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出っ歯の矯正なら名古屋市のプルチーノ歯科・矯正歯科へ|矯正方法や治療後の注意点を解説

24.10.26

カテゴリ:BLOG

出っ歯の矯正なら名古屋市のプルチーノ歯科・矯正歯科へ|矯正方法や治療後の注意点を解説

出っ歯が気になる、出っ歯がコンプレックスで自信が持てない、など出っ歯でお悩みの方は多くいらっしゃいます。今回は、出っ歯の原因や治療法に関して、プルチーノ歯科・矯正歯科が徹底解説していきます。出っ歯でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

出っ歯とは?

上の歯が前に出ている状態を、専門用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼び、一般的には「出っ歯」と呼ばれています。正常な歯並びの方でも、上の歯は下の歯よりも2~3mm前に出ていますが、4mm以上出ている場合は出っ歯の傾向があると診断されることが多いです。

出っ歯には、骨格に問題がある出っ歯と、歯並びに問題がある出っ歯の2種類があり、骨格に問題がある場合は、顎の骨を切るなどの外科手術が必要になる場合もあります。出っ歯を放置すると、口が閉じづらく口呼吸になりやすいことから、虫歯や歯周病のリスクが高まり、風邪を引きやすくなるというデメリットがあります。また、見た目にコンプレックスを感じてしまう方も多くいらっしゃいます。

 

出っ歯の原因とは

遺伝や癖が出っ歯の原因となります。具体的には以下のような原因が考えられます。

遺伝によるもの

顎が小さかったり、顎の骨が前に出ていたりする場合は、出っ歯の原因となります。出っ歯であること自体が遺伝するということはありませんが、生まれ持った顎の大きさや骨格などは遺伝によって引き継がれることが多いと言えるでしょう。

癖によるもの

さまざまな癖や習慣が出っ歯の原因となります。矯正治療で出っ歯を治したとしても、原因となる癖や習慣を治さなければ歯並びが後戻りする可能性があるため、注意が必要です。具体的には、以下のような習慣や癖が挙げられます。

指しゃぶりや爪噛み
口呼吸
舌で前歯を押す
唇を噛む

出っ歯を予防するためには、上記のような習慣や癖を意識して治していく必要があります。指しゃぶりに関しては3歳以降も毎日長時間行っている場合は、徐々に癖を治していくことをおすすめします。

出っ歯を治すための歯科矯正の方法

出っ歯を治すためには、患者様のご希望や、歯並びの状態によって適切な矯正方法で治療を行います。具体的には、以下のような方法があります。ただし、先述したとおり、骨格に問題がある場合は、外科手術を行ったり、外科手術と歯科矯正を併用したりする必要がある場合もあります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ブラケットという器具にワイヤーを通して力を加えることで歯を動かしていく矯正方法です。歴史が深く、歯科矯正といえばワイヤー矯正を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正は、どんな症例でも柔軟に対応できることが最大のメリットです。その反面、装置が目立つことや痛みや違和感を感じやすい点がデメリットとして挙げられます。また、装置のすきまに汚れが溜まりやすく、衛生管理を徹底する必要があります。
表側に装置を付ける「表側矯正」は、最も一般的な方法で、対応できる歯科医院が多く、安心して治療を受けることができます。装置が目立つ点がデメリットではありますが、白く塗装したワイヤーやセラミックのブラケットを選ぶことで、デメリットをカバーすることも可能です。
もう一つの種類は、装置を舌側に装着する「裏側矯正」です。表側矯正より器具が目立たずに治療を行うことができます。しかし、裏側矯正は非常に高度な治療のため、対応できる歯科医院が限られ、費用は表側矯正より高額になります。舌側に装置を装着することで、発語がしづらかったり、痛みを感じやすかったりする場合もあります。

マウスピース矯正

透明のマウスピース型装置を装着することで、歯を動かしていく方法です。装置が目立つ、痛みや違和感を感じやすい、衛生管理がしづらいなどのワイヤー矯正のデメリットをカバーすることができる、近年人気の矯正方法です。装置が取り外しできる点が大きな特徴であり、食事や歯磨きもいつも通り行うことができます。しかし、マウスピース型矯正は大きく歯を動かすことが苦手なため、重度の出っ歯の場合、ワイヤー矯正を案内される場合や、ワイヤー矯正との併用になる可能性もあります。
プルチーノ歯科・矯正歯科は、マウスピース矯正の中でもナンバーワンのシェア率を誇る、「インビザライン」を取り扱っております。インビザラインの歯科矯正治療実績が評価された結果「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されており、豊富な実績と専門的な歯科医師やスタッフにより、安心して治療を受けていただくことができます。

機能的マウスピース型矯正法

機能的マウスピース型矯正法は、現役の矯正専門歯科医師が開発した取り外しの出来る「マウスピース型矯正装置」です。
出典:こども歯並び.com

乳歯列期と混合歯列期である6~11歳の時に使用することで効果を発揮し、口周りの筋肉のバランスを整えたり、正しい舌の位置や使い方をトレーニングしたりすることを目的とした矯正方法です。単に歯並びをよくするだけでなく、出っ歯をはじめとした歯並びの乱れの原因となる根本的な原因にアプローチしていきます。プルチーノ歯科・矯正歯科では、機能的マウスピース型矯正装置「プレオルソ」を用いて、お子様の成長を利用しながら、筋肉や舌が正常に稼動するように矯正し、顎の成長を促します。プレオルソを用いることで、お口ポカンや歯ぎしりの改善も期待できます。

