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歯科矯正で横顔のラインがきれいになる?矯正専門歯科医師が解説!
25.01.13
カテゴリ:インビザライン
横顔をきれいにするための方法とは?
ふと鏡や写真で見た際に、自分の横顔が気になったことはないですか?
ひとが相手の顔を見るときには正面ばかりを見ていると思うかもしれませんが、実はエレベーターや電車の中など意外と横顔を他人に見られる機会は多くあるのです。
口や顎の形も横顔に関係していますが、矯正歯科治療で治すことはできるのでしょうか。
今回の記事では横顔に関する顎や歯並びの治療の内容や最新の治療法の情報をご紹介します。
キレイな横顔の法則「Eライン」とは?
Eラインとは、エステティックライン(Esthetic line) とも呼ばれる顔を横から見た時に、鼻先から下顎の先端までを結んだラインの事です。
このラインの美しさの基準は人種別の骨格で大きく異なるので、理想のラインも変わります。
日本人は欧米人に比べると統計的に鼻が低いので、欧米人よりもラインが唇に近くなります。そのため、アメリカの矯正歯科医ロバート・リケッツが提唱した「Eラインよりも上唇が約4mm、下唇が2mm程度内側にある状態」とは少し異なり、上唇がEラインにのって下唇が2mm程度内側になる状態が日本人にとっても最も理想的で印象の良い綺麗な横顔といえます。
横顔と顎変形症の関係
横顔のラインが崩れて見えてしまう原因は様々な要因が考えられますが、顎の位置などが気になる場合には顎変形症も大きくかかわっています。
顎変形症とは
顎変形症は、上下の顎の骨の成長の速度に差ができて大きさに差が出てしまったり、正常とは違う位置(前後左右など)にあごがずれてしまっている状態です。顎変形症は家族にも同じような顎骨の変形が見られる症例には遺伝的な要因も考えられますが、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)などの先天性異常がある場合にも正常な顎骨の成長ができずに起こってしまうことがあります。また、指しゃぶりや噛み癖、歯ぎしりや食いしばりなどの後天的な原因によっても顎の形の変化が見られることがあります。
顎変形症は骨格の成長に伴い異常が徐々に現れるのが一般的ですが、先天性の要因などで将来的に顎変形症が予測される症例には、予防としての治療が行われる場合もあります。
顎変形症の場合は噛み合わせがずれてしまったり(不正咬合)歯並びが正常に整わず(歯列異常)、痛みが出てしまう場合もあります。
しかし痛みを伴わないタイプもあり、その場合は発見が遅くなってしまったり、外見的に気にならなければそのままの状態になっている可能性もあります。
しかし、実は噛み合わせなどが原因で頭痛や肩こりが起きていることがあります。
顎変形症の分類
顎変形症は大きく4つに分類されています。
顎変形症は、矯正歯科をはじめとした複数の診療科(形成外科・口腔外科他)がそれぞれの科で検査(噛み合わせや口腔内の検査、頭部のレントゲン撮影やCT撮影など)の結果をもとに、上下顎前突症などと診断されます。
①上顎前突症
横から見た時に、下顎よりも上顎が前に突き出して見える状態を上顎前突症といいます。
通常の歯の咬み合わせは下の歯に上の歯が少しかぶさるようになっています(正常咬合)が、上顎前突症の場合は舌の歯が上の歯の内側に入り込んでしまう状態(過蓋咬合(かがいこうごう))になることが多く、横から見ると上の歯が押されて前に突き出している「出っ歯」の状態になってしまいます。
欧米人に比べると日本人に多く見られるといわれています。
②下顎前突症
横から見た時に、下顎が上顎よりも前に突き出して見える状態を下顎前突といいます。
日本人の顎変形症の中では最も多く、「しゃくれ」や「受け口」と呼ばれることもあります。
下顎前突症の場合、通常咬合とは逆に下の歯が上の歯にかぶさる状態(反対咬合)になることがあります。
③小下顎症
横から見ると、下顎が上顎よりも引っ込んだように見える状態を小下顎症といいます。
小下顎症は、上顎に比べて下顎が大きく発達せず、明らかに小さくてバランスが悪い状態を指します。下顎が小さいと歯がきれいに並ぶスペースを確保することができず歯並びの悪さにも影響してしまうことが多いです。
④開口症
横から見ると口元が突き出ているように見えていたり、自然に口が開いてしまう状態を開口症といいます。これはオープンバイトとも呼ばれています。
通常の場合、上下の歯がうまく咬み合わさることによって上下の顎もうまく合わさった状態になります。さらにこの上に唇の部分が重なるので、歯や口の中は隠れた状態に見えます。
①から③のような顎変形症の場合も、うまく歯や顎が上下でかみ合わなくなってしまうと、口を閉じた状態を保つのが難しくなってしまうので、開口症を伴っている場合も多くあります。
その以外の原因としては、口の中の大きさ等が理由での歯並びの不整や、歯が大きすぎたり歯茎(歯槽骨)の盛り上がりが大きすぎてしまうなどでバランスが変わることによって、うまく歯がかみ合うことができずに口元が突出してしまったり、口が開いたままの状態になってしまう場合もあります。
