上下でわけて5本ずつの20本、永久歯(大人の歯)は親知らずを除外すると左右上下わけて7本ずつの28本が通常生えてきます。つまり、永久歯は乳歯よりも奥歯の本数が4本多いので、よりスペースを必要とするのです。

そのため、顎の大きさ・形の問題や歯の生え変わりのタイミングや大きさの問題で永久歯が正常に生えてくるスペースを確保できず、歯の位置がずれてしまったり向きがずれてしまうことがあります。そうなってしまうと、噛み合わせのずれが生じたり噛む時の顎の運動に影響が出たりしてしまい、口元などの見た目があまりき美しくなくなってしまったり、重度の場合は発音が不明瞭になるなどのさまざまな悪影響が起きてしまうことがあります。また歯が斜めに生えてしまっていたりすると、歯磨きなどもうまくできずに虫歯や歯周病のリスクも高まります。

そういった場合に必要になるのが、歯科矯正治療です。
歯列矯正は、歯科矯正治療の一つです。歯科矯正治療は顎変形症などの治療などの機能的な改善や顎のバランスや歯並びを整える審美的な改善を目的として行われる治療です。その中でも、歯列矯正は歯の位置や向きを整えて、歯やその他の口の周りの機能を正常に整えて健康に生活できるようにするために行われます。

この記事では、歯列矯正をする時に抜歯をすることに関してのメリットとデメリットなどを挙げて、歯科矯正治療に関する情報提供をしていきます。

 

なぜ歯を抜く必要があるのか

日本人が歯並びが悪くなってしまう原因で一番多いのは、歯を並べるのに必要なスペースに対して、顎が小さくて口の中に歯を並べるスペースが足りないケースが多くあります。
そのため、日本人の不正咬合(ふせいこうごう)は上の前歯や上顎が前に突き出ている「出っ歯(上顎前突)」や下顎が上顎より前に突き出ている「受け口(下顎前突)」が多いです。

歯列矯正をして歯を動かそうにもどうしてもこのままの余剰スペースでは足りず、新たにスペースを確保する必要がある場合は、歯を抜き本数を減らしてスペースを作ることがあります。
抜歯をするかどうかという点については、矯正の専門知識を持った歯科医師が口腔内の状態や症状を確認して、「どうしても抜歯が必要である適用症例」だと診断・判断をした場合に行われます。
同じような状況に見えたとしても、患者さんの年齢や状態などももちろん考慮したうえで歯科医師が総合的に判断して、患者さんと相談しカウンセリングや治療に関する説明をしっかりとした上で治療計画を立てます。

また、事前に歯科医師に抜歯をするメリットとデメリットをしっかりと説明してもらい、患者さんがしっかりと理解したうえで抜歯をすることは、後悔せずに治療をスムーズに進めていくためにも非常に重要な事です。
さらに、実際に矯正治療に関して歯科クリニックで相談する場合には、抜歯をした場合としなかった場合の矯正治療への影響も比較して考えましょう。

どこの歯を抜くのか

歯列矯正で抜歯をする場合、主に第一小臼歯(一般的には犬歯と呼ばれている歯)あたりを抜歯します。第一小臼歯は1番手前の臼歯で、歯並びが崩れやすい歯です。正常な位置に生えることができずに外側に飛び出してしまっていると、「八重歯」と呼ばれます。日本ではチャームポイントとも考えられていますが、欧米では「牙のように見えるという理由から吸血鬼を連想する」ため、あまり好まれていません。
第一小臼歯は、抜歯したとしても他の歯に比べると噛み合わせにあまり悪い影響がないのも理由の一つです。

抜歯をするメリット

・歯を並べるスペースができる

矯正治療は上下それぞれに装置をつけます。矯正したい歯が片方だけの場合は歯科医師の判断で片側のほうだけ歯を抜くこともありますが、基本的に歯は両側で対になっているので両方を抜歯する事が多いです。

両方の歯(左右どちらも1本ずつ)を抜いた場合、14〜16mm程度のスペースを作ることができるので、だいたいのケースで歯を整列させるのに十分なスペースを確保することができます。

・自然な状態で歯を並べることができる

歯並びや顎が通常より大きい場合や小さすぎる場合には、外見から見ても目立ちやすい特徴がでてしまいます。

歯が前に出ている「出っ歯」の状態だと、上の歯が唇を外に押し出すような状態になってしまい、口を閉じる状態を維持するのが難しいこともあります。

歯を抜かずに歯列矯正をするならば、今ある少ないスペースだけで歯を並べていくので、歯並びがきつくなってしまい歯が前に突き出すような状態になってしまうことも少なくありません。