なお、プルチーノ歯科・矯正歯科では、無料矯正相談を行っており、患者様の歯並びの状態によって最適な方法をご提案しております。無料矯正相談はこちらよりご予約ください。

出っ歯に対する年齢別の治療法

出っ歯に対する歯科矯正は何歳からでもスタートできますが、治療をスタートする年齢によって、できる治療法は変わります。

歯の生えはじめ~6歳頃

歯並びが決まるのは、永久歯が生え始める6歳前後と言われており、それ以前に出っ歯の兆候があっても経過観察する場合が多いです。低年齢のうちは、歯科医院での定期検診を受けたり、食事指導を行ったりすることで、将来歯並びが悪くなることを予防する取り組みを行っていきます。

6歳頃~12歳頃

一般的に、初めての永久歯が生え始める6歳前後から矯正治療をスタートすることが多いです。小児矯正では、乳歯と永久歯が混在した混合歯列期に行う歯科矯正を「Ⅰ期治療」と呼びます。Ⅰ期治療では、顎の成長を促すことで、歯がきれいに並ぶスペースを確保したり、口周りの筋肉のバランスを整えたりすることを目的としています。Ⅰ期治療できれいに歯が並ぶ場合もありますが、永久歯が生え揃ってから行う「Ⅱ期治療」へ移行する必要がある場合もあります。もしⅡ期治療の必要があると診断された場合でも、Ⅰ期治療でしっかりとスペースを確保し、土台を作っておくことで、Ⅱ期治療がスムーズに進むことが期待できます。

12歳頃~成人

歯並びを正しくすることを目的としたワイヤー矯正やマウスピース矯正は、お子様の場合でも、成人の場合でも同じ方法で行います。きれいに歯が並ぶスペースが確保できない場合は、抜歯を行う可能性もあります。Ⅰ期治療を行っていたお子様の場合は、Ⅰ期治療で十分なスペース確保ができていれば、抜歯を回避できたり、治療がスムーズに進みやすくなる場合も多くあります。

 

出っ歯の歯科矯正後の注意点

出っ歯の歯科矯正後にはいくつか注意したいことがあります。せっかく正しい歯並びになったにも関わらず、歯並びが元に戻ろうとする「後戻り」が起こってしまうことを防ぐためにも、注意点をしっかりと理解しておきましょう。

リテーナーを決められた期間装着する
出っ歯の原因となる癖を直す

歯科矯正は歯並びが整ったら装置を外すことができると思っている方も多いと思います。しかし、治療が完了した後も、リテーナーという後戻りを防ぐための装置を装着し、歯並びを安定させる必要があります。この期間のことを「保定期間」と言います。個人差はありますが、多くの場合、矯正治療を行なった期間と同じくらいの期間はリテーナーを装着する必要があります。特に歯科矯正が完了したばかりは、まだ歯並びが安定していないため、1日20時間程リテーナーを装着する必要があります。歯並びが安定してくると徐々にリテーナーの装着時間が短くなってくる場合もありますが、必ず歯科医師の指示を守るようにしましょう。また、出っ歯の原因となる癖を治さなければ、後戻りのリスクは高まります。お子様の場合は、癖によって元の歯並びに戻ってしまうことを説明し、親子で後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを維持していきたいですね。

出っ歯の矯正ならプルチーノ歯科・矯正歯科にご相談ください

出っ歯の原因や矯正方法について解説しました。お子様の場合は、早期に治療を開始することで、顎の成長を促す治療を行えるため、その後の治療がスムーズに進んだり、抜歯を回避できたりする可能性があります。お子様が出っ歯かも?と思ったら、お早めにご相談にいらしてください。永久歯が生え揃った年代のお子様や、成人の方でも、歯科矯正を行うことは可能です。歯並びの状態に合わせた適切な方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。プルチーノ歯科・矯正歯科では、無料矯正相談を行っております。まずは、こちらから無料矯正相談のご予約をお取りください。

 

歯科矯正の支払いでデンタルローンを利用するメリット・デメリットとは?その他の支払方法についても解説

24.10.25

カテゴリ:BLOG

歯科矯正の支払いでデンタルローンを利用するメリット・デメリットとは?その他の支払方法についても解説


歯科矯正をはじめとした歯科治療にかかる費用に対して利用できる「デンタルローン」をご存じでしょうか?今回は、名古屋のプルチーノ歯科・矯正歯科が、デンタルローンについてくわしく解説します。歯科矯正の支払いにデンタルローンを利用するメリット・デメリットを理解して、無理のない支払い計画をたてましょう。

