現在矯正歯科治療中の方で毎日のお口のケアについて気になっていることはありませんか?
気になるひとつに「電動歯ブラシは使ってもいいのか?」という疑問を持っている方も少なくないと思います。
今回はプルチーノ歯科・矯正歯科が矯正歯科治療中に電動歯ブラシは使っていいのか?という疑問について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
矯正治療について
矯正治療とは、歯並びを改善してお口の健康状態や身体の健康状態を良くする治療のことです。
歯並びが悪い状態が続くとお口の健康が維持しづらい状態であったり、きちんと咀嚼ができないため胃腸に負担をかけてたりします。
さらに、見た目でコンプレックスを持ってしまう方もいます。
歯並びを改善することで、上記のような問題を改善することができ、日常生活の快適さが向上したり、社交的な性格に変化したりする方もいるでしょう。
注意が必要なのが、矯正治療は歯科医院の経験やスキルが非常に大きく影響することです。
自由診療のため価格が歯科医院ごとに変わりますが、価格だけで治療する歯科医院を選ばないようにしましょう。
自分の症状、希望、費用などトータルで判断して自分に合う歯科医院を見つけることが大切です。
電動歯ブラシってなに?
電動歯ブラシとは、自動で動いてくれる歯ブラシのことです。
手で磨くよりも手間が少なく楽に歯を磨けるようになります。
電動ハブラシといっても実はさまざまな種類が存在し大きく3つの種類に分かれます。
ブラシが振動や回転するタイプ
こちらは一般的に電動歯ブラシといわれているタイプです。
このタイプは、歯垢を除去する能力が高いことが特徴で、歯茎のマッサージ効果も期待できる電動歯ブラシです。
音波式
音波式は、ブラシの高速振動によって音波を発生させて、ブラシの毛先が接していない部分まで汚れを落としてくれるのが特徴です。
さらに、歯周病菌の表面を破壊してくれます。
超音波式
超音波式はブラシのヘッドから超音波の振動が発生する電動ハブラシです。
音波振動によって歯と細菌とのつながりを弱めてくれるので虫歯や虫歯予防に非常に効果的な電動歯ブラシといえます。
電動歯ブラシは矯正歯科治療中に使っていい?
矯正治療中の方は、矯正中に電動歯ブラシを利用していいのか気になっているのではないでしょうか。
電動歯ブラシを利用しても大丈夫です。
電動歯ブラシは効率よく汚れを落としてくれるため、矯正歯科治療中のお口のケアには有効です。
電動歯ブラシを利用するメリット
手では落としきれない歯垢がとれる
安価な種類の電動歯ブラシでも毎分数千回の振動のため、手でも落としきれない歯垢もとれやすく、音波式の電動歯ブラシになると1万〜3万回以上の振動で歯を磨くので軽く当てるだけで効果的に歯垢を落とすことができます。
歯に着色しやすい飲み物を日常的に飲む人にも効果的
コーヒーや紅茶は歯に着色しやすいことが問題ですが、電動歯ブラシはそのような問題にも効果的です。
さらに、音波式はつきはじめの歯垢と一緒に着色も除去できるといわれています。
安定した力で歯磨きができる
歯磨きは力が強すぎても弱すぎても上手く磨けません。
しかし、電動歯ブラシを利用すると安定した力で歯磨きをすることができます。
電動歯ブラシを利用するデメリット
金銭的に高額になる
電動歯ブラシは通常の歯ブラシに比べて高額です。
初期投資が高額になるので、気軽にチャレンジできない場合もあります。
普通の歯ブラシは100〜300円ほど、歯科医専売のものだと1,000円ほどですが、電動歯ブラシは安価のものでも1,000円台、多機能な高性能電動歯ブラシは3万円以上するものも存在します。
使い方次第では歯や歯茎を傷つけることがある
電動歯ブラシの基本的な使い方は「歯に軽く当てる」ことです。