抜歯によって十分なスペースを確保したうえで治療をした場合には、全体的に無理なく自然できれいな歯並びや顔のラインに整えることができます

・治療がスムーズに進みやすくなる

歯列矯正は歯を少しずつ動かしていくので、歯を削り治療をするような一般歯科などのクリニックでの治療に比べると治療期間が長くなる事が多い治療です。その分治療にかかる費用も高額になる事も多くなります。
治療期間を短くするには歯をスムーズに正しい位置に動かすことが重要ですが、急激に歯に力をかけて無理やり歯を動かそうとすると、どうしても歯やその周りの組織に影響が及んでしまいます。そのため、実際に治療が進むと歯や顎に痛みが出てしまったり、患者さんによっては頭痛や肩こりの原因になってしまう場合があります。

効率的に歯を移動させたり向きを整えるためには、抜歯をしてすでに歯を動かして並べるスペースを作ってあることはとても有効であるといえます。

・治療の後に後戻りする可能性を低くできる

歯科矯正治療が完了した後に、「後戻り」という現象が発生してしまうことがあります。
私たちの体には自然治癒能力のように、何か通常と異なる現象が起きた時には元に戻ろうとする力が大きく働きます。矯正歯科治療は体からすると、外部からの働きかけによって、「体に異常が起きている」状態です。そのため、急激に大きな変化を加えてしまうと、元に戻ろうとする強い力がかかってしまい痛みを伴う場合もあります。

歯科矯正治療では、その力が掛かりにくくするために「ゆっくりと歯を動かしていく」ことと、「無理やり歯を動かさない」ことが重要です。
抜歯をした後で歯列矯正を行った場合は、すでにある隙間に無理なく歯を並べていくことができるので、後戻りのリスクを低くすることが可能です。

抜歯をするデメリット

・抜歯をした後に痛みが出ることがある

体が傷を治そうとするときには、「そこに傷や異常があるよ」という信号として痛みが出ることがあります。これは体に備わった重要な反応で、同じ刺激でも人によって痛みが強い人と弱い人がいます。
抜歯をすると、どうしてもその周りの組織(歯茎や歯槽骨など)に負荷が掛かってしまいます。それが原因で、歯を抜いた後に痛みや患部の腫れが出てしまう例もあります。そのため抜歯をした後には、鎮痛剤や化膿止めを服用したり消毒のために通院をすることで抜歯の後(抜歯窩)治癒を促して、痛みを早く抑えるための処置を行います。

・抜歯をすることに対する心因的ストレス

抜歯をする際には歯を抜く部分に局所麻酔をしたり抜歯用のペンチのような歯科医院の専門的な器具で歯を抜くので、患者さんによっては不安や不快感を感じたり恐怖感を持ってしまう人もいます。
歯科治療自体が怖かったり苦手意識があったり抵抗のある人には、歯を抜くことが負担になってしまい大きなストレスの原因になってしまうことがあります。

・抜いた歯は元に戻すことができない

抜歯をした歯は、インプラントや歯牙移植などの特別な口腔外科治療を行わない限りは元に戻すことはできません。また、矯正治療で抜歯をするのはたいていの場合で永久歯なので、これ以上新たに歯が生えてくることもありません。
そのため、「どの歯を抜くのか」「歯を抜く必要があるのか」などの気になる疑問もしっかりと担当する歯科医に診療時に聞いて答えを聞いたり注意点を聞いたうえで、患者さんが治療に関する希望を伝えて納得して抜歯治療を受けることが非常に大切です。

抜歯後の歯列矯正

抜歯後に歯列矯正を開始するタイミングや治療の流れは、抜歯窩(抜歯後の傷口)の状況などをみて歯科医師が決めます。スムーズに矯正治療を始めるためには、患者さんが抜歯後の服用や消毒のためのクリニックへの来院など、歯科医師からの指示にしっかりと従うことが重要です。

この記事では、矯正歯科治療をする前に抜歯をすることのメリットとデメリットについて解説しました。

どのような場合に抜歯が必要で必要でないかは、矯正歯科の専門的な知識や技術を持った歯科医師が適切に判断し治療を行うことで、治療に関する後悔やトラブルを減らすことができて結果に満足できる矯正治療を効果的に進めることができます。

プルチーノ歯科・矯正歯科では、院長をはじめとした矯正歯科に関する豊富な専門的知識を持った歯科医師が治療に携わるので、患者さんにとってよりよい歯科矯正治療を提供することができます。
また、金属の装置を使用せずに患者さんの歯型から作ったマウスピースで治療ができる最新のマウスピース矯正治療であるインビザライン・システムを導入しているため、一度の来院で患者さんの口の中の情報をもとにコンピューターで矯正治療後の仕上がりなどをシミュレーションして、多くの治療の選択肢からあなたに最適な治療方法を選ぶことができます。
このコラムを監修している院長をはじめとしたインビザライン・システムに関する豊富な知識や技術を持った経験豊かなインビザドクターも在籍しているので、安心です。

初診前の矯正治療の内容や悩み・料金に関する無料相談を24時間webサイトからアクセスして予約をすることができるので、ぜひ気軽にご利用になってください。

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プルチーノ歯科・矯正歯科は、イオンモール新瑞橋内にあるので、 大型駐車場が完備されております。
診療と合わせて、お買い物など、とても便利な立地です。
また様々な交通機関を利用しての来院が可能です。

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