デンタルローンとは

デンタルローンとは、歯科治療費に特化したローンのことで、歯科矯正やインプラントなどの自由診療の費用を分割で支払うことができます。歯科治療では、保険内診療と自由診療があり、治療内容によっては高額な費用がかかる場合があります。経済的な負担を考えると、高額な自由診療を行うことを迷われる方もいらっしゃると思いますが、すぐにお金が用意できないからと、治療を先延ばしにしたり、諦めてしまったりせずに、デンタルローンを契約して無理のない支払いをする選択肢もあります。

デンタルローンの仕組み

デンタルローンの仕組みは、まず信販会社が歯科医院に治療費を立て替え、患者様は治療費に分割手数料と金利を合わせた金額を信販会社へ支払っていきます。金融機関のデンタルローンを利用するという選択肢もあり、その場合は指定の銀行口座に借入金が振り込まれるので、ご自身で歯科医院に支払います。利用条件は、信販会社や金融機関によって変わりますが、18歳以上、または20歳以上の方で安定した収入があることです。デンタルローンによっては、年金受給者、学生、無職(専業主婦(夫))の方は利用できない場合や連帯保証人が必要な場合があります。また、未成年の場合は安定した収入があったとしても保護者の同意が必要です。デンタルローンの契約を少しでも考えている方は事前に条件を確認しておくといいでしょう。

デンタルローンの審査

デンタルローンを利用するには審査を通過する必要があります。利用条件である、「成人しており、安定した収入があること」を満たしている場合でも審査が通らない可能性もあります。クレジットカードの利用料や公共料金の支払いなどを延滞していたり、他にも複数のローンを契約していたりする場合は信用がないとみなされ、審査が通らない恐れがあります。

デンタルローンの金利や利用回数

デンタルローンの金利は5%前後であることが多く、カードローンやクレジットカードの分割払いと比べると金利が低く設定されています。デンタルローンの種類によって金利に違いがあり、借入額によっても変わります。また、実際に金利が確定するのは審査が通ってからです。利用回数は、最大120回払いまで分割できるデンタルローンもあり、月々の支払い負担を軽減させることができます。しかし、分割回数を多くすることで、支払いが長期化し、総支払額も多くなるということを頭に入れた上で、自分に合った支払い計画をたてるようにしましょう。

 

歯科矯正でデンタルローンを利用するメリット・デメリット

デンタルローンのメリットとデメリットを解説していきます。

デンタルローンのメリット

デンタルローンには以下のメリットがあります。

  1. 金利が低い
  2. まとまったお金がすぐに用意できなくても治療をスタートできる
  3. 医療費控除の対象になる場合がある

先述した通り、デンタルローンはクレジットカードの分割払いやカードローンに比べて低金利であることがメリットの1つです。クレジットカードの分割払いやカードローンの金利は15~18%が一般的なのに対して、デンタルローンは5%前後であることが多いです。しかし、金利は借入額や利用回数によって変動するため、事前に支払いシミュレーターなどで、支払い計画を試算するなど、計画的に利用するようにしましょう。

歯科矯正は自由診療のため、治療費が高額になり、まとまったお金が用意できず治療を始めるのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか?しかし、歯科矯正は治療期間が長期になるため、スタートが遅れればそれだけ治療完了も遅くなってしまいます。また、お子様の歯科矯正の場合、低年齢のうちにしかできない治療もあり、早めに治療をスタートすることが望ましい場合もあります。そんな時でも、デンタルローンを利用すれば無理なく治療を始めることができます。

また、デンタルローンを利用して治療費を支払った場合でも医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除は、1年間で患者様ご自身やご家族の医療費や、通院時に使った公共交通機関の交通費などが総額10万円を超えた場合に所得控除を受けられる制度です。ただし、予防や審美目的で行われた治療は医療費控除の対象外となる場合もあります。くわしくは、担当の歯科医師やデンタルローンの信販会社、金融機関へ確認をしましょう。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンには当然デメリットも存在します。デメリットも理解した上で契約をするようにしましょう。

  1. 審査に通らないと利用できない
  2. 希望のデンタルローンが利用できない場合もある
  3. 分割回数が多いと支払い期間が長期化する

先述した通り、デンタルローンを利用するには審査に通る必要があります。万が一審査に落ちてしまうと、別の支払い方法を検討しなければならないことを念頭に置いておきましょう。また、歯科矯正を行う歯科医院が信販会社と提携していない場合、歯科医院の窓口でデンタルローンを申し込むことはできません。その場合、金融機関のデンタルローンを申し込むことになりますが、一般的に信販会社より審査が厳しい傾向があります。

デンタルローンは自分にあった無理のない支払い計画をたてやすい支払い方法になりますが、月々の支払いの負担を軽減するあまりに分割回数を多くすると、支払期間が長期化し、結果的に総支払い額が多くなってしまいます。契約前にしっかりと支払い計画をたてるようにしましょう。

 

デンタルローンの利用方法

デンタルローンの利用方法は以下の通りです。歯科医院が提携している信販会社で契約するのか、金融機関で契約するのかによって、申し込みの窓口が変わります。

申し込み

歯科医院が提携している信販会社で契約する場合は、歯科医院の窓口で申し込みを行い、金融機関での申し込みの場合は、金融機関の窓口やwebから申し込みを行います。申し込みの際は、デンタルローンの申込書の記入と歯科矯正の見積書を提出します。