手で磨くことに慣れている方で力を入れて歯磨きしている方がいます。
そのような方は同じ感覚で歯磨きをしてしまうと、歯の表面が削れたり歯茎を傷つけてしまったりする可能性があるので注意が必要です。
電動歯ブラシが向いている人
電動歯ブラシが向いている人は以下のような方です。
通常の歯磨きを上手くできない方
元々歯磨きが苦手な方は電動歯ブラシをおすすめします。
安定して歯磨きができ、手軽に歯垢を落とすことができます。
細かな歯ブラシの操作が苦手な方
歯磨きは毎日するけど、大きな動きでしか歯磨きをしない方も電動歯ブラシをおすすめできるでしょう。
細かな動きや音波によって手では動かしきれない細かな動きを電動歯ブラシは行ってくれます。
短時間で歯磨きを終わらせたい方
短時間で歯磨きを終わらせたい方は電動歯ブラシはもってこいです
電動歯ブラシは効率よく歯垢を除去してくれるので、素早く歯磨きを終わらせたい方にはピッタリといえるでしょう。
中高生のお子様
中高生のお子様にも電動歯ブラシはおすすめです。
中高生は部活や勉強が忙しく、きちんと歯磨きの時間を確保できず歯磨きが疎かになるケースもあります。
電動歯ブラシを利用することで、時間を確保しにくい日常でもきちんと歯磨きができるようになります。
成人で歯周病の既往がある方
歯周病の既往のある方にも電動歯ブラシはおすすめです。
見えづらい歯周ポケットに歯垢が隠れています。
そのような歯周ポケットの歯垢を除去するには電動歯ブラシが大活躍してくれます。
電動歯ブラシはどこで購入したらいい?
電動歯ブラシは安いものならドラッグストアなどでも購入が可能ですが、性能の良いものを探すには家電量販店やインターネットで購入がおすすめです。
電動歯ブラシは値段によって性能が大きく変わってきますので、担当の歯科医師におすすめの電動歯ブラシの種類を確認してから購入するのが良いでしょう。
電動歯ブラシの注意点
便利な電動歯ブラシですが、注意点も存在します。
横磨きはしない
通常の歯磨きに慣れている方は電動歯ブラシでも横磨きをしてしまうことがあります。
電動歯ブラシは自動で動くため自分でゴシゴシと動かす必要はありません。
同じ箇所に数秒当ててから少しずつ動かすことを繰り返して歯磨きしていくことできれいに汚れが取れていきます。
毛先は定期的に交換が必要
毛先は消耗品です。
定期的に交換していきましょう。
永遠には利用できない
電動歯ブラシは、充電式で動いているものがほとんどです。
バッテリーの寿命がきたら交換が必要ですし、交換不可のタイプの場合は買い替えが必要になります。
振動に酔う方もいる
電動歯ブラシは細かな振動が顔全体に広がります。
そのため、その振動で酔ってしまう方もいるようです。
もし振動が強いと感じた場合は振動の強さを弱めましょう。
電動歯ブラシは、正しい使い方をすると非常に優秀なお口のケアアイテム
電動歯ブラシは正しい使い方をすると非常に優秀なお口のケアアイテムといえるでしょう。
力の入れ具合など初めは慣れないこともあるかもしれませんが、次第に慣れてきます。
ただ、注意しないといけないことが1点あります。
それは「歯と歯の間のケアは別途必要」ということです。
電動歯ブラシは、効率的に歯磨きができますが、歯と歯の間にはブラシが入りきりません。
そのため、電動歯ブラシで歯磨きをしたあとはフロスや歯間ブラシで歯と歯の間のケアを必ず行いましょう。
今回は電動歯ブラシについてプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。
非常に効率的に利用できるのが電動歯ブラシです。
今回の解説をもとにご自身に電動歯ブラシが合うかどうかを検討してみてください。
不明な点があれば担当の矯正歯科医師に相談して自分に合った電動歯ブラシを見つけてください。