横顔をきれいにする歯科矯正治療
顎変形症などが影響している場合は、治療によって横顔のラインも整っていきます。
顎変形症を改善するための治療は大きく分けて、外科手術と歯列矯正の2つがあります。
骨格の成長途中の子どもの場合は、顎の成長を促したり抑制したり、歯並びを整えて、外科手術を行わずに治療が完了する場合もあります。
また、大人の場合でも軽度の顎変形症の場合は歯列矯正のみ行って治療する場合もあります。
しかし、多くの場合は顎の大きさを修正してバランスを整えるための外科手術が検討されます。
①外科手術
「骨切術」は、顎の形を整えるためによく行われる外科手術です。手術痕を目立ちにくくするために、多くの場合口の中(顎の裏側)から行います。
顎を小さくする場合には、余剰の顎骨を切り取った後に前後の顎骨をプレートで固定します。このプレートは自然に吸収される素材のプレートを使う場合と、チタンプレートを
使うケースがあります。チタンプレートの場合は、そのまま固定のために保存するか場合によっては何ヶ月か期間を開けた後に除去手術を行います。
②歯科矯正治療
ヘッドギア・チンキャップ
子どもの顎変形症を治す場合、ヘッドギアなどの特殊な装置が使われることがあります。
上顎前突の治療
上顎前突は、ヘッドギアをつけることで上顎の骨を後ろに引っ張って成長を抑制します。これによって、前歯を後ろに移動させたり奥歯が前方に移動するのを防ぐことが可能です。
また、大人の矯正治療の場合でも、前歯を奥に後退させるために使う場合があります。
下顎前突の治療
下顎前突は、チンキャップという装置を使って下顎の骨を後ろに引っ張って成長を抑制します。チンキャップは別名オトガイ帽装置とも呼ばれ、特徴的な帽子のような形をしています。頭に帽子の様にかぶり、顎の下にも装置をつけて押さえつけるようにして装着します。
ヘッドギアやチンキャップはライフスタイルに合わせて患者さんが着脱をすることができますが、歯科医師の指示に従って装着時間を守らないと、失敗してしまう場合もあります。
また、強い力をかけて治療をするので、装置が当たる部分がこすれるなどが原因で皮膚に触れる部位にかぶれや傷が出来たり、痛みがでることがあるというデメリットもあるので注意が必要です。
歯列矯正
八重歯などの歯並びが原因で唇が引っ込んだり飛び出したりしているように見える場合には、抜歯や歯列矯正をすることで口周りの横顔がきれいになる場合もあります。
また、顎変形症の手術の前後に歯列を整える歯列矯正を併用して行う場合もあります。
歯列矯正は、歯の向きや位置を動かして噛み合わせや見た目を整える治療法です。
歯にブラケットという装置をくっつけて、それに繋げたワイヤーやゴムの引く力を使って歯を動かしていくワイヤー矯正治療法と、マウスピースを使って歯を動かしていく「マウスピース矯正治療法」があります。
痛みが少なく目立ちにくいインビザライン矯正
歯列矯正は大きく分類すると、ワイヤー矯正治療法とマウスピース矯正治療法がありますが、ワイヤー矯正治療法は強い力で歯を動かしていくので痛みが出やすく、歯科医院でメンテナンスや調整を行いながら治療を進めていくので、着脱も患者さんが自分ですることはできないので、食事や歯磨きも難しいので、歯周病や虫歯などのトラブルが起きるリスクの高い治療法ともいえます。
マウスピース矯正治療法は、歯に装着するのはマウスピースのみなので歯を動かす力も弱く、患者さんが自分で着脱することができるので負担の少ない治療法といえるでしょう。
その中でも、インビザライン矯正は歯型を取るわけではなく3Dコンピュータなどの設備を用いてシミュレーションをして、患者さんの口の状態に合わせて仕立てたリテーナー(マウスピース)をつかうため、治療効果を確認しながら非常に効率よく治療を進めることができます。リテーナーは柔らかい素材でできていて口の中を傷つけにくくなっていて、水洗いなどをすることができるので清潔に使い続けることができ、メリットが多くおすすめの治療法だといえます。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、治療前のカウンセリングで治療に関する費用や流れなどを詳しく説明して、患者さんの状態や治療に関する不安や悩みをしっかり確認してから矯正治療法を患者さんと一緒に選択して決めていきます。インビザライン矯正に関しても、十分な知識・技術・経験を持ったインビザドクターや専門のスタッフが担当して治療を行うため、安心して治療を受けることができます。
24時間対応のwebサイトから矯正に関するクリニックでの無料相談の来院予約を受け付けていますので、ぜひ気軽にアクセスしてご利用ください。
バランスを整えて、横顔美人になりましょう
横顔はたくさんの顔の要素によって、形成されています。その一つとして、お口の周りを悩みを解消して美しい横顔に整えるのも重要です。Eラインを意識して、あなたも理想の横顔美人になりましょう。
日本の矯正歯科に関する学会に認定された臨床指導医や矯正歯科専門医とは?