審査

審査の結果が届く期間は、信販会社や金融機関によって異なります。翌日わかる場合もありますが、1週間ほど時間がかかることもあります。

治療開始

無事に審査が通ったら治療がスタートします。万が一審査が通らなかった場合、別の支払い方法を検討する必要があります。

 

歯科矯正の費用をデンタルローン以外で支払う方法

デンタルローン以外にも、以下のような方法で分割払いができます。

クレジットカード分割払い
カードローン
院内分割払い

クレジットカード分割払いやカードローンは、すでにクレジットカードを利用している場合、審査がなく分割払いを行うことができます。しかし、デンタルローンに比べると金利が高いというデメリットもあります。院内分割払いは、歯科医院が行っている取り組みのため、実施していない歯科医院もあります。金利はかかりませんが、治療が完了するまでに支払いを終える必要があるため、1回の支払い額は多くなります。

歯科矯正の支払いやデンタルローンに関するよくある質問

デンタルローンに関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。契約前にぜひご確認ください。

Q:歯科矯正の支払いは分割払いもできますか?
A:歯科矯正の支払いは分割払いも可能です。デンタルローン、クレジットカード分割払い、カードローン、院内分割払いなど複数の方法があります。

Q:デンタルローンの返済回数は決まっていますか?
A:返済回数は決まっていません。デンタルローンの種類によって返済回数の限度は変わりますが、最大120回払いに対応しているデンタルローンもあります。

Q:デンタルローンは学生でも組むことができますか?
A:学生の場合、ローンが組めない場合や連帯保証人が必要な場合があります。また、未成年の場合は、収入が安定していても保護者の同意が必要です。

 

【まとめ】歯科矯正の支払いは無理なくデンタルローンの利用も検討してみよう

歯科矯正の支払いでデンタルローンを利用するメリット・デメリットをくわしく解説しました。歯科矯正は費用負担が大きい治療のため、デンタルローンを利用することで無理なく治療をスタートすることができます。分割回数によっては、支払い期間が長期化し、結果的に経済的な負担が大きくなってしまうことも考えられるため、メリット・デメリットを理解したうえで、利用を検討しましょう。

プルチーノ歯科・矯正歯科でもデンタルローンをお取り扱いしています。歯科矯正の支払いにデンタルローンを検討している方はお気軽にお問い合わせください。また、当院では矯正無料相談も承っております。費用面をはじめとした、矯正治療に関して気になることがある方は、ぜひ矯正無料相談のご予約をお取りください。

矯正歯科医が解説します!顎変形症の外科治療と歯科矯正治療について

24.10.23

カテゴリ:BLOG

顎変形症とは

顎変形症(がくへんけいしょう)とは、上下の顎骨の形や大きさ、位置などのバランスの異常によって起きる、顔の変形や咬み合わせの問題(不正咬合)などの症状が起きている状態の総称です。

顎変形症の種類

①下顎前突症(かがくぜんとつしょう)

 

顔を横から見た時に、下顎が上顎よりも前に突き出している状態で、三日月の様にも見えます。
日本人の顎変形症の中では一番多く、「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれることもあります。

歯の咬み合わせは通常は上の歯が下の歯に少しかぶさるようになっていますが、下顎前突症の場合には下の歯が上の歯にかぶさるようになることがよくあります。(反対咬合)

②上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)


顔を前から見た時に、下顎の位置よりも上顎が前へ突き出して見える状態です。これも日本人に多くある症状で、「出っ歯」などと呼ばれる状態です。
上顎前突症の場合には、上の歯が下の歯にかぶさり過ぎてしまう状態(過蓋咬合)になる事があります。
また、口を開けて笑った時に上顎の歯茎(ピンク色の歯肉)が目立つ(ガミースマイル)ことがあります。逆に口を閉じていても自然に口が開いてしまう(開口)ことがあります。

③小下顎症(しょうかがくしょう)

下顎の骨があまり発達せずに小さく、横から見ると下顎が引っ込んだように見えます。顎が小さいので歯が並ぶスペースがあまり無いことが多く、歯並びが悪くなる事がよくあります。

④開口症

奥歯は問題なく咬めているのに、上下の歯と歯槽骨が前に飛び出している状態。口もとが突き出たようになり、口を閉じるのが難しくなります。無意識に口が開いてしまうのも特徴です。

顎変形症の症状と原因

顎変形症によって現れる症状

顎変形症では咬合不全が起きやすくなりますが、自覚症状が出にくい場合があります。それは、わたしたちの体にはうまく機能していない器官を他の器官で補おうとするからです。

この場合は顎の機能を口の中の機能が補おうとして、無理やり咬み合わせがあった状態にしようとします。しかし無理に咬み合わせていたとしても、それに伴う症状は出てきてしまいます。

・上手く食べ物を咬んだり飲み込むことができない(摂食嚥下障害)

