今日はお昼時間にランチョンセミナーを行いました。
まずは歯科衛生士によるSRPに関するセミナーです。プルチーノ歯科•矯正歯科には常勤歯科衛生士が3名おりますので、各自パートを割り振り、セミナーを行いました。
SRPとはスケーリングルートプレーニングの略称で、歯茎より上についている歯石ではなく、歯茎の下についている歯石を取り除いて歯の根っこを滑沢にすることです。
歯茎より上についた歯石でも歯ブラシで取り除くことは出来ませんが、歯茎の下、歯根についた歯石は硬く、そして歯茎によって覆われているため、取る際に技術を要します。
まずは患者様の位置の確認からです。基本中の基本ではありますが、これが出来ていないと術者の姿勢も悪くなりますし、見えないところを無理矢理取ろうとするので患者さんの歯茎や歯の根面を傷つける事になります。ですので、スキップせずに、基本の姿勢から学ぶことが大切になってきます。
今日の日のために、スタッフの写真を撮りながら位置を確認しています。
次にキュレットの持ち方についてです。
キュレットとは、手用の歯石をとる器具になります。通常であれば、超音波の歯石をとる機械で歯石を取っていますが、器具が到達しない部位や、硬く取れない歯石などは手で取る必要があります。
歯ブラシもそうですが、鉛筆の持ち方が上手に出来ない方が多くみえますよね。でも今更鉛筆の持ち方、歯ブラシの持ち方、箸の持ち方を変えましょうと言われても長年持ってきた持ち方を変えるのは大変なことです。
キュレットは鉛筆持ちとは違った持ち方ですので、最初から正しい持ち方を覚えることが大切になります。指のコントロールによって歯石を取り除くので、上手く指が使えないと、変に力が入って歯を傷つけることになります。
最後はキュレットの動かし方になります。
キュレットの動かし方はいくつか種類がありますが、変な癖をつけることなく、利点欠点を把握したうえで使える事が、正確なSRPに繋がってきます。
“若い衛生士だから下手、ベテラン衛生士さんだから上手。”
ではなく、
しっかりと基礎から学び正しい持ち方、正しい動かし方が出来れば誰でも上手に出来るのです。
今日は初回ということで、SRPの基礎から学びました。
各自ご飯を持ち寄り真面目に聞いています。勿論この中には歯科助手も含まれています。歯科助手はSRPを行いませんが、患者さんから質問された際にお応えできるよう、一緒に学んでおります。朝早起きしてみんなお弁当を作ってきます。偉いですね!
次は、管理栄養士さんです。
歯周病と糖尿病についてのお話です。管理栄養士さんは今までもブログで糖尿病について書いていますが、今回は今まで学んだことを院内セミナーとして発表していただきました。
まずは歯周病についてです。歯科衛生士さんやドクターは理解していますが、歯科助手さんでも理解出来るよう歯周組織の構造から説明してくれています。
“私は歯周病じゃないわ!”と、思う方がいらっしゃるかもしれません。
そう思っている方も実は目で見えぬ歯茎の下で静かに歯周病が進行しているかもしれません。
歯周病はサイレントディジーズといい、気付かぬうちに進行している病気なのです。
そうです、歯周病もムシ歯も病気なのです!
次に糖尿病の方の歯周病の状態についてのお話です。非常勤で普段は午前中のみの勤務ですが、今日はお昼も残ってセミナーに参加していただきました。
健康な方の歯周病が起きている状態と高血糖状態が続いている場合の歯周病とでは状態が異なります。
歯周病と糖尿病などの全身疾患が関係していることくらいは歯科医院に勤務している者ならみんなご存知でしょう。ですが、その歯茎の中で何が起こっているかまで理解しているものはどれだけいるでしょうか?
患者さんに理解していただき、患者さんのモチベーションをあげていくためには、私たちが知識を増やし、患者さんに詳しく伝えることが大事になります。
プルチーノ歯科•矯正歯科では管理栄養士がおりますので、歯周病の状態を詳しく説明するだけでなく、食事のコントロールも一緒に行います。
歯科医師、歯科衛生士だけでは歯周病管理には限界があります。かといって、お医者さんと連携して歯周病管理するのも難しいところがあります。
しかし、そのかけはしになってくれるのが管理栄養士さんだと思っております。
食事管理を行えば、糖尿病の数値は下がり、治癒力も向上します。調味料の中にも糖分が含まれておりますので、今後は糖分の少ないレシピなどいろいろと発表していってくれるでしょう!
私的には、AGEsという、歯周病の原因にもなっている物質が、老化にも関係しているので、シミ、シワ対策として気になるところです!
またランチョンセミナーを行います。そしてしっかりとまとまった内容を院内セミナーとして患者様にも発信していきますので、楽しみにしてお待ちいただけたらと思います!今後のプルチーノ歯科•矯正歯科のスタッフの成長を楽しみにしていただけると幸いです。次回は助手さん達も発表します!