25.01.12
カテゴリ:インビザライン
専門的な知識を持ったと認定された歯科医師に与えられるライセンス
日本では6年制の歯学部大学を卒業し、歯科医師国家試験に合格すると歯科医師免許が与えられます。さらに、臨床(診療所(歯科医院)や病院の医療現場)で歯科医師として従事するためには、臨床研修施設での1年以上の研修が義務づけられています。
その後、多くの病院や診療所にて歯科医師としてのキャリアがスタートするのですが、初めの臨床研修の後に歯科医師としてのスキルを磨くためにはどのようにするのでしょうか。
この記事では、歯科医師の臨床指導医などの認定資格についてご紹介します。
矯正歯科の専門医に求められる技術の専門性
矯正歯科治療は、口の周りや歯並びなどの見た目や機能性を改善するためにおこなわれる治療です。
矯正歯科治療は、歯や顎などの組織や器官を動かしたり調整することで行う治療で、虫歯や歯周病の治療を行う一般歯科や抜歯などの処置をする口腔外科とは違う点が多くあります。そのため、適切な矯正歯科治療を行うためには専門的な知識や技術を持った歯科医師やスタッフが治療に関わる事は非常に重要な事です。
「専門医」とは
専門医とは、「その科目を専門として治療を行う医師・歯科医師」のことを指します。しかし、一般的に専門医を名乗るためには特別な資格もありません。じゅうぶんな知識や技術を持っていない歯科医師が「自分はこの治療の専門医である」と名乗ることもできるのです。
では、どのようにして専門的な知識や技術・経験を持つ歯科医師をみつければいいのでしょうか。
その一つとして、専門分野に特化した学会などの認定制度があります。
今回は、矯正歯科を中心に歯科医師が所属する学会や専門的な認定制度についてご説明します。
日本矯正歯科学会
日本矯正歯科学会は、1926年に歯科矯正学・矯正歯科臨床の進歩・発展を目的として創設された日本を代表する歯科矯正学を専門としている日本の歯科医学の分野としては、最も歴史の長い学術団体です。
日本矯正歯科学会は、歯科矯正学と矯正歯科臨床に関する学術大会や講演会を開催し、研究の奨励及び研究業績の表彰、認定医・指導医・専門医制度、機関紙の刊行の実施などを行っています。
認定医
認定医は、日本矯正歯科学会が指定する研修施設において5年以上の基本研修および臨床研修を修了し、診療活動・学術活動などが認められた歯科医師が、症例審査に合格すると認定医として資格認定されます。
この認定資格は、5年ごとに定められた研修単位の取得と症例報告結果などで更新審査に合格することで再認定されます。
専門医
専門医は、矯正歯科の領域において診断、治療および治療後の術後管理に関して高い医療技術と経験、専門的な知識を持ち、矯正歯科以外の領域の歯科医師または医師をはじめとした多職種との連携を図り、標準的な矯正歯科治療を国民の皆様に提供するのに基準を満たした能力を持つと認められた証として歯科医師に与えられる認定資格です。
臨床指導医
臨床指導医は、矯正歯科の領域において診断、治療および治療後の術後管理に関して高度な医療技術と経験、専門的な知識を持ち、矯正歯科以外の領域の歯科医師または医師をはじめとした多職種との協力関係の中で、適切な指示を与えられる能力を有すると認められた歯科医師に与えられる認定資格です。
専門医と同様に認定医の資格を持ち、診療活動、学術活動の実績に加えて症例審査に合格することで認定されます。
研修指導医
研修指導医は、矯正歯科の専門医の育成ならびに日本の矯正歯科医療において指導的役割を果たすと認められた歯科医師に与えられる認定資格です。
条件としては専門医の資格を有し、12年以上日本矯正歯科学会会員であることと、指導者講習会の受講と学術活動において研修指導医にふさわしい実績があるということが求められ、さらに資格審査に合格することで認定されます。
このように、日本矯正歯科学会では専門的な知識や技術などを持つ歯科医師や歯科医師をはじめとした医療従事者に適切な指導をすることができるスキル、さらには後世の専門医を育てるための指導者を育成・認定して一覧を公表しています。
参照HP:https://www.jos.gr.jp/roster
日本成人歯科矯正学会
日本矯正歯科学会以外にも、多くの学会などがあり、それぞれの分野において専門的な知識および技術を持った歯科医師に対して、認定資格が与えられています。
矯正歯科治療は、幼児期から成人期まで長い期間の患者さんが対象になります。骨格の成長途中の子どもの矯正治療と成長の完了した成人の矯正治療では治療方法も異なり、成人期の矯正歯科の専門的な技術と知識・経験が必要です。
日本成人矯正学会は、1993年に成長発育の完了した成人を対象とした矯正歯科医療の進歩・発展と学術向上を目指して発足されました。この学会は、成人の矯正歯科医療技術の高度な水準の維持・継続と更なる向上を目指し、活動しています。
日本成人矯正学会では、歯科医師だけでなく歯科衛生士をはじめとした矯正歯科に関連するコデンタル・スタッフの技術・知識の向上を目指しており、該当する人物に認定制度を設けています。
歯並びコーディネーター
患者さんや一般の方に歯科矯正に関する理解を深めてもらい、相談対応やアドバイスをすることができる人材を育成するために作られた制度です。
歯科医師以外にも歯科衛生士・歯科技工士はもちろん、歯科助手や歯科受付のスタッフを含めた歯科医療従事者が取得することができます。
研修を受けた後に審査に合格すると、認定登録されます。
認定医
日本成人矯正歯科学会の認定医制度は、基礎的な矯正歯科知識に加えて成人の歯科矯正に関する学術的かつ包括的な医学知識ならびに医療技術と、経験並びに倫理観が備わった矯正歯科専門医を選別し、認定医として認めています。
学会に5年以上し、認定医研修プログラムを修了しているか、あるいは矯正歯科専門医療機関に2年以上して矯正歯科基礎研修を修了し、日本成人矯正歯科学会の定める認定医申請資格試験に合格することで、認定されます。