口から食べ物を取り入れると、歯で咬んだり舌ですりつぶし唾液と混ぜることで食塊を形成します。
顎変形症になると、咬み合わせが上手く合っていないので食べ物を咬んで小さくするのが難しくなり、舌も動かしにくくなるため食塊を形成するのが難しくなります。
食塊が上手く形成されていない状態で飲み込もうとすると、喉や食道に大きな負担をかけます。また、食物を分解して吸収するのも難しくなってしまい、胃などの内臓にも大きなストレスをかけます。
また、麺類などを噛み切るのが難しくなります。

・言葉の発音がしにくい(構音障害)

口を上手く閉じるのが難しい場合、音によっては発音が難しい場合があります。
また、舌の動かし方にも影響が出てくるので発音しにくいことがあります。

・気付くと口が開いているので、口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)

咬み合わせが上手く合っていないと、自然と顎が開いてしまうことがあります。
そのせいで口の中が乾燥してしまい、細菌などが喉に入りやすい状態になってしまいます。また、むし歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。

・顎関節に痛みが出る(顎関節症

咬み合わせが上手く合っていない状態で物を噛んでいると、無意識に顎に負担をかけてしまいます。
その状態が続くと、口を開けたり噛みしめるときに顎に痛みが出てしまったり、上手く動かなくなってしまうことがあります。

・無呼吸症候群やいびきの原因になる

睡眠中は筋肉が緩みやすくなるので、噛み合わせなどに問題があると口が開きやすくなります。
また喉に舌が落ちやすくなり(舌根沈下)、それらが原因で無呼吸症候群が起きてしまったりいびきの原因になることが考えられます。
これらの症状があると、睡眠の質が低下してしまい日中の活動にも支障がでることがあります。

・衝撃を受けると顎が骨折しやすい

人は外からの衝撃を顔に受けそうになった時、無意識に歯を食いしばり顎を固定します。しかし、咬み合わせが上手くいっていない場合はうまく食いしばることができず、顎に衝撃が伝わってしまいます。このことから、顎変形症が無い場合に比べると顎の骨折の可能性が高くなるといえます。

顎変形症になる原因

顎変形症は上下の顎骨の大きさバランスが整わないことでおこりますが、多くの場合で原因は不明です。
影響を与える事としては、遺伝や口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)などによる先天性の要因と、舌の癖や指しゃぶり、事故によるケガなどの後天性の要因が考えられます。

先天性の要因の場合は小さなころから異常が明らかになる場合もありますが、顎骨は20歳くらいまで成長を続けるため年齢を重ねてから異常が分かることもあります。
また、近親者に顎変形症の病歴がある場合には、事前に予測することもできます。

顎変形症の予防策としては、指しゃぶり、頬杖などの癖をやめることも重要です。

顎変形症の診断と治療

顎変形症の診断

顔は多くの部位から作られているので、関係する診療科(矯正歯科、口腔外科、形成外科など)がそれぞれの分野で検査した結果を持ち寄った総合的な結果から、顎変形症に関する正確な診断が下されます。

検査内容としては、口腔内(口の中)の診察、噛み合わせの検査、頭部レントゲン撮影、CT撮影などがあります。外見や骨格からの評価と、機能的な評価を総合し診断し、治療計画がつくられます。

顎変形症の治療

治療に関しても、外見の治療と機能的な治療の両面から行われます。顎の位置を正常に戻すことで顎変形症の症状が改善することもありますが、噛み合わせの修正や舌の動かし方などの機能訓練が必要な場合もあります。この場合は、言語聴覚士のリハビリなど多職種との連携も必要になる事が考えられます。

顎変形症の主な治療法としては、外科手術と歯科矯正治療が行われます。

1.外科手術

顎の形成が必要な場合には、「骨切術」という手術がよく行われます。
この手術は、手術痕を目立たなくするために、多くの場合口の中から行います。

顎の骨を小さくする場合、余分な顎骨を切り取って前後の部分を合わせてプレートで固定します。プレートは時間がたてば自然に吸収される素材のものか、チタンプレートが使われます。チタンプレートの場合、必要に応じて後に除去手術を行います。

 

2.歯科矯正治療

軽度の顎変形症の場合は、顎の大きさや形を変えずに顎や歯の位置を歯科矯正治療で動かすのみの場合もあります。
また、外科手術をする場合でも手術を行う前や後に歯科矯正治療で歯ならびを整えておくことで、顎変形症の再発の予防につながります。

 

顎変形症の歯科矯正治療にかかる費用について

歯科矯正治療は、歯並びを整え見た目をきれいにする(審美的)目的の場合には、公的医療保険外の場合があります。

しかし顎変形症の外科手術を行う場合、手術の前後に歯科矯正治療をした場合には「顎変形症の治療のための歯科矯正治療」であると認められるため、公的医療保険が適用されます。

顎変形症をなおしてお口の健康を守りましょう

顎変形症の影響は、顎だけではなく口の中の機能にも影響があります。顎変形症の疑いや気になる症状がある場合には、歯科医院などで相談してみてください。

プルチーノ歯科・矯正歯科では、24時間webで診療予約をおこなっています。
歯科矯正治療の専門医が、あなたにあった治療法についてくわしく説明いたします。
顎の症状や歯科矯正のこともお気軽にご相談ください。