臨床指導医
日本成人矯正歯科学会の臨床指導医は、成人に至るまでの子供の年齢層から成人に至るまでの矯正歯科治療に精通した優れた歯科医師を養成し、これにより歯科医療の向上をはかることを目的として作られた制度です。
認定医を取得してから2年が経過していて、学会での発表実績や成人歯科矯正治療に関する症例の報告が必要となります。
さらに、臨床指導医を取得して2年が経過したのち、学術研究などの発表経歴が認められた歯科医師は、総合指導医に認定されます。
参照HP:日本成人矯正歯科学会
最新のマウスピース矯正「インビザラインシステム」
最近では、ワイヤーやブラケットなどの装置を歯に装着せず、マウスピースのみで行う矯正歯科治療の進歩が目覚ましくなっています。
インビザラインシステム(インビザライン矯正)は、数あるマウスピース矯正の中でも、世界100か国以上の国々で導入され、1500万人以上が受けている治療法です。
患者さん一人一人に合わせたオーダーメイドのマウスピースを作成し、矯正歯科専門歯科医師の治療計画に沿って段階的にマウスピースを交換していくという流れで、歯並びを徐々に整えていきます。
患者さんの口の中をスキャンして院内で取り込んだ3Dコンピュータ画像を用いることで、治療後の歯並びを確認しながら治療を計画して進めていくことができます。
また、マウスピース(リテーナー)は透明に近いプラスチックでできていて、口を開けても目立たずに治療を進めることができます。1日のうち20時間のあいだ装着して治療をするため、患者さん自身が取り外しをすることができます。そのため、食事や歯磨きなどの時は取り外しをすることができます。マウスピースも水洗いができるので、清潔に保つことができるためとても衛生的なため、虫歯や歯周病のリスクも抑えることができます。
インビザライン矯正は3Dテクノロジーなど高度な技術を必要とするため、治療に関わる歯科医師にも高度な技術・経験・知識が求められます。
そのため、インビザライン矯正では独自のインビザラインドクター認定システムがあります。
プルチーノ歯科・矯正歯科には、院長をはじめとしたインビザライン矯正の50症例以上の治療実績と専門的知識・技術を持ち合わせていると認められた歯科医師のみが認定されるインビザドクターが在籍し、治療に関する質問に関する解答や案内、診断・治療を担当します。
24時間webからアクセスして矯正に関する無料相談の来院予約ができますので、ぜひご活用ください。
矯正歯科治療の料金はどうやって決まるの?費用の相場も解説します。
25.01.11
カテゴリ:インビザライン
矯正歯科治療にかかる料金とは
矯正歯科治療とは、顎骨や歯の大きさや位置を整えて、機能的な問題や審美的な問題を改善するための治療方法です。
歯科矯正治療につかう装置や器具は他の歯科治療にはあまり使わない特殊なものが多く、それを取り扱う歯科医師やスタッフにも専門的な知識と技術が求められることや保定期間も含む治療期間が長くなりやすいことから、治療費が高くなることが多いです。
さらに、矯正歯科治療は医療保険が適用される条件が厳しく、多くの場合で保険外診療となってしまいます。
では、歯科矯正治療の治療費はどのように決まっていくのかをご紹介します。
医療保険診療と保険外診療
医療保険とは、加入者が保険料を支払い、病院にかかる時には一定の割合の保険料を支払うことで治療を受けることができる制度です。日本の医療保険では、治療内容ごとに全国共通の料金(保険点数)が決められています。これは国民健康保険や社会保険など全ての医療保険で共通のものが設定されています。
治療を受けたい場合は、病院や診療所の窓口で保険証やマイナンバーカードを提示することで医療保険が適用されます。
日本では、国民全員が保険証を持つ「国民皆保険」という制度があります。これは、全ての日本国民が健康保険に加入することが義務づけられています。国民皆保険は、基本的人権の尊重をもとに「すべての日本国民が適切な治療を受けられる」という権利が守られるための制度です。
しかし、医療保険はすべての医療費が適用されるわけではありません。医療保険は「病気やケガの治療に必要な医療行為や処置」にのみ適用されます。したがって、美容整形や歯科矯正治療などのように「審美的にきれいにしたい」などの目的で行う治療に関しては、「病気やケガの治療に必要な医療行為」の対象症例とは認められないため医療保険は適用されません。
医療保険を適用されない場合には、保険外診療(自由診療)として全ての治療費を負担することで治療を受けることができます。保険外診療の場合は治療費の金額が決められていないので、病院や診療所が独自に設定した治療費を全額支払うことになります。しかし場合によっては税金の医療費控除が適用されて、確定申告することで費用が還付される場合もあります。
①初診・再診料
病院や診療所で初めて治療を受けるときや久しぶり(二か月以上間隔が開いて)に受診する場合には、初診料がかかります。
また、2回目以降の診療には毎回再診料がかかります。
しかし、初診料や再診料は医療保険が適用される場合には必ずかかる(保険点数として算定される)料金ですが、保険外診療の場合は必ずかかるわけではありません。
②治療前の相談料
歯科矯正治療の場合、治療を始める前に治療を担当する歯科医師と術前相談(カウンセリング)の時間を持つことが重要です。
矯正歯科治療は、治療期間が長くかかり治療法によっては上下の歯の咬み合わせが合わず痛みがでることもあります。それが原因で、治療中の痛みなどの不調が身体全体に影響を与えたりすることがあります。そのことを踏まえ、治療を始める前に検査などをして今の状況から適用できる治療法やそれぞれの治療法のメリット・デメリットなどを確認しておくことが後で後悔しないためには大切なことです。