歯科で矯正する時に保険は使えるの?医療保険とレセプトについて

24.10.22

カテゴリ:BLOG

日本は世界で少ない国民皆保険制度を取り入れた国

「国民皆保険」という言葉を知っていますか?これは日本の医療保険の制度の事で、「原則として日本国民全員が公的医療保険に加入し保険料を支払うことで、医療行為を受ける時のお互いの負担を軽減する制度」の事です。

「自助・共助・公助」でいうところの、「共助」にはいります。また、医療保険制度の安定のために税金も使われているので、「公助」でもあります。

海外の多くの国々では、医療保険の加入は個人でのみ行うもので入っていないという人も多くいます。そのため、同じ医療行為を受けたとしても負担金が大きく違ったり、場合によっては医療行為を受けることができないこともあります。

このような海外の国々に比べると、日本は医療行為を安心して受けることができます。

 

医療保険の仕組み

日本に住んでいる人は、基本的に国民健康保険や共済保険、社会保険健康組合保険などの、公的医療保険に加入しています。どの保険に加入するかは勤め先や年齢にもよって違いますし、負担する毎月の保険料に関してもそれぞれ違います。
また、病院の窓口で支払う治療費の負担割合も人によって違います。

保険料や負担割合は、その人の年齢、家族構成や経済状況などによってそれぞれの医療保険組合が決定しています。

 

保険請求(レセプト)について

公的医療保険を使って診療を受けることができるのは、保険医として認められた医師による治療のみです。そして、保険医が医療行為を行う医療機関の事を保険医療機関といいます。

 

保険医療機関に診療の対価として支払われる費用の事を「診療報酬」と呼び、医療行為ごとに厚生労働大臣が定めた保険点数を合算していくことで、算出します。
保険点数は「1点=10円」と定められていて、全国どこでも同じように適用されます。
こうして算定された診療報酬のうち、患者さんの加入する医療保険組合が定めた負担割合の金額を窓口で受け取り、残りは医療保険組合に申請して支払ってもらうのです。

この申請のことを「保険請求(レセプト請求)」と呼びます。保険請求は翌月の10日までに各保険組合に申請を出して受理されると、診療報酬を受け取ることができます。

保険医療機関の窓口で保険証やマイナンバーカードの提示を求められるのは、その人がどの医療保険組合に加入しているのかと負担割合を確認するために重要なことなのです。

公的医療保険が適用されない医療について

公的医療保険に定められている治療内容(保険医療)は限定されていて、場合によっては希望したような医療行為を受けることができないこともあります。

保険医療では、「この傷病名の場合は、この治療」という風に、傷病名ごとに行える治療内容が限定されています。保険医療に適用される治療は、「多くの人が該当する治療法である」などいくつかの条件によって定められています。
これは、公的医療保険が加入者の支払っている保険料から診療報酬を支払うため、できるだけその診療報酬の金額を高くしないためのものです。

例えば、『がん治療のために新しい治療法を受けてみたいけど、その治療法がまだ新しくて効果が必ずでるとは認められておらず、公的医療保険に定められていない』などの場合には、患者さんが全ての医療費を支払う必要があるので、高額な医療費を負担することになります。
このように、公的医療保険外の医療行為を「保険外医療」といいます。

その他には、「肌をきれいにしたい」や「脱毛したい」など見た目をきれいにするための医療行為は、『ケガや病気が理由ではない医療行為』に該当するため傷病名をつけることができません。この様な場合には、保険外医療とみなされます。

保険外医療は患者さんご自身の費用負担は大きくなりますが、そのかわり自分に合った自由度の高い医療行為を受けることができるというメリットもあります。

歯科での保険医療と保険外医療

歯科では、保険医療と保険外医療の内容はどのように違うのでしょうか。
歯科医院で行う治療に関しては、他の診療科よりも保険外医療を使う場面が多くあると思います。

たとえば、インプラント治療も保険適用はされません。インプラント治療は歯を失った箇所に金属などの素材で作られた土台を顎骨に埋め込み、その上に被せものをつけるといった外科手術が必要な治療です。

しかし、歯を失った場合にはインプラント治療以外にも「入れ歯」や「ブリッジ冠」などの保険適用になる治療法があります。入れ歯やブリッジ冠は外科治療をする必要がなく、安全性も高いので多くの人が受けている治療法です。インプラント治療は、現状では治療を受ける患者さんも入れ歯やブリッジ冠に比べると少なく、「見た目をきれいにするため」などの医療目的以上の理由もあるということで、保険適用外となっています。

他にも、むし歯の治療後に被せる冠に関しても保険外医療のものがあります。
前歯の冠を入れる場合には、保険適用の治療では合銀で鋳造されている前面のみが白い陶器で内側(口蓋・舌側)は銀色のままの補綴物(ほてつぶつ)を装着する処置が行われます。
医療行為を行うという意味であればそれでも問題ないですが、審美的な理由で内側も白い補綴物(セラミックなど)にしたい場合には保険外医療となります。
最近では、保険適用の補綴物のなかにもプラスチック製の前面が白くなっているものもありますが、これは強度の問題などから適用されるための条件が厳しく定められています。この場合は保険医が条件を満たしていると判断した場合のみ、保険適用の治療として認められます。