治療前の相談に関しては、歯科医院によって相談料が設定されている場合があります
クリニックによって通院する回数や金額の詳細は異なりますので、事前に確認して予約を取りましょう。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、歯科矯正治療を始める前に無料診断を行っています。初診料・治療をした場合の歯並びのシミュレーションを用いたカウンセリング料が無料で受けることができます。24時間webから来院予約ができますので、活用してみてください。
③治療器具や施術に関する費用
歯科矯正治療は、虫歯や歯周病を治療する一般歯科とは使用する器具などが多く違います。したがって、治療をする歯科医師の知識と技術も矯正歯科に関連した専門的な知識も必要になります。
治療法によって違う費用
歯科矯正治療は大きく分けると顎の位置や大きさを調整する治療と、歯の位置などを動かす治療があります。
子供の時に矯正歯科治療を受けるときには骨格の成長を抑制したり促すことで治療を進める場合もあるので、成人の矯正治療とは違う装置や治療法を行う場合があります。
ここでは、どちらの場合でも良く用いられる歯を動かすための治療法と費用について説明します。
ワイヤー矯正治療法
ワイヤー矯正治療法は、歯の表側にブラケットという装置を接着し、そのブラケットの溝にワイヤーやゴムをかけることで力をかけて動かす治療法です。
定期的に歯科医院でメンテナンスをしながら装置の調整をして歯の位置や向きを動かして治療をしていきます。比較的強い力をかけることができるので、広い範囲にかけて歯を動かしたり、複数の歯の矯正をするのにも長けた治療法です。
しかし、ブラケットをはじめとした矯正装置は歯科医院に通院した時に治療状況を観察し調整やメンテナンスをするので、患者さん自身が取り外すことはできず、硬い素材の装置が使われているので、口の中の粘膜や舌に当たって傷になってしまうことがあります。また、強い力がかかるため口の中に痛みを感じたり、顎の痛みや頭痛・肩こりが起こってしまう場合があります。
・裏側ワイヤー矯正治療法
ワイヤー矯正治療法は表につけているため、口を開けると目立ってしまうことも難点の一つです。その改善策の一つとして、歯の内側に矯正装置をつける裏側ワイヤー矯正治療法(舌側矯正)もあります。
この治療法だと外側から矯正器具は目立ちにくくなりますが、違和感が強く舌に器具が当たりやすく傷はできやすくなってしまったり、歯が後戻りしやすいという難点もあります。
また、施術をする歯科医師にも通常のワイヤー矯正治療法よりも技術が必要となり、難しい治療法なぶん治療費の目安も少し高くなる傾向があります。
・マウスピース矯正治療法
マウスピース矯正治療法は、患者さんの歯型を採取して作ったマウスピースを利用して歯を動かしていく治療法です。
歯科医師から指示された1日のうちの決められた時間に装着し、マウスピースを交換しながら治療を進めます。
マウスピース矯正治療法ではワイヤー矯正治療法とは違い、基本的に使う矯正装置はマウスピースのみです。透明なマウスピースを使うので、口を開けた時にもあまり目立ちにくい状態で治療をすることができます。
また、マウスピースは患者さん自身が取り外しを行うので、決められた時間のあいだ装着していれば、それ以外の時間には外しておくことも可能です。なので、食事中や歯磨き、激しい運動をする時なども取り外した状態にしておくこともできるのです。
さらに、素材も柔らかいものが使われているので、口の中の粘膜や舌を傷つけるリスクも軽減できます。
マウスピース矯正治療は、ワイヤー矯正治療法に比べると歯を動かす力が弱く、負担の少ない治療法です。しかしそのぶん広い範囲の矯正には適しておらず、狭い範囲の一部の歯だけを動かす場合など適用症例が限られているという問題点があります。
そのため、新しい技術にも対応できる矯正歯科の専門的な知識と技術を持った歯科医師に相談して、適用できるかを相談するのも重要です。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、マウスピース矯正治療法の中でも最新のシステムである「インビザラインシステム」を導入しています。
インビザラインシステムは、3Dスキャナーを使って患者さんの口の中の情報をコンピューターに取り込み、そのデータをもとに患者さんの希望を聞かせていただき、矯正専門医が完成図を作成して院内でマウスピースを作成します。
治療を始めるときから完成した歯並びが確認できるため、治療結果を実感しながら安心して治療を受けることができます。
あなたに合ったプランで安心して矯正治療を受けましょう
このように、矯正治療を受ける場合にはいろいろな費用がかかります。
しかも、矯正歯科治療には医療保険が適用されないため、歯科医院によって価格に大きく差ができてしまう場合があります。
この記事でご案内した事を考慮して、治療の流れを丁寧に説明してくれてしっかりと自分に合ったプランを作ってくれる歯科医院を見つけましょう。また、金額が大きいと現金での一括払いが難しい場合も考えられますので、金利の安いデンタルローンやクレジットカード決済、カード分割払いや手数料、毎回通院のたびの支払いなど、利用できる支払い方法も確認しておきましょう。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療を始める前に患者さんからの質問に答えたりしっかりと話し合い、治療計画を立てていきます。また、支払い方法も多くの選択肢がございます。24時間webからアクセスして矯正治療に関する無料相談が予約できますので、ぜひお気軽にご利用ください。
歯科矯正で八重歯をきれいに治療する方法とは?矯正専門の歯科医が解説します
25.01.10
カテゴリ:インビザライン
八重歯とは?
大人の歯(永久歯)は、通常は親知らずを除くと上下左右に7本ずつの計28本が生えそろいます。
「八重歯(やえば)」というのは、真ん中から奥に向かって4本目の一番手前の奥歯(臼歯)のことを指します。この歯は、一般的には「犬歯」とも呼ばれ、正式には「上顎第一小臼歯(じょうがくだいいちしょうきゅうし)」といいます。
八重歯とは、この上顎第一小臼歯が生える位置がなんらかの理由で正常な位置に生えることができず、前後の歯と重なりあってしまったり位置がずれてしまい、他の歯に比べて外側に飛び出して見える(出っ歯)状態のことをいいます。
八重歯になる原因
正常な位置に本来の位置に並ばずに歯が生えている状態を叢生(そうせい)といい、その原因の多くは歯の大きさと顎骨の大きさにあります。
また、乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングが遅くなってしまって別の歯が正常とは異なる位置に動き、成長に伴って生える位置が狭くなってしまうことも一つの原因となります。それ以外にも、叢生は歯が大きい場合や顎の大きさや形などの遺伝的な要因も多く、家族間で同じような叢生して歯が並ぶこともあります。
八重歯はなおした方がいいのか
日本では八重歯は「口を開けて笑った時に見えてかわいい」というイメージが強く、昔からチャームポイントの一つとされています。
しかし、日本とは異なり欧米では「吸血鬼の牙」を連想するなどとしてあまり良い印象はないので、避けられています。
そのため、欧米では歯並びの悪い子どもには歯科矯正治療も盛んに行われています。八重歯の場合にも欧米では他の歯に問題が無くても放置せず、子どもの時期に積極的に歯科矯正治療で治します。
八重歯は他の歯と位置がずれていたり重なって生えてしまっているので、八重歯やその周辺の歯は歯ブラシをするのが難しく、歯周病や虫歯も発生しやすくなってしまうことがあります。また、ホワイトニング治療を受ける場合にも邪魔になってしまうこともあります。
八重歯の治療法
八重歯を治療する方法としては、以下の様に大きな分類で2種類のタイプがあります。
①抜歯
八重歯は叢生しているので、基本的に下の歯とうまく噛み合わせることができません。そのため、抜いた後に噛み合わせが悪くなるなどのデメリットも起こりにくいため、服薬中の薬などに何も問題がない場合は抜歯をすることもあります。また、八重歯が無いことで他の歯の生えてくるスペースを確保できて歯が整列するようになる場合にも、歯科医師の検査や診断の結果によっては歯を抜く場合があります。
②歯科矯正治療
八重歯の治療をする場合には歯を短く削るとかではなく、歯科矯正治療で八重歯の位置を動かして歯並びを正常に整えることもあります。これは、顎の大きくて隙間はあるのに、歯が叢生してしまった場合には症例によっては歯科矯正治療で改善することができます。
また、八重歯がある事が原因で前歯など他の歯の歯並びに結果としてガタガタになってしまったり口が閉じにくくなってしまうなどの影響が出ている場合には、八重歯を抜歯を行い、その後に矯正歯科治療で歯並びを整えることもあります。
八重歯を治療できる歯科矯正方法
では、八重歯を抜かない場合、歯科矯正治療では主にどのような方法で八重歯を治療するのでしょうか。
この記事では、よく使われるワイヤー矯正治療法とマウスピース矯正治療法のそれぞれの特徴についてご紹介させていただきます。
①ワイヤー矯正治療法
歯の表側にブラケット装置を装着して、アンカーと呼ばれるブラケットの部位にワイヤーやゴムをひっかけることで、その引く力を利用して歯を動かしていく治療法です。
これは、八重歯の位置のみを治す時にはその周りの歯にだけ矯正器具をつけ治療をする場合や、八重歯以外の他の歯の位置も整列させたい場合にも用いることができる治療法です。
ワイヤーやゴムの力で位置を矯正していくので強い力がかかりやすく、部分的な矯正だけではなく広範囲の治療も可能なことからよく用いられています。また、歯の裏側に装置をつける裏側ワイヤー矯正治療法もあります。
しかし、ワイヤーやゴムの力が強すぎると歯や顎に痛みを感じたり、ブラケットなどの装置が口の中の粘膜や唇・舌先に当たって口内炎になってしまうなど、長くかかる治療期間にトラブルが多くなりやすいので注意が必要です。
また、装置は歯科医院に通院した際に装着や調整をするため、患者さん自身では取り外しをすることができません。そのため、痛みを感じていても自分で取り外すことはできないので傷がひどくなってしまうこともあります。それ以外にも、食事中や歯磨きをする時にも取り外すことができません。そのため口の中に食べ物が残りやすく気になってしまったり、歯の汚れを十分に取り除くことも難しい状態になり、歯周病や虫歯などの原因にもなってしまいます。これは、裏側ワイヤー矯正治療法の場合にも口内炎などのトラブルは起こりやすくなってしまいます。
さらに、表側についた矯正器具は口を開けると目立つこともあり、それがストレスになってしまうことで頭痛や肩こりなど口とは異なる部位の不調の原因になるケースもあります。
②マウスピース矯正治療法
マウスピース矯正治療法は、歯にリテーナーと呼ばれるマウスピースを装着することで歯の位置や向きを矯正します。
まず最初に患者さんの歯型を印象採得し、それを基に少しずつ位置を矯正するためのリテーナーを必要な数だけつくります。複数のリテーナーを順に交換していくことで、歯の位置を少しずつ動かしていくという流れの治療法です。
ワイヤー矯正治療法に比べると歯にかける力は弱いので、あまり広範囲の矯正には適していない場合もありますが、小さい負担に抑えることができます。
また、マウスピース矯正治療法に使われる矯正器具はリテーナーのみで、柔らかい素材でできている事が多いため、口の中の粘膜や舌にあたって傷になってしまうことはほとんどありません。
マウスピース矯正治療法は、歯科医師の指示通りにリテーナーを1日のうちの決まった時間に装着することで治療を進めていきます。そのため、ワイヤー矯正治療法とはことなり、マウスピース矯正のリテーナーは患者さんが取り外しをすることができるので、痛みを感じた時には取り外すことができます。
さらに食事をする時や歯磨きをする時には外すこともできるので、食べかすなどが残りにくく歯周病や虫歯になってしまう可能性も低く抑えることができるのです。
また、リテーナーは透明度の高い素材でできているため使用中にも外からはわからないので、その点でもストレスの少ない治療法だと言えます。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、最新のマウスピース矯正治療法であるインビザライン矯正を導入しています。
インビザライン矯正は、100以上の国で導入されていて、1500万人がこの治療法を受けています。
インビザライン矯正では初めての診療時に3Dスキャナーを使って患者さんの口腔内の情報をコンピューターに取り込み、そのデータを基に患者さんの治療を開始する前の現在の状況の分析と希望に沿った治療の完成図を作っていきます。それを基に専門的な知識や経験を持った歯科医師であるインビザドクターが診療を担当し、治療に関する希望などを話し合いを行うことで、患者さんに最適な治療計画を立てることができるおすすめの治療法です。
そして、その治療計画を基に作る複数のリテーナーを持ち帰り、定期的に歯科医院でメンテナンスと治療経過の確認を受けながら、多くの症例を治療してきたインビザドクターに支持された適切なタイミングで数週間ごとにリテーナーを交換していきます。
インビザライン矯正では、1日のうち20時間のあいだリテーナーを装着していって、歯を少しずつ移動して理想の歯並びに近づけていきます。
そのため食事をする時や激しい運動をする時など、自分の好きなタイミングでリテーナーを取り外すことができるので、ストレスを軽減することができるのは大切なメリットです。
また、歯磨きをする時にも取り外すことができるので磨き残しなどのリスクも軽減でき、長い治療期間にも歯周病や虫歯になるリスクも抑えることができるうえに、リテーナー本体も水洗いすることができる素材でできているため、清潔な状態で治療が終了するまで装着することができます。
マウスピース矯正治療法の利点を最大限に生かし、さらに最新のシステムを取り入れて進化を続けるインビザライン矯正は、患者さんの為を考え要望に対応できる理想の治療法だと言えるでしょう。
八重歯をキレイにしてストレスをなくしましょう
八重歯はチャームポイントとも言われているのはメリットでもありますが、お口の中の様々なトラブルや悩みの原因にもなりやすい状態です。
もしも八重歯をそのまま温存したい際にも、定期的に歯科医院に行って口腔ケアのメンテナンスを受け、正しいケアをして八重歯と全体の歯の状態をキレイにして健康を保つことも重要です。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療にかかる期間や保定に必要な期間、さらに内容や費用に関する相談や患者さんのご希望に寄り添った治療法をしっかりとカウンセリングで説明して提供しています。電話や24時間webからアクセスして矯正に関する無料相談の来院予約ができますので、是非お気軽にご利用ください。
初診前の歯科の矯正治療に関する相談は、矯正歯科の無料のカウンセリングで解決!
25.01.09
カテゴリ:インビザライン
歯科矯正治療を始める前には、必ず矯正歯科に相談に行きましょう
歯科矯正治療は、虫歯の治療のような他の歯科治療に比べると、ハードルを高く感じる人が多いと思います。
矯正歯科治療は、治療期間も長く、それに当たり治療費も多くかかる場合が多いからです。
そのため、歯科矯正治療を受ける前にしっかりと矯正歯科に関する相談をしたり説明を聞いておくことが重要です。
治療を始める前の相談・カウンセリングの重要性
歯科矯正治療とは、顎や歯の位置や向きを整えることで、咬合不全や顎関節症を改善したり歯並びなどの外見のバランスを整えることを目的としておこなわれる治療です。他の歯科治療に比べると治療内容が特殊で治療方法も大きく違うため使用する器具も特殊なものを使い、顎や歯を矯正するのは時間がかかるため治療期間も長くなることも多いです。
さらに特定の条件を満たした場合の治療を除き医療保険の適用とはならないので、治療費が高額になる場合があります。
以上の事から、矯正歯科治療を受けたい時には、事前に矯正治療専門の歯科で治療費や治療に関する相談などができるカウンセリングを受けるのが重要です。
この記事では、治療前のカウンセリングを受ける前に知っておくべき矯正歯科治療の流れや重要な項目をご紹介します。
初診料などが無料のカウンセリングとは
医療保険の初診料とは
日本で医療を受ける時、多くの場合は医療保険の対象になる治療を受けます。医療保険というのは、国民健康保険組合や全国健康保険協会などに毎月定められた保険料を支払うことで、病院や薬局に通った場合に一部(1割から3割程度)の負担のみで、医療行為や治療行為を受けることができるという制度です。
医療保険適用の医療行為や調剤行為には厚生労働大臣によって、難度や技術、治療にかかる時間や内容によって保険点数が決められています。
これは、全国共通で定められており、多くの治療はこの保険点数を合計した治療費を支払います。医療保険を使って病院や歯科医院で治療を受ける場合には、治療内容に関する点数とは別に「初診料」や「再診料」が毎回かかります。
医療保険が適用される治療は、病気と認められている症状を改善する目的であることが原則です。
医療保険は多くの症例に適用できる治療であったり薬剤に限られるため、治療や検査によっては適用外となってしまいます。
医療保険を使って治療を受ける場合には、適用が認められた治療法や薬剤しか使うことができないため、がん治療などの先進医療や日本では認められていない(未承認)薬剤は使えないなどの制約があります。
また、病気やケガが原因で起きている症状の改善以外の治療は適用外なので、美容整形や審美目的のホワイトニングや歯科矯正治療は医療保険の対象にはなりません。