また歯を白くするためのホワイトニング治療などは、ケガや病気が理由ではなく審美的な目的とみなされるため、保険外医療となっています。

矯正歯科治療での保険医療と保険外医療

 

では、矯正歯科治療の場合はどうなのでしょうか。

矯正歯科治療は、保険医療と保険外医療の両方のケースがあります。

矯正歯科治療の目的は、咬合不全(咬み合わせが上手くいかず、食事や呼吸をすることなどに問題がある)の改善や顎変形症(顎が変形したことが原因で、痛みなどがある)の治療目的の場合と、見た目が悪く歯並びをきれいに直したいなどの審美的な目的の場合が考えられます。

①「厚生労働大臣が定める疾患」が起因した咬合異常に対しての矯正歯科治療

②前歯か小臼歯(臼歯のうち前から2本目まで)の永久歯が上手く生えてきていないことで咬合異常が起きていて、特別な外科手術を必要とする状態の場合に行われる矯正歯科治療

③顎変形症による特別な手術をする場合の手術前または手術後に行われる矯正歯科治療

この3つに該当した場合には、矯正歯科治療に医療保険が適用されます。
しかし、この条件を満たす患者さんはあまり多くないと思われるので、矯正歯科治療を保険医療として受けるのは難しい場合が多いと思われます。
ですが、保険外医療の場合には患者さんそれぞれのニーズに合った治療方法を制限されることなく選ぶことができます。

保険外医療は必ずしも必要な医療行為では無いこともあるかもしれませんが、私達の生活を豊かにするためには必要なものだと思います。

 

プルチーノ歯科・矯正歯科では、痛みも少なく見た目にも目立ちにくいマウスピースを使った最新の治療法、インビザライン矯正を行っています。患者さんそれぞれのご希望やお悩みに合わせた治療を一緒に考えながら計画して行いますので、安心してご相談ください。

~誰かに話したくなる矯正歯科の豆知識~ 古代ローマでも矯正治療はされていた!

24.10.21

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矯正歯科の歴史を知っていますか?

今では当たり前に見かける矯正歯科治療ですが、いったいいつから始まったのでしょうか?

実は、矯正歯科の歴史はとても長いのです。今回は、矯正歯科の歴史をひも解いてみたいと思います。

矯正歯科とは

矯正歯科とは、顎や口腔(口の中)の機能が正常に使えるようにするために、上下の顎の形や位置を調整したり歯の位置や向きを動かす治療法です。審美(見た目)的に口の周りをきれいにするために矯正治療を行うこともあります。

顎や口腔の機能に問題があると、不正咬合や顎関節症などにつながります。
また、最近では頭痛や肩こりなどの全身症状にも関係しているということがわかり、注目されています。

それ以外にも歯並びが悪いと歯磨きなどの口腔ケアが難しくなるため、むし歯や歯周病になりやすくなります。
医学的な研究によって、「むし歯や歯周病の原因菌が認知症や心臓病などの原因になる事がある」ことが近年では明らかになってきました。

これらの事から、とても重要な歯科治療の一つだといえます。

世界最古の矯正歯科の記録からアメリカでの発展

 

矯正歯科に関する歴史的な記録は、古代ローマ時代までさかのぼることができます。

古代ローマ帝国は、現在から2800年ほど前の紀元前800年ころから1000年にわたり栄え、イタリア半島から地中海全域を支配したとても大きな文明でした。この文明のなかで、哲学や科学・医学などが目覚ましい発展をとげました。

古代ローマの中のエトルリアという地域で、この時代のある少女の頭蓋骨が発見されました。彼女の下の歯には前歯から奥歯にかけて金属製のバンドがつけられていて、研究者や歯科医師のあいだでは「歯の矯正が目的だったのではないか」と考えられています。
この地域に住んでいたエトルリア人は、装飾品なども多く出土していることから非常に裕福で美意識が高かったと考えられていて、この金属製のバンドも歯をきれいに並べる為の装置だったと考えても不思議ではないようです。

また、同じ時代の古代ローマの遺跡から、医師が子どもたちに対して「歯が生えてきたら、正しい位置へ指で押しなさい」と伝えたという文献が残っています。今では指で歯を押して動かすことはおすすめしませんが、この時代から歯を正常な位置に戻すという考え方は医師の間ではあったという事でしょう。

その約2000年後、1728年にフランスのフォシャールが書いた「歯科外科医 あるいは歯の概論」という本の中で、「フォシャールのバンド」と呼ばれる歯並びを広げるためのリボン状の金属装置が提案されています。
この装置が、現代の歯科矯正装置の源流になっています。

その後、矯正歯科はアメリカにわたり大きな発展を遂げます。

1880年に、キングスレーによってより実用性が高く効果的な歯科矯正装置が発表されました。
また、1900年初頭にはエドワード・アングルが世界初の歯科矯正学を学ぶ学校を開校しました。アングルはさまざまな症状に合わせた治療法を提案し、効率的に歯を動かすことのできる「エッジワイズ法」を発明しました。