医療保険が適用されない治療の事を保険外診療や自由診療といいます。この場合は治療にかかった費用は、患者さんの全額負担になります。
保険が適用されない治療に比べると治療費が高くなったりするようなイメージが浮かびやすいですが、医療保険での治療に比べて治療法や薬剤に制限されることがなく、それぞれの患者さんの希望やニーズに合わせた柔軟性の高い治療を受けることが受けるという大きなメリットがあります。
矯正歯科で治療を始める前のカウンセリングは保険適用外となります。
患者さんによっては、カウンセリングを受けた結果で矯正歯科治療は保険適用になる場合も考えられますが、カウンセリングの費用は保険外治療です。
保険外治療では治療費をそれぞれの医院で決めることができるので、初診や再診の料金はクリニックによって違います。最近では、治療前のカウンセリングでは初診料や検査料を無料にしている歯科医院もあります。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、矯正治療に関する無料カウンセリングを行っていますので、電話での予約や24時間webからアクセスして予約することができますので、ぜひお気軽にご利用ください。
相談・カウンセリングの内容とは
カウンセリングの内容は決まっているわけではないので、歯科医院によって違います。ですが、大まかな内容に変わりはありません。
医療現場では、「SOAP(ソープ)」と言われる技法が、治療方針を決めることによく使われます。
①S(Subjective:主観的)
患者さんの症状や困りごと、どのような治療を受けたいのかなど問診をして、患者さんの気持ち(主観)を伺って情報を得ます。
②O(Objective:客観的)
検査結果や口腔内写真を撮影して得た情報などをもとに、現在の状況や口腔内の状態などを客観的に分析します。
③A(Assesment:評価)
医療従事者(医師や歯科医師など)が①と②をもとに、評価や診断を行います。どのような治療が必要かなどを判断します。
④P(Plan:計画)
SOAの結果を総合して、最適な治療方法などを決めて治療計画を作ります。
歯科矯正治療においても、患者さんの気持ちをまず最初に聞かせていただき、専門的な知識を持った歯科医師が検査結果などをもとに客観的に判断・評価をしてから、患者さんに最適な治療計画を作るのは、治療を成功させるうえで非常に重要な事だと言えるでしょう。
契約をして治療を始める前に確認するべき項目
治療計画が完成したら、歯科医師から説明を聞いて患者さんご自身やご家族が納得すれば、治療を始めることができます。これをインフォームドコンセント(informed consent)といい、治療行為を始める前に医師がしっかりと現状や治療方法について丁寧に説明し、患者さんが十分理解をした上で治療を受ける権利を守るための方法です。
患者さんは専門的な知識や認定資格を持った医師やスタッフからの説明を聞き、不安や疑問がある際は納得がいくまで治療に関する質問や説明を聞き、同意するか拒否するかを決めることができます。
インフォームドコンセントをしっかりと行うことで、医師も患者さんも安心して治療を進めることができるので、非常に重要なプロセスです。
ここでは、患者さんが治療に関して全面的に納得するためにどのような項目を事前に確認しておくべきかをご説明します。
治療の期間・治療方法について
矯正歯科治療は、主に歯を動かすイメージを持っている方が多いと思いますが、歯を動かして整列させるためには、口の中にじゅうぶんなスペースが必要です。そのために、患者さんの噛み合わせやお口の中の状況によっては、抜歯などの処置が事前に必要な場合があります。その場合、矯正歯科治療を受ける歯科医院で抜歯をするのではなく、他の歯科医院での抜歯をお願いしなければならない場合もあります。
また、矯正治療法にもワイヤー矯正治療法やマウスピース矯正治療法など様々な種類があり、どの治療法を選択するかは問診や検査の結果で決めていくのですが、それでも患者さんの要望に沿う治療法が提案されない場合も考えられます。
治療法によっては、治療中の痛みや見た目の悩みやホームメンテナンスでストレスを感じてしまったり、治療期間が長かったり費用も多くかかるなど、患者さんの負担が大きくなってしまう場合もありますので、治療法に関するメリットやデメリットをしっかり聞いてから契約をしましょう。
受験や就職など、患者さんのライフイベントも考慮して、治療計画を立てる必要があります。来院する間隔や治療期間を確認し、これからどのようなイベントがあるのかを想定して決定していただく必要があります。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、目立たない裏側ワイヤー矯正や最新のマウスピース矯正「インビザラインシステム」など、患者さんに最適な矯正治療法をご案内することができます。
治療費の総額や支払い方法について
歯科矯正治療は、ほとんどの場合で医療保険が適用されません。そのため、決まった治療費もありません。
矯正歯科治療には、治療器具などの他にメンテナンス料などもかかります。また、治療が終わった後に歯が元の位置に戻ってしまう(後戻り)を防ぐために部分的に保定装置をつけたり、治療終了後も検診が必要な場合もあります。
このような費用は最初に提示される治療費の見積もりにすべて含まれている場合と、見積もりとは別に請求される場合がありますから、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、歯科矯正治療は高額な治療費がかかる場合がほとんどです。治療費を支払う場合に、どのような支払い方法があるかは事前に確認しておきましょう。最近は分割払いや歯科治療のためのデンタルローンや、クレジットカード決済ができる歯科医院も増えてきています。
プルチーノ歯科・矯正歯科では、デンタルローンやクレジットカード決済にも対応していますので、ご希望にあった支払い方法をえらんでいただくことができます。
以上の事をしっかりと考慮したうえで、素敵な笑顔になるための歯科矯正治療を受けましょう。