エッジワイズ法は、歯の表面に装置をつけてワイヤーを締めることで歯を動かすという、今でも広く使われているワイヤー矯正治療法の基礎です。現在では歯科矯正の基本理論とされています。

キングスレーとアングルは、「矯正歯科学の父」と呼ばれています。

日本での矯正歯科の歴史

では、日本ではいつ頃から歯科矯正治療ははじまったのでしょうか。

日本でも、1900年ごろのアメリカでの矯正歯科学の発展に注目が集まり、留学して歯科矯正学を学ぶようになっていきました。明治から大正時代、昭和初期にかけて日本でも歯科矯正が始まりましたが、当時の日本では物資を手に入れる事が難しく実験的な物にとどまっていました。

その後、第二次世界大戦後の1950年代までは、歯科矯正治療は一般的には普及していませんでした。当時の手法では矯正装置を歯に固定するのが難しく効率的に力を加えることができなかったため、想定通りの治療成果を出すのは難しかったようです。

そのなかで、1971年に、東京医科歯科大学の三浦不二夫教授によって開発された「ダイレクトボンディング法」は、たいへん画期的な技法でした。

この技法は、歯の表面にブラケットという装置を歯科用接着剤でつけてしまうことで、器具が外れにくく効率的に歯に力を加える事ができるようになりました。
ダイレクトボンディング法は、現在では日本だけでなく世界中で歯科矯正治療法の一つである「ワイヤー矯正治療法」で使われるスタンダードな技法となっています。

ワイヤー矯正治療法は、歯にブラケットを装着してワイヤーとゴムをひっかけてその引力で歯を動かしていく治療法です。今では歯の裏側に矯正器具を装着する「インダイレクトボンディング法」なども使われるようになり、歯科矯正治療方法には多くのバリエーションが増えています。

マウスピース矯正の歴史

近年の歯科矯正治療法には、大きく分けるとワイヤー矯正治療法とマウスピース治療法があります。

ここまではワイヤー矯正治療法の歴史をみてきましたが、マウスピース矯正法はどのように進歩していったのでしょうか。

マウスピース矯正法は、一日のうちの一定時間にマウスピースを歯に装着することで、少しづつ歯を動かしていく歯科矯正治療法です。ワイヤー矯正治療法のよりも目立ちにくく、取り外しをすることができるのでストレスも少なく、衛生的にも快適に治療を受けることができます。

1954年にオーストラリアのレイモンド・ベッグという矯正歯科医によって、ベッグ法という治療法が提案されました。
これは、装置の強い力によって歯を動かすエッジワイズ法とは違い、継続的に歯に弱い力をかけることによって動かす方法です。これが、マウスピース矯正治療法のベースの考え方になっています。

マウスピースを使った矯正方法の歴史はそれよりも古く、1920年頃には矯正歯科医スナイダーによってプラスチックのマウスピースを使った矯正治療が行われていました。
当初は、口の中をアルジネート印象材(粘土状の物)で型を取って模型をつくり、そこからプラスチック製のマウスピースを作製していました。しかし精密な模型を作ることは難しく、なおかつマウスピースを作製するのにも非常に時間が長くかかりました。

現在、マウスピース矯正の最新システムとして注目されているインビザラインシステムは1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、世界各国で使われています。日本では、2006年から治療に導入されるようになりました。
インビザラインシステムは、開発されてから今までの20数年で研究を重ね常に進化しているシステムです。

当初は印象材を使って歯型をとった模型をコンピューターに取り込み、PCで完成図に向けての治療計画をたて、その計画にそった模型を作成し、それを基にマウスピースを作製していました。
その後、2011年ごろから口の中を直接スキャンしてデータをPCに取り込んで、それを基に3Dプリンターでマウスピースを作製することのできるシステムへと進化していきました。このシステムが開発された事により、現在ではほぼ全ての工程がデジタルで行えるようになりました。

デジタル化したことによって、模型の変形などもなく正確なデータをPCに取り込んで、患者さんの口の中を正確に再現してマウスピースを作ることができるようになりました。また、歯型を取る不快感も無いことから子どもでも簡単にマウスピースを作ることができます。
現在ではインビザラインシステムのほぼ全ての工程を歯科医院内で行うことができるようになり、患者さんが来院する回数も少なく、治療時間も短くできるようになりました。
また、患者さんと歯科医師が矯正のシミュレーションを見ながら治療計画を立てることができるので、安心して治療を受ける事の出来るシステムになっています。

これからも進化を続けていくインビザラインシステムは、マウスピース矯正の先覚者でありつつ先頭を走る存在だといえます。

プルチーノ歯科・矯正歯科では、インビザラインシステムを導入しています。また、インビザラインシステムの専門的な知識や技術を持ったインビザドクター認定医が、治療を行います。

ぜひ、24時間利用できるweb予約から治療相談を予約してください。

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プルチーノ歯科・矯正歯科は、イオンモール新瑞橋内にあるので、 大型駐車場が完備されております。
診療と合わせて、お買い物など、とても便利な立地です。
また様々な交通機関を利用しての来院が可能